今やIT国家のエストニアの料理ってこんな!って記事を以前書きましたが...
関連:バルト三国の1番上!【エストニアの料理】って何がある?代表料理3つを紹介するよ
今度はバルト三国の真ん中!ラトビアの代表料理3つを紹介しようって流れです
スポンサーリンク
- ラトビア史の概略をすこ〜〜し
- ビートのスープ(赤ビーツの真紅のラトビアンスープ)
- Speak(ラトビア風のベーコン)
- ポテトパンケーキ(小麦よりもポテトだろうパンケーキ)
- Pelmeni Dumplings(ラトビア風水餃子)
- けっこう他の国の影響あるラトビア料理
ラトビア史の概略をすこ〜〜し
ラトビアは古代バルト語の部族が定住し、北海やバルト海の恩恵を受けながら貿易の要所として、発展してきました
中世にはドイツ植民地領、近世と近代にはスウェーデン王国やロシア帝国領、やっと現代になって初めてラトビアが国民国家として誕生します
エストニアの首都タリンにも劣らず、首都のリガは中世の美しい建築物がたくさん残っていて、北欧と東欧のミックスさせた景観はリガならではですね
こりゃ美しい...秋の空の下のカフェテラスでほろ苦カフェオレ飲みたくなるような地域です
View this post on Instagram
そんな場所でどんな料理があるのか?!具体的にみていきます
ビートのスープ(赤ビーツの真紅のラトビアンスープ)
View this post on Instagram
英語でも血のカブの別称のある赤ビーツのスープ!
真紅のビーツスープからショッキングピンクのビーツスープまでカラーはビーツによりけりで、スーパーフードとも呼ばれるビーツが国民食であるのは魅力でしょう
ちなみに、ハンガリーでもこの真っ赤なルックスのスープが存在しますが、ビーツではないので気になる人は以下をチェックしてみてください(なぜ血色に染める・・)
関連:ハンガリー料理ってどんな料理?!日本人の味覚に合うヨーロッパ中央の料理文化とは?!
もともとロシア領って歴史があると書きましたが、この料理ロシアのある料理から雰囲気を受け継いでます・・・ボルシチって料理ですね
ボルシチにゴロリとおおきなビーツが具材としてよく使われ、この名残がラトビア料理のこれにあると推測できます
領土の征服がもたらす影響に「食べ物文化の伝播があることも忘れてはならんよ!」ってことですが、「ボルシチそのまま受け継げばよかったやんけw」なんて、ラトビア人には口が裂けても言ってはなりません、秘密です。
スポンサーリンク
Speak(ラトビア風のベーコン)
View this post on Instagram
ラトビアでは近現代にかけて農業改革が起こり、大規模な穀物栽培にのりだされました
もちろん、今みたいにドローンで農薬をまくわけでもないし、トラクターも最新鋭でははないので、かな〜り大人数の農業従事者が投下されたわけですが、彼らを支える食料(エネルギー)が必要となりました
そこで大量に作られたのがこのラトビアベーコン!
肉の保存は中世ヨーロッパからずっとあるものですが、いよいよ大量に作り出します
やはりベーコンはうまい!定番は、パンにはさめるサンドイッチ系かサラダに撒き散らす系で、今となってはいろんな場面でこのベーコンが使われ、ラトビア国民には欠かせない食べ物となりました
ポテトパンケーキ(小麦よりもポテトだろうパンケーキ)
View this post on Instagram
ラトビアのもう一つの国民食はこのポテトパンケーキ!
「え?ヨーロッパなのに?パンケーキなのに小麦使わんの?!」って思うはずですよね、古代ギリシャでさえ小麦のパンケーキが作られてたもの...
関連:パンケーキに歴史が!?古代ギリシャ風のパンケーキを紹介!
鋭い人なら予想つくと思いますが、寒冷地域のここ一体は小麦を育てるのはかなりハードで難易度高めですので、「小麦の代わりに使えるもの.....そうだじゃがいもしかねえ!!」って天才シェフが現れて、ポテトパンケーキが誕生したんじゃないかと推測できます
ハッシュドポテトのような食感ですが、気持ちで小麦粉が使われてるので少しもっちり食感でしょっぱめ!しかもラトビア特産のマッシュルームのソテーと一緒に食べれば、絶妙なコンビで「お!エッグス◯シングスよりいけるじゃん?」って人もでてくるのもむりないです
こうして、パンケーキとしては腹持ちもよく、パンよりもすぐにかんたんに作れることもあって、ラトビア国民の食とは切り離せないものになりました
Pelmeni Dumplings(ラトビア風水餃子)
View this post on Instagram
中央アジアほぼ全域に水餃子の食文化が広がっていますが、ラトビアにも?!
関連: ウズベキスタン料理ってなんだ?!シルクロード中継地点の料理文化とは?!
おそらくロシア統治時代にビーツのスープと同じように食文化が流れてきたはずで、ロシア帝国の名残を映し出す水餃子料理で、肉を包み込んで蒸したり茹でたり、そりゃ美味しい
ポーランドやイタリアでも親しい料理があることから、支配と被支配の関係ではなく、国境を超えて移住した人も恋しい味覚として各々の家庭、そしてレストランで作り始めたのでしょうか、安定の水餃子料理はヨーロッパでちらほら見受けられます
首都リガの至る所のレストランで、この料理をオーダーできるので立派な国民食ですが、日本人との味覚に親和性がありすぎるので「強烈な異文化体験してええ!」って人には向いていないかもしれません笑
スポンサーリンク
けっこう他の国の影響あるラトビア料理
多民族・多言語の世界のヨーロッパでは、ひとつの国があらゆる方向から料理の文化が移入されてるのがこのラトビア料理から見えてきたかとおもいます
ほんと〜にいろんな人が行き交う中で、「あ−でもない」「こーでもない」と複雑な過程を経て、ひとつの料理が形作られていったはずで、今ある料理は多民族・多言語の中の人々の集合知によるものです
ですので、「複雑性」はヨーロッパの料理を食べるときにぜひ感じ取ってみたいもので、古来脈略と伝わる技法やレシピ、そして新参者による新しい料理の伝播など、理屈では説明できない過程を経てはじめて織りなした性質です
バルト三国でもそれぞれ「ん?ラトビア料理とエストニア料理の違いはこれか?」「お??リトアニア料理とラトビア料理の共通項あるやん!」といったように、一括りされてる国家の中の、さらに複雑で細かい料理文化をのぞき、異なる料理文化の分岐と合流から生まれる「複雑性」に敏感になれたらおもしろいですね〜