こんにちは、まこさん(@sHaRe_worlD_) です。世界史に携わって早8年になります。最近は世界の食べ物の歴史について学んでます
世界史を趣味でやりたいんですけど!
オンラインで僕自身は指導をしていますが「やり直しの趣味としての世界史について」の問い合わせの増加を感じてます
そこで本記事では世界史を「趣味」として始める手順について解説します
想定する読者は「趣味で世界史を勉強してみたいけどなあ。何をどこから始めたらいいのかな??」という悩みを抱える人です
要点は下記の3つです
- どの国に興味あるのか?を掘り下げる
- 何に興味あるのか?を掘り下げる
- 趣味として触れる方法はたくさん
それでは早速順番にみていきますね
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①:どの国に興味あるのか?を掘り下げる
世界史は世界中のもの・こと・ひとが勉強の対象ですね
追究すると終わりのない科目で、逆を言えばどこから始めたら良いのか迷ってしまう科目です
そこで僕の意見は
まずは好きな国から知ろう!そこからやろう!
ということです
先日はこのようなツイートもしまして
非日常という快感を得るには「移動」が手早い手段ですね。しかし移動には空間的・時空的移動の2つがあると思ってます。前者はお金さえあれば誰でも達成できる移動。一方、後者は史料から当時の情景を想像する力や時代背景から社会像を創造する力を要するお金だけでは達成不可な移動だと思ってます😌🌎
— まこさん@世界史ブロガー (@sHaRe_worlD_) 2019年3月22日
空間と時空の「移動」が「非日常」の快楽に繋がる、というものです。この文脈に照らし合わせ、空間的に移動するならどこに移動したいですか??
シンプルに言うと旅行した国はどこか??
そこから決めていきましょう
でも行きたい国がわからない・・
その場合には興味を掘り下げると良いですね
- 地中海に天気が好き!
- ピザやパスタが好き!
- 中世の都市の景観が好き!
- 教会の雰囲気が好き!
このように「好き!」を掘り下げてみてください
上記は例ですが、ここまで関心を掘り下げられたら「イタリアの歴史に興味がある?!」と自分自身で気づくことができます
趣味で世界史を始める場合、興味や関心に素直になるべきです
嫌々と教科書を開いても挫折、世界史を嫌いになり兼ねないからですね💦
受験勉強の時は「覚えた者勝ち!」の風潮があり、苦手で興味のない範囲も勉強する他なかったですよね
その感覚を思いっきり捨てて、伸び伸びと世界史の勉強を楽しもう、ってことです!
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②:何に興味あるのか?を掘り下げる
「イタリアに興味ある!」のように、興味のある国を見つけた後は・・
イタリアの何に興味あるのか?
を考えてみて下さい
上記は
- 地中海に天気が好き!
- ピザやパスタが好き!
- 中世の都市の景観が好き!
- 教会の雰囲気が好き!
のイタリアに寄せた興味・関心でした
さらにこれをイタリア史の中の「どんな歴史」の枠組みの中で勉強できるのか?と考えてみましょう
小難しく言えば、世界史的な興味関心の「具体化」を進めます
- 地中海に天気が好き!→「イタリアの国民性の歴史」
- ピザやパスタが好き!→「イタリアの食文化の歴史」
- 中世の都市の景観が好き!→「イタリアの建築史・世界遺産」
- 教会の雰囲気が好き!→「イタリアのキリスト教史」
な感じです!
「どんな国に興味あるのか」を見極めて「その国の何に興味あるのか」をさらに掘り下げる
ここまで考えられるとふわっとしたもともとの興味が具体性を帯びてくるかと思います
余談:世界史は各学問のエッセンス
過去にこんなツイートもしてます
世界史には、文学、法学、経済学、歴史学、医学、神学、哲学、政治学など各学問のそうそうたるメンバーが集っていて、「知」のエッセンスを学ぶことができるので、もっと学びたい学問選択のきっかけとして最適なものだと思います😌🌎
— まこさん@世界史ブロガー (@sHaRe_worlD_) 2019年3月21日
このように、世界全体を対象としつつ興味を掘り下げ、そこを局所的に学べるなんて・・・世界史は美味しい科目ですよね
ましてや趣味での勉強なので、とことん興味や好きを追究できます。単なる趣味だったはずが、いつの間にか誰かに教えられるレベルの専門的な知識を持てるようにもなれます
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③:趣味として触れる方法はたくさん
「 イタリア史の〇〇史」のように勉強する対象が明確になった後、いよいよ行動に移しましょう
世界史を学べる方法は主に下記の3つですね
- 書籍を読んで学ぶ
- 動画を視聴して学ぶ
- 現地に赴いて実物を見て学ぶ
書籍を読んで学ぶ
近所の図書館あるいは自分で本を調達して読み進める、という超基本の勉強です
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どんな本を選んだら良いのか?について
- 興味のある対象の本題を探す(例:イタリアのカトリックの歴史)
- 世界史全体の通史のイタリアあるいはヨーロッパ史を勉強する
このどちらのアプローチでも可能ですね。趣味で世界史を始める場合、世界史全体を俯瞰した通史の知識があった方が、絞った対象の理解もスムーズに関連づけられると思います
ですので個人的に、「通史」→「個別の関心分野」のように進めることを推奨しています!
▼社会人の趣味として始める際の「通史」のおすすめ本は下記にまとめてあるので参考にして下さい!
関連:社会人におすすめの世界史の通史本7選【社会人の世界史のやり直しはここから】
▼視覚的な刺激を与えるとイメージもしっくり湧くので、資料集も合わせておすすめです
関連:世界史のおすすめ資料集!資料集のメリットは大きい【世界史の勉強のお供のひとつです】
動画を視聴して学ぶ
書籍の次にくるのはやはり動画でしょう
本記事で厳選おすすめ動画をまとめると書ききれないため以前まとめた記事を参考にしてもらえたらなと思います
▼世界史のおすすめ動画はこちら
関連:世界史の冒険心・好奇心を刺激するテレビ番組と動画!【今ではYoutubeでも観れます!】
少し真面目に受験世界史を一から鍛え直したい場合はスタディサプリも定番です
▼ちなみに僕は世界史講師として現在総復習中でございます笑 そのレビューをまとめました!
関連:世界史講師がスタディサプリをやってみるからレビューする!【スタディサプリの始め方とコース選択を解説!】
現地に赴いて実物を見て学ぶ
極め付きはこの選択です
国内で世界史を勉強する人のほとんどは「行ったこともなく、ましてやその過去のこと」が対象ですので行って実物を見るのが手っ取り早い!
現地に行けば博物館から教会まで残ってます。博物館の資料をみてみたり、教会の内部をのぞいてみる
これだけで感覚に訴えかける記憶に残ります。書籍や動画では味わうことのできない、鳥肌ものの感動をえられるでしょう
とりわけ初めて現地に赴いた時の感覚は今でも僕は覚えてます。見るもの感じるものは日本のものとまるで違い、本の100倍以上もリアリティを感じました
実際今ではインスタグラムで世界のあらゆる写真をハッシュタグ検索で見つけることができます笑 事前調査に有効活用するといいでしょう!
▼特に「建築物」の実物は圧巻ですね。下記に世界史上の「建築物」をまとめたので、関心の掘り下げに読んでみて下さいね!
関連: 【随時更新】世界史の入試頻出の「建築・建造物」たち!【文化史の頻出ポイントもまとめます】
*ちなみに下記は僕のヨーロッパ諸国の旅の一枚です。実物を見つつ現地で歴史に関する資料を読むと一気に素養が深まります😌
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まとめ:趣味から武器に?
本記事では趣味としての世界史の始めかたの手順を解説しました。世界史を楽しんで勉強できるきっかけになれば幸いです
より深めて世界史について詳しくなると「専門性」を有することを意味します
世界史の「専門性」を測定するには筆記試験が最適な手段。そこで下記のような検定試験があります
『歴史検定(世界史)』と『世界遺産検定』 です。どちらとも予備校・塾の先生(教育業界)や旅行案内(旅行業界)で役に立つ資格です。機会があれば取得を目指してみて下さいね