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あたらしく、おもしろい世界史を!!

東京大学の「世界史」の傾向と対策をじっくり解説【通史の習得→大論述対策へ】

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こんにちは、まこさん(@sHaRe_worlD_) です。国立大学の世界史入試問題では「論述問題」の出来が合否を大きく左右しますよね

 

本記事は東京大学の「世界史」の傾向と対策について、じっくりまとめてみようと思います

  

*本記事は東京大学を中心に取り上げますが、読んでもらうことで、他の国公立大学にも通じる世界史の力も養えるはずです😌 

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はじめに:東大世界史の「問題形式」と「配点」

 問題形式と配点など、概要をはじめにチェックしておきましょう

 

 東京大学の世界史の問題は

  • 大問1〜3の構成
  • 地歴の2科目合わせて150分の時間制限

です

 

その内訳は

  • 大問1→大論述
  • 大問2→中小論述
  • 大問3→一問一答

となります

 

年度によって誤差はあるかもしれませんが(例:大問3での選択問題など)、大凡この問題形式にのっとって、毎年出題されています😌

 

配点については、地歴2科目で120点満点で、世界史1科目でみると60点満点の配点です

 

誰もが気になる問題ごとの配点内訳ですが、結論を言うと

  • 配点内訳は非公表

なのです

 

厳密な配点は定かなものではなく、予備校が各webサイトで発信する、配点予測を頼りにするしかないのが現状です😢

 

ちなみに

  •  駿台予備校⏩1:2:3=30:20:10
  • 河合塾・Z会・代ゼミ⏩1:2:3=20:20:20

のように配点予測が分かれてしまってるのが現状です

 

「論理的思考力」や「内容構成力」など、入学後の論文執筆にあらわれる学術的な潜在能力をはかりやすい大論述と、

シンプルな単純暗記の一問一答が同じ配点になってしまうはどうなのかな〜・・と思いつつ配点は謎のままです

 

東京大学の世界史の「傾向」

green and yellow tree photography 

対策を練る前に、敵を知ることから始めます

 

東京大学の世界史の「傾向」は他の大学(特に一橋大学...)と比べても掴みやすいはずです

 

普段、僕が受験・指導する中で、とりわけ以下の3つを強調して伝えてます

 

  1. 大論述(500字〜600字)が出る!
  2. 中小論述(30〜150字)が出る!
  3. シンプル極める一問一答が出る!

 

すでに「傾向」を把握している人は「対策」へと読み飛ばしてください。それぞれ順番に丁寧にみていきます

  

①:大論述(500字〜600字)が出る! 

間違いなく東大の世界史といえばこの大論述です

 

実際に東京大学の世界史入試問題をみてもらうとわかりやすいですね。ビビらず一字一句丁寧に読んでみてください😌

 

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 出典:東京大学世界史 2019年度

 

問題文を読んで感じたかもしれませんが、とても壮大かつ具体的な問いですよね

 

特徴を挙げるならば

  • 時代・地域が指定されている(〇〇世紀〜〇〇世紀のどこどこ)
  • 出来事の「原因」「背景」「結果」などの因果関係を問うている
  • 指定の「語句」を全て使わなければならない

と分析できます

 

20行(600字程度)と、大学受験の論述問題の中でもボリュームは多めなため、出題者の意図を的確に掴みつつ、綺麗な論理構成でまとめるのが大切になります

  

②:中小論述(30〜150字)が出る! 

大論述とは対照に、語句の説明でほぼ完結する中小論述問題です

 

同じくみてもらうと分かりやすいです

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 出典:東京大学世界史 2016年度

 

*拡大します

  • (a)カナダの国土面積の約15パーセントを占めるケベック州では、今日なお半数以上の住民が英語以外のある言語を母語としている。このような状況が生まれる前提となった、17世紀から18世紀にかけての経緯を2行以内で記しなさい。

 

  • (b)アメリカ合衆国では、南北戦争を経て奴隷制が廃止されたが、その後も南部諸州ではアフリカ系住民に対する差別的な待遇が続いた。その内容を1行でまとめ、その是正を求める運動の成果として制定された法律の名称と、そのときの大統領の名前を記しなさい。

 

という問題です。どうでしょう、書けそうですか?

 

ここでは、世界史の定番な問題の一問一答(質問→答え)ではなく、答えから質問を導く【逆一問一答】の力が求められます

 

単純に語句で解答するよりも、アウトプットの量が多いため難易度がやや高くなる問題です

 

出題範囲は幅広いものの、世界史特有の言葉・用語をきちんと覚えていれば十分対応可能です。シンプルな知識問題には変わりありません😌

 

*基本的に、教科書の太文字が多く出題される傾向です

 

③:シンプル極める一問一答が出る!

 一問一答です。東大受験生は落とせない問題です

20:20:20の配点内訳ならば尚更です(煽り)

  

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 出典:東京大学世界史 2014年度

 

  • 問(1): 古代の世界において、武器・農工具に用いる鉄の生産は重要な意味をもった。西アジアで最初に鉄製武器を生産し、用いたとされる民族の名称を記しなさい

 

  • 問(2):古代ギリシアのポリスにおいては、生産活動はおもに奴隷や地位の低い住民が担っていた。このうちスパルタにおいて「周辺に住む人」という意味をもち、工業生産に従事する割合の高かかった住民の名称を記しなさい。

 

問題文が長くない?!早押しクイズかよ!!!ってのが僕の率直な印象でした笑

 

  • 問(1):西アジア、最初の鉄製武器、民族→ヒッタイト
  • 問(2):古代ギリシア、「周辺に住む人」→ペリオイコイ

 

上記のように、東大二次試験に参戦する受験生は皆、各問のキーワードだけで即答できるレベルだと思います

 

問題文が長くても動揺せず、いつも通りに一問一答に答えるだけで十分でしょう

 

本記事を読んでくれてる方にこれ以上は説明する必要はないかと思います

 

この単答問題でどうやって満点を取るか?どうやったら落とさないか?

 

だけを考え、日頃の勉強に取り組んでみてくださいね

 

重要:大問に共通する東大世界史の傾向 

大問それぞれの出題形式から、傾向を整理しました

 

ここから見えてくる、各大問に共通する傾向を、確認の意味を込めて伝えておきます

 

それは

  • 古今東西満遍なく出題される
  • 教科書の内容で全て網羅できる
  • 全て記述式の問題である

という点です(*確認です)

 

とりわけ

  • 京都大学は東洋史・西洋史からの論述問題
  • 一橋大学は中世ヨーロッパ、近世・近代ヨーロッパ、近現代アジアからの論述問題

と比較すると、

 

ポジティブな意味では、オーソドックスな形式なので対策しやすい

 

ネガティブな意味では、出題範囲に偏りがないため、膨大な時間と労力がかかるといえそうです💦

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東京大学の世界史の「対策」

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 「傾向」がわかったところで、あとは「対策」を打つ手順になります

 

東京大学の世界史の「対策」については、下記の3つの方法で攻めましょう

 

  1. センター試験(マーク)で90%以上を目指す!
  2. 論述問題のトレーニングをする!
  3. 京大の過去問で本格的に演習をする!

  

①:センター試験(共通テスト)で90%を目指す

まず目指すのは一問一答の完答です

 

その全てが教科書レベルの用語たち。知識問題なので落とすわけにはいかない、というのはすでに書いた通りです

 

一問一答問題で、入試本番では最低9割以上は獲得したいところ(*もちろん満点が理想です)

 

センター試験(マーク試験)は、古今東西、文化史・テーマ史がバランスよく出題されるため「通史」の基礎礎力測定に最適な問題。

 

本番の二次試験の入試問題に太刀打ち可能かどうか、その習熟度をセンター試験(マーク模試)で確認することができます

  

ずばり、90%以上が「東京大学受験の参加券」をもらえる証でもあり、これを覚悟して日頃の世界史の勉強に取り組みましょう

 

89%以下でもボーダーラインの年がありますが、Aライン(合格濃厚)を狙うなら90%は得点したいところでしょう

 

*以下は東京大学文科一類のボーダーライン並びにA判定のラインの目安の表です

 

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出典:東京大学ボーダーラインの推移 | 東京大学入試情報2020 | 東大塾 | 河合塾

 

  • ボーダーラインが低い年で86、87%
  • ボーダーラインが高い年で91%

いずれにせよ、かなり高い得点率が求められます 

 

文二、文三のボーダーライン関しても、文一と比べて大差があるわけでなく、ほぼ同等の得点率が求められます。(*以下の文二・文三の表の通り)


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出典:東京大学ボーダーラインの推移 | 東京大学入試情報2020 | 東大塾 | 河合塾

 

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出典:東京大学ボーダーラインの推移 | 東京大学入試情報2020 | 東大塾 | 河合塾

 

もちろん、世界史が比較的苦手な受験生は、他の科目でカバーする戦略でもOKです。一方、世界史が得意な受験生は満点を取る姿勢で挑んでくださいね

 

センター試験(共通テスト)での各科目の目標得点は、得意・不得意の関係や二次試験の目標点数次第で、個人差が出てくるはずなので、細かい判断はお任せします🙇‍♂️

 

ひとまず!本記事は世界史なので!!

90%以上!できれば満点を目指そう!!

二次試験を有利に運ぶためにも!!

 

↑ ↑ 簡単にまとめると上記になります笑

 

センター試験で満点を取る独学方法をすでにまとめてあるので、よ〜く読んで勉強に取り入れて下さい。独学でも十分満点を狙えるはずです!

  

▼0からセンター試験(マーク)で満点を目指す完全マップはこちらからどうぞ

関連:初心者が『世界史』のセンター試験で満点をとる独学勉強方法をまとめた!【偏差値30から神レベルへ】

 

▼世界史オールジャンル(通史・文化史・各国史・テーマ史)を攻略する完全マップはこちらからどうぞ

関連:大学受験『世界史』の独学勉強方法とおすすめの参考書決定版【偏差値30から東大早慶レベルへ】

 

②:論述問題のトレーニングをする!

 東京大学の世界史論述対策にむけて「最初に何やったいいの?」と疑問を抱える人、こちらの参考書で論述の基礎体力をつけましょう

 

『世界史論述練習帳』

「センターは90点取れるけど!大論述の対策は何から、そもそもどこからやったらいいか分からない!」という人はまずはこの本から取り組みます

  • 例題集(解答と解説あり)
  • 東大京大・一橋・筑波の過去問集(解答と解説なし、ヒントあり)
  • 60字記述問題集(解答あり、解説なし)

が本書の内容です

 

  • 「論述そもそもの構想の仕方とメモの取り方を勉強できる!」
  • 「赤本を数冊買うよりも密度の濃い過去問があってコスパ最強!」

と、定評のある一冊です

 

やり方は以下の通りです

 

  1. まずは自力で解いてみる
  2. 教科書・参考書・資料集を見ながら自力で解いてみる
  3. 模範回答をチェックし、自作との「違い」を明確にする
  4. その「違い」を修正し、もう一度何も見ずに自分で書き上げる

 

最悪なのは、解答が全く書けないのに模範解答だけを見て満足して終わるパターンですね

 

通史の参考書を参照しても大丈夫なので「自力」で「自作」の解答を作ることがポイント!です

 

そうでなければ、考える力を養なえず、本番の試験にてブーメランのごとく跳ね返ってきます・・💦

 

詳しくは以下の記事にまとめてあります。以下の記事の目標は「あらゆる大学の過去問に通じる、汎用性のある論述力」を身につけることですので、一読する価値ありでしょう

関連:世界史の『論述問題』対策を徹底解剖!独学勉強法とおすすめ参考書を紹介! 

 

*論述で参考すべきは「教科書」

赤本(過去問)の模範解答と解説が十分でなく、なかなか腑に落ちないこともしばしばあります・・

 

そんな時は「教科書」の記述を使いながら論述する意識でいると良いでしょう

 

なぜなら....

  1. 余分な文章が一切ない
  2. コンパクトにまとまってる

が「教科書」の特徴だからですね

 

満点を取るための、記述の表現が全て網羅されてます

 

山川の世界史の「表現」を念頭に置きながら論述問題に取り組めばm十分点数を確保できるはずですよ

 

 

また対策にはこの本があった方が安心できます

 

 詳説世界史研究

超分厚い辞書級の解説書

 

用語集+教科書+資料集の究極の一冊です

 

東京大学の世界史は、歴史的な事象の「因果関係」を問う傾向があります

 

  • 「なぜ??」
  • 「その後は??」

の歴史的な文脈や出来事の因果関係などを理解し、自分の言葉で語れる領域まで到達できたら大したものです

  

「他の受験生と差をつけたい!」「世界史を武器にしたい!」という人は常に手元に置いておくと安心です

 

③:東大の過去問で本格的に演習をする

  • 実力でマーク試験90%レベルになる!
  • 参考書で論述の基礎トレーニングする!

を終えた後は、東京大学の『過去問』を手にし、まずは10年分以上の世界史を解いてみましょう

 

 

基本的な進め方は

 

  1. 自力で解いてみる
  2. 自力で参考書を使って訂正する
  3. 模範解答を見て添削・採点する
  4. 自作と模範解答の「違い」を確認する
  5. 「違い」を無くせるよう復習する

 

+過去問の「傾向」と「形式」の分析を進めつつ、足りない知識を参考書で補うといった手順です

 

その際に、学校の先生・塾の先生に添削をお願いし、客観的なフィードバックをもらってもいいですね

 

フィードバックを次の問題に反映させ、どんどん改善していきましょう。これを繰り返し行うことで、世界史の論述の質がステップバイステップで磨かれていきます✨

 

まとめ:「合格」を第一目的として考える

本記事は

  • 東大世界史で可能な限り点数を取る戦略

をまとめましたが

  • 全ての科目で6〜7割を取る!

というのが東大合格に必要な総合力です

 

事実、東大の世界史は35点〜45点にかなりの受験生が集まっており、50点以上の得点者は全国でほんのわずかなのが現実です

 

というわけで

  • 世界史が苦手な選択者:35点を目指す
  • 平均的な世界史選択者:40点を目指す
  • 世界史が得意な選択者:45点〜を目指す

を目安に他の科目の進捗具合を十分考慮しながら、効率的に勉強をすすめていきましょう

 

また、「いつから対策するか?」については、過去問の対策は早ければ早いほど良いですね。遅くても10月〜12月くらいには取りかかりたいです

 

逆算すると10月までにはある程度「通史」を完成させ、マークの模試では90点以上の得点を目指しましょう

 

現役生は、通史を終えるタイミングがどうしても遅くなってしまうため、”できる範囲から”で問題ないので、論述力をつける練習も同時に取り組めると尚理想です

  

長くなりましたが、本記事を参考にしつつ、勉強を進めてみてくださいね。それでは、合格にむけて頑張りましょう!健闘を祈ります😌