こんにちは、まこさん(@sHaRe_worlD_) です。いろんな角度から勉強できる世界史は面白いですよね〜
テーマ史(建築物・食べ物・書物など)や地域の歴史など、バラエティの豊富さに飽きがこないです
先日は下記のツイートをしました
非日常という快感を得るには「移動」が手早い手段ですね。しかし移動には空間的・時空的移動の2つがあると思ってます。前者はお金さえあれば誰でも達成できる移動。一方、後者は史料から当時の情景を想像する力や時代背景から社会像を創造する力を要するお金だけでは達成不可な移動だと思ってます😌🌎
— まこさん@世界史ブロガー (@sHaRe_worlD_) 2019年3月22日
変に小難しい事言ってますが「非日常」って人間が感じる快楽!!これは空間と時空を移動する事で得られるよ!って話です笑
ただの世界史やろうよー!って呟きですが
中でも
国と国を比べられる!
ってのが本記事で伝えたい醍醐味です
- 「イギリス料理ってくっそま◯いwあれ、なんで?!オランダ料理もじゃない??」
- 「でも反対にフランス料理ってうまくね?!あれ、どうして?!」
のような国と国で比べる相対的な視点
グローバル時代に大切だと思うんです
本記事では特に「ヨコ」に焦点をあてて、その勉強のやり方を解説していきます
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前提:「通史」を勉強する
世界史で地域と国の繋がりを深く学習する前に「全体の歴史(=通史)」をしっかりおさえます
「地域間の繋がり」を優先しすぎると、歴史の全体像を把握できないまま、局所的なインプットになってしまうからですね
ヨコの歴史だけの学び=「過去の地理」だけを勉強するようなものです
タテの時系列において「こうだからこう」「こうなったらから次にこう」のような因果関係の時系列のストーリーをおさえることからはじめましょう
▼「通史」の勉強方法についてはすでにまとめてあるので参考にしてもらえたらなと思います
関連:世界史の「通史」は必ず通る道!おすすめの「通史本」を紹介!【世界史初心者から上級者までのバイブル】
とりわけおすすめな「通史」の本はこちらの2冊です
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
『パノラマ世界史 古代〜近代』
『パノラマ世界史 近現代』
『パノラマ世界史』は上下巻がありセンター試験で出題の古代から現代までの内容がフルカバーされてます
- オールカラーの地図・年表でヴィジュアルに強い!
- シンプルに明瞭な語り口調の解説がわかりやすい!
が2つの特徴。センター試験で満点とるバイブル的な存在で僕も徹底的にボコボコに紙もヨレヨレになる程使い込みました
この本での通史のやり方は
- 1周目:暗記しようとせず、授業を聞くつもりで丁寧に読み進める
- 2周目:よくわからない箇所を重点的に!資料集・用語集をフル活用!
- 3周目以降:因果関係をパーフェクトに!自分で語れるレベルまでに!そして無限に繰り返し用語の暗記へ!
1周でまるごと覚えるのはま・じ・で・無理ゲーです
ですので2周・3周・・・と、覚えては忘れてまた思い出すことを繰り返し連続で行います。「これって大切なんだね!!」と脳に刺激を与えることが大事です
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タテ→ヨコの順番がおすすめです
続いて早速「ヨコ」の歴史に移りたいところですがワンクッションをおきます
まずはタテ(各地域・国)の歴史を時系列でシンプルに整えます。日本の日本史、フランスのフランス史、イギリスのイギリス史を勉強する、そんな感じ!
おすすめはこれ!簡潔に概要がまとまってます
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エリア別だから流れがつながる 世界史
正直、大学受験の世界史よりは大学を卒業したビジネスマンの一般教養として読みたい一冊!
関連:忙しいビジネスマン・社会人におすすめな『世界史』の本6選【グローバル人材の教養】
ですが、タテの歴史(地域の歴史)の概要がまとまってるので受験の通史を学んだ後の「確認」に最適です
オールカラーの地図・写真・図解が散りばめられイメージも湧きやすく現代世界にも通じる素養を深められます
地域(エリア)ごとに項目があり、例えば【中国と東アジア史】や【ヨーロッパ史】が独立してます
教科書の通史では、あっちの時代〜〜こっちの時代〜〜と移ってはさらにまた移ります。そのためごちゃごちゃになりがちですが、「地域」のブロックごとにスッキリ復習できます
ここまでできたら「ヨコ」の歴史に移ります!「ヨコ」については下記の本がおすすめです
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
ヨコから見る世界史
タテとヨコから見るシリーズの「ヨコ」ですね。この本は大学受験の世界史参考書のベストセラーです
【地域史】を勉強した後は、地域と地域でそれぞれ起こった出来事の繋がりを知ると世界史がより面白くなります
これ、同じ時代において別の地域で起こった出来事は通史だけではなかなか気づきにくいですよね
そこで本書のやり方は・・・
- 1週目:「通史」の参考書と合わせてじっくり読み進める
- 2週目:よくわからない箇所を重点的に!資料集・用語集をフル活用!
- 3週目以降:過去問・問題集と合わせてチェック。頻出問題を本書にメモ!
忘れては思い出す、を繰り返しやりましょう
具体的にどんなことが学べるの?
というと
- ローマ帝国マルクス・アルレリウス・アントニヌスの使者が中国の後漢の日南郡にきた→「古代ローマと後漢は同時代なんだあ」
- マリ王国の王様マンサムーサがメッカ巡礼の時、ファーティマ朝のカイロに訪れる→「マリ王国とファーティマ朝は同時代なんだあ」
- 英仏植民地戦争(アメリカとインド)の影響はフランス革命(フランス本土とアメリカ)にも伝播→「民主革命は大陸横断的な影響をうけてるんだあ」
などですね
地域間の繋がり(ヨコ)を通史に関連付けて覚えていきます。タテを知った上でヨコを知ると、世界史をより立体的なイメージで捉えることができるのです
補足:難関校では「ヨコ」の歴史が大切
特に難関校では世界史全体の中から「ヨコの歴史」を問う傾向があります
単純な一問一答だけの知識では太刀打ちできない問題の作りです
- 「あの国ではこうだったけど、この国ではどう?!」
- 「この国ではこんなことがあったけど、あの国ではどうだった?!」
などを前提に「〜と同時代のものを選べ」や「〜世紀の情勢について当時の背景を交えつつ論ぜよ」の問題を投げかけてきます
地域横断に考える能力があるのかな?!グローバル時ならあたりまえだよね?という難関校の意図が隠れてますよね
特に難関校を受験する人生は、通史を一通り終えたら「ヨコ」の歴史に力を入れて勉強しましょう。参考になれば幸いです
また以前にも「タテ(各地域・各国)」と「ヨコ(地域の繋がり)」を相互に学ぶことの重要性について触れたので、合わせて読んでくださいね😌