『やる気』って生きている間ず〜〜〜っと、上がったり下がったりを繰り返すやっかいな感情
やる気100とやる気0の状態なんて、誰しも生きていれば幾度なく経験している
そもそも『やる気』ってなんやねん!ってところから『やる気』を持ち続けるコツまで、「おもしろい」発想をもらったので著書の紹介と思うことをひたすらに書きます
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「成功する人はなぜやる気を持ち続けられるのか」
成功する人はに『やる気』が常にあるという前提!
ものごとに対する『やる気』無しにして成功はありえない!というわけです
で、『やる気』ってそもそもなんやねんってところですが、この本は『やる気』を、長い歴史の文脈から3つに分けて紹介してます
- 恐怖の「やる気」
- 報酬の「やる気」
- 心の満足の「やる気」
が3つの「やる気」です
順番にみていきましょう
恐怖の『やる気』
権力や暴力で「殺される」「食べ物がなくなる」「痛い」といった生理的な危機が『やる気」の第一段階である
『火事場の馬鹿力』・『背水の陣』的な!「追い詰められて後に引けない!!!」って状態が人のやる気の起爆剤になるってことですよね〜
「生理的な危機」と書かれてるので、本当に命が危ぶまれると人間は必死に『やる気』になるという
世界史でも、中世ヨーロッパでは、冷蔵庫なんて無かったので、必死に食べ物を生み出し続けて、食べられる毎日を続けるのに必死だでした
これぞ恐怖の『やる気』の感覚
でも今の時代に生きてる人は、生理的な危機は滅多に感じることはない・・・
恵まれた時代な一方で、恐怖からの『やる気』に鈍感になってしまったと言えそうです
報酬の『やる気』
貨幣の発明によって、食物を得るためにお金が必要になり、お金を得るために働くことになった。
金銭という報酬が『やる気』になって、人々は活動するようになった。
食べ物を食べ続けて、己の生命の安全を守るための『やる気』の時代が終わります
で、『お金』が発明されてからは食べ物を買うための『お金』を求める『やる気』に変わるんです
報酬の『やる気』と本書では書かれてますが、この『やる気』はず〜〜〜〜っと最近の時代まで続きます
心の満足の『やる気』
『やりがい』は最近重視される傾向ですね
『好きなことで生きる』はまさに典型で、もはや地位とかお金に寄らない『やる気』を求める時代になりました。本書では・・・・
「やり甲斐」や「生き甲斐」という言葉が重要視されており、「好きなことをして生きていきたい」という人が増えている。
「自分の心を満足させたい」ということが『やる気」になっており、収入、地位、名誉というものが第一の『やる気』ではないケースも多くなった
これって、食べるのに困る時代ではない!!ってことを意味してます
イギリス産業革命から、めちゃくちゃに生産性が上がって、食べ物がなくなることを恐れて『やる気』を出す時代が移り変わったってこと!
『やる気』は時代によって変わり続ける
恐怖・報酬・心の満足と、時代によって変わる『やる気』の歴史は斬新ですね
時代の変化とともに、やる気の変化が現れます
*これって時代とマズローの欲求階層と照らし合わせることができるんです
安全(=恐怖のやる気)の時代から、自己実現(=心の満足のやる気)の時代へ、という感じに。
アラブ世界の大歴史家、あのイブン・ハルドゥーンも、
歴史の目的は、その法則性の発見にある
と残しています。これからも、やる気のかたちは変わるかもしれませんね
自己実現のやる気から、次はどんなかたちに変化するのでしょうか・・・
もしかすると、恐怖のやる気に原点回帰するかも
もしかすると、そもそもの自己実現を疑う哲学に発展するかもしれません
少なくとも今の時代の『やる気』は、
自己実現(心の満足)にこそ内在するので、心の満足の追究を極めるとよさそうです