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初心者にとって超わかりやすい世界史の「概説書」を大紹介!【世界史の全体像の理解にむけて】

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ざっくり全体像を知りたいな

 

こんにちは、まこさん(@sHaRe_worlD_) です

 

本記事では、未学習の人でも「ざっくりとした全体像」を知ることができる世界史の概説書を紹介します

 

 

概説書とは..「あるものの全体についての、だいたいの説明・解説」が中心に描かれていて、良い意味でおおまかにざ〜〜っくりと理解するための本!

 

専門性の色が濃い学術分野の概説本というよりも、趣味として、一般の人(社会人や大学生)が学べるものを想定してます 

 

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1:世界史Ⅰ 人類の結びつきと相互作用の歴史

▼内容紹介 ▼

「本書こそが、包括的な人類史を理解するために
努力を積み重ねて到達した、私にとって納得のいく著作である。


全体として本書は、過去に提出された考え方よりも
文明化のプロセスをバランスよく説明する鋭い見方を提出している。


私が生涯抱き続けた野心は
本書においてこれ以上望み得ないほど満足のいく形で達成された。


私は、自然のバランスの中で人類が比類のない成功を収めた鍵をようやく見つけたと信じている」
(ウィリアム・H・マクニール)

引用:Amazon

 

ウィリアム・マクニール氏は壮大な歴史観を描いた歴史家として超有名

 

本書はコンパクトな分量でありながら、世界史の大きな流れ(通史)を理解する上でかなり有用です

 

生産手段・軍技術・その他技術や思想など、これらのモノ・情報・人が集団間でやりとりされる領域を「ウェブ(網目)」と名付けて、古代から近現代が描写されてます

 

地域も、西アジア・欧州・東アジア・アフリカ・新大陸・太平洋諸島を全て網羅

 

これまでの教科書的な通史のとらえかたから脱した、大胆かつ革命的な新しさを感じる世界史概説書です

 

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2:教養としての「世界史」の読み方

 ▼内容紹介▼

「混迷の現代」を読み解くカギは「歴史」の中にある。古代ローマ史研究の第一人者によるはじめての世界史講義。


教養としての「世界史」の読み方とは、「歴史に学ぶ」ということ、「過去と現在との関わり合いを知る」ということ。


文明の発祥、古代ローマとの比較史、同時代史、民族移動、宗教、共和思想……、世界史を読み解く上で大切な視点を新説や持論を織り交ぜて、わかりやすく、面白く講義する。

引用:Amazon

 

面白いのは、江戸時代の日本と古代のローマを比較検討してるところです

 

その地域も時代も全く異なる空間で、整備された上水道が共通項として存在するのです

 

こうした歴史を通してみえる「共通点」「相違点」を見出して、現代に活かすべきというのが本書の主張でもあります

 

東京大学で28年間を教鞭をとった歴史家の独自な視点と鋭い持論がわかりやすく描写されてます

 

関連:新しい歴史学の潮流!「グローバルヒストリー」とは!?「ワールドヒストリー」と違うの?

3:世界全史

▼内容紹介▼

「早送りでフィルムを再生するように
歴史を読む! わかる! 」

世界史全体を一気に俯瞰する一冊です。


通史の書籍は沢山ありますが、本書は、「35のキーポイント」「歴史の読み方」「トピックス」など、歴史を理解し、腑に落ちながら読んでもらうための工夫が満載。


これまでになかった、現代とのつながりを感じながら読める人類史の本です

引用:Amazon

本書もコンパクトに世界史の全体像を理解できる一冊!

 

経済史の観点からの描写が多いのも特徴。例えばイギリスの三角貿易によって資本主義が加速したなど書かれてます

 

また、「歴史の読み方」にも着目し、しばしば流れをおさえようと強調される中で、歴史の中の「なぜ??」と「その後」が具体的に結びつけられた姿をとらえることができますよ!

 

4:一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書

 ▼内容紹介▼

推理小説を読むように一気に読める! 
"新感覚"の教科書にあなたも必ずハマる! 

現役公立高校教師としては初めて、Youtubeに世界史の授業動画を公開し、

たちまち、大学受験生や社会人、教育関係者から「神授業! 」として話題沸騰の現役・公立高校教師が書いた“新感覚"の世界史の教科書! 


大学受験、学び直しにも。高校生から、主婦、社会人まで必読の1冊! 

 世界史の概説を知るならば『教科書』こそ最強と思われがちです

 

しかし、教科書の弱点は「地域と年代が目まぐるしく変わる構成になっている」ところ

 

本書では一切年号が用いられず、すべての世界史上の出来事の「因果関係」が数珠つなぎで解説されてます

 

上述した「なぜ??」と「その後」のつなぎがしっくりきてるので、用語の丸暗記ではなく理解を深められます

 

結果、本書のタイトルの「一度読んだら絶対に忘れない」を実現できるのです

 

5:新 もういちど読む 山川世界史

▼内容紹介▼

高校の世界史教科書を一般読者のために書き改めた通史。

 

1冊で世界の歴史を明瞭・簡潔に叙述し、その全体像を示す。

 

多数のコラムを設け、現代世界の理解に役立つテーマを解説する。

 

日々変化する世界をとらえ、ニュースの背景がわかる社会人のための教科書。 

世界史の入門の入門と呼べる本書は、高校教科書で鉄板の『山川世界史』の社会人バージョン!

 

「受験生の時に世界史を勉強してたけどしばらく触れてない」って人向けの再学習の教材として最適です

 

また、歴史検定の資格に向けて勉強するなら、教科書に完全準拠してるので、合格に直結します!

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6:教養のグローバル・ヒストリー

▼内容紹介▼

高校の世界史教科書から読み直すグローバル・ヒストリー


紀元前から現代まで、ネットワークから読み解く通史。

高校世界史Bの教科書にある内容をもとに、地域や文化をつなぐネットワークを俯瞰したグローバル・ヒストリーの通史。


日本史、西洋史、東洋史の枠組みを突破し、世界史が結びあう歴史を学ぶ。

 

地図や図版を多数種録、大人が学び直すための世界史入門。

 

 グローバルヒストリーって言葉に聞き馴染みのない人は多いのではないでしょうか?

 

グローバルヒストリーとは、最近の歴史学の新しい潮流で、『地球的規模での世界の諸地域や各人間集団の相互連関を通じて、新たな世界史を構築しようとする試み』のことです

 

日本史・世界史・東洋史・西洋史の地域や国家に分けたカテゴリーの歴史ではなく、結びつきやネットワークを中心にテーマ(商業や病気など)で描く世界史はとても斬新に映るものです

 

7:中公文庫、世界の歴史シリーズ

 中公文庫の『世界の歴史シリーズ』は、古代から現代までの世界史を網羅する全30巻にもおよぶ概説書です

 

以下が各巻のタイトルです

(1)人類の起原と古代オリエント
(2)中華文明の誕生
(3)古代インドの文明と社会
(4)オリエント世界の発展 
(5)ギリシアとローマ 
(6)隋唐帝国と古代朝鮮 
(7)宋と中央ユーラシア 
(8)イスラーム世界の興隆 
(9)大モンゴルの時代 
(10)西ヨーロッパ世界の形成 
(11)ビザンツとスラヴ 
(12)明清と李朝の時代 
(13)東南アジアの伝統と発展 
(14)ムガル帝国から英領インドへ 
(15)成熟のイスラーム社会 
(16)ルネサンスと地中海 
(17)ヨーロッパ近世の開花 
(18)ラテンアメリカ文明の興亡 
(19)中華帝国の危機 
(20)近代イスラームの挑戦 
(21)アメリカとフランスの革命 

(22)近代ヨーロッパの情熱と苦悩 
(23)アメリカ合衆国の膨張 
(24)アフリカの民族と社会 
(25)アジアと欧米世界 
(26)世界大戦と現代文化の開幕 
(27)自立へ向かうアジア 
(28)第2次世界大戦から米ソ対立へ
(29)冷戦と経済繁栄 
(30)新世紀の世界と日本

 上で紹介した概説書と異なるのは、一冊ずつ分厚くて学術色が濃い点ですね

 

興味・関心のある時代や地域の巻を読み終えると、その範囲についてとても詳しくなれます

 

専門的な学術書でありながら、興味をそそおもしろいエピソードや図説や写真なども使われてます

 

もともと歴史に馴染みがない人でも「おもしろそう!」な分野から手にとってみると、前のめりに読み進めることができます 

 

追記:世界史図説タペストリーがあると捗るよ!

これら紹介した『解説書』はとても充実しており、文章から浮かび上がる歴史像はとても興味深いものです

 

でも、世界史は「イメージ」と「ヴィジュアル」で勉強する方が、より印象強く記憶に残ります

 

例えば、古代ギリシャの『三段櫂船』や 中世ヨーロッパの『ケルン大聖堂』などの歴史的なモノについては、イメージがあると一層文章での記述でしっくりきます

 

断トツでレイアウトが綺麗な『タペストリー』がおすすめなので手元に置きながら、適宜参照しつつ『概説書』を読み進めて下さいね

 

関連:世界史の初学者にオススメな勉強方法と参考書!【世界史初心者はコレ!】