こんにちは、まこさん(@sHaRe_worlD_) です。大学受験で1年浪人。0から勉強した世界史に見事はまってケルト文化オタクになりました
先日は下記のツイートをしました
「愚者は経験から学び、賢者は歴史に学ぶやで」
— まこさん@世界史でブロガー (@sHaRe_worlD_) 2019年3月12日
ドイツの名宰相、ビスマルクの言葉があります
経験(=主観的なエピソード)で歴史(客観的なエピソード)の違いかなと思ってます。成功を一直線に狙うより、歴史から失敗を集積させ、失敗を排除していくと「失敗しない状態」要は成功に近づけます😄
浪人生の数だけ、浪人の歴史がある
その数だけ活かせる学びがあります
「浪人する?!しない!?どうするか、いやどうしよう....」
と考えてる人に向けて、浪人経験者の僕が”具体的な”メリット・デメリットを思い付く限り挙げます(実体験です)
はじめに、浪人におけるメリットとデメリットの定義は以下の通りにしました
- メリット:「浪人してよかったなあ」と当時、あるいは振り返って思えること
- デメリット:「浪人しなければよかったなあ」と当時、あるいは振り返って思えること
浪人当時・浪人を振り返った時の2つの時間軸がポイントです
浪人するかどうか?!を今一度考える考えるきっかけになれば幸いです😌
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実体験:浪人・浪人生活のデメリット
一番ネックになりやすい、浪人のデメリットをみていきます
これ・・ ↓ ↓ ↓
- 同級生と比べた経済的損失
- 学年がズレる気まずさ(先輩?同期?後輩?)
- 1年間の時間に不安とリスクがつきまとう
それぞれ解説しますね
①:同級生と比べた経済的損失
1年遅れに直結するデメリットです
他の同級生は1年早く大学を卒業し(留年・休学を想定せず)、1年早く新卒社会人になって給料をゲットします
え???つまんな??普通でしょ?と思いきや、浪人と比較すると結構えーーーぐい差になります
つまり
1年間の初任給300万円前後の初任給の収入と浪人の学費100万前後の支出の経済的な差が発生する
というわけです
こんな感じ
- 進学した同級生:+300万前後
- 1年間浪人のワイ:−100万円前後
22歳時点で約400万前後の開きがある・・・と考えたらもうね切なくなります
浪人の年数に応じてなので1年は400万、2年は・・・と考えるとさらに切なくなります
*浪人の環境によってもちろん変動します。宅浪は一番安いし、全寮制の予備校は一番高くつきます
②:学年がズレる気まずさ(先輩?同期?後輩?)
ワイ:「1浪なんです。エヘヘヘヘ!」
入学式の隣の人:「えっあっはい。タメ口でなんかすみません」
ワイ:「全然!!!タメ口でいいよ。エヘヘヘヘ!」
茶番です
ですが事実、浪人後の学年のズレによって上下関係にも革命が起きます
同期が年齢的に後輩になるケースがほとんどで、なんとも形容し難い「気まづさ」が双方にあります
人間関係に正解はない!ので「気まづく」思うか思わないかも人による!としか言いようもないですね
1番のコツは「自分が浪人してた事実」を忘れて対等に接することです(まじの正論)
③:1年間の時間に不安とリスクがつきまとう
浪人の最大目的は第一志望の大学の合格
それ以上でも以下でもないです
合格の白黒がわかるのは発表の日
それまでの期間は
- 辛い勉強を必死こいてやっても合格できるか不安
- 前の模試では上がったけど次は下がってしまうかもという不安
- 模試の偏差値は上がったけど、まだ合格したわけじゃないよね?という不安
- 友達は大学生でうぇいしてんのに、これで落ちたらほんとうにどうしようという不安
この気持ちがず〜っとつきまといます
何者かに心を掴まれてる感覚で
「早く、早く解放されたい!」
この一心だった頃を覚えてます....辛かったです
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実体験:浪人・浪人生活のメリット
はい。デメリットを先にあげてみましたが
「そんなの知ってるよ。あたり前じゃん??覚悟だよ?」
と思う人も多かったのではないでしょうか?
それもそう
経済の差が開こうと、孤独で辛かろうと、時間もかかろうと、失敗のリスクも伴おうと、依然として浪人の進路選択する人は後を絶ちません
それは、夢があるから
デメリットなんかを遥かに上回るメリットが浪人・浪人生活にはあります
これ・・ ↓ ↓ ↓
- 志望校にもう一度チャレンジできる(敗者復活戦)
- 社会を俯瞰して自分探しできる (何かを悟る)
- セルフブラックで起業体験ができる(メンタル強化)
同じように順番にみていきますね
①志望校にもう一度チャレンジできる(敗者復活戦)
最大最強1番のメリット
...ですよね?!
「一度落ちてしまったけど、、将来一発逆転のために、、諦めきれない・・浪人、、頑張るわ」
と、浪人する覚悟で決断します
何がなんでもこの大学に合格したい情熱を持って、もう一度の受験チャレンジはまさに敗者復活戦
人生の中の10代後半という青春の超貴重な1年をかけて「成功」をもう一度狙いにいけるチャンスがそこにあります
再チャレンジにおける「成功」はこんな定義でしょう(異論があればどーぞ!)
-
現役時に落ちた大学のリベンジ合格
-
さらに偏差値の高い大学の合格
難関大学・知名度のある大学・勉強したい学問がある大学への入学が浪人での「成功」です
「成功」を掴めたならば、1年の時間的なロスを取り返すことは容易く、「浪人した甲斐があったあなあ!!!!」と、堂々と人生を歩めます
だがしかしbut・・・・
注意:統計データの成功率は低い
もう一年を投資して難関校に再チャレンジできますが、誰でも同じように「成功」するとは限らないのが大学受験です
ましてや
90%近い浪人生は、この「成功」に届かないという統計データがあります
10%の成功する人は、現役でそこそこの大学に合格したけども第一志望に落ちた人であるという...
例えば、MARCHに合格したけれども早慶に落ちた人です。偏差値の差を埋めるのは1年で現実的。ゆえに「成功」も現実的
偏差値30の人が難関大学を合格を狙って浪人を決断した場合、浪人生活の成功率は、より厳しいものとなるのは自明の理なのです
......という「危機感」を持たない人が90%の失敗する人になりやすいです
浪人を決意したなら、この現実を知り「このままではまずい」という意識をととのえる心の準備からはじめるといいでしょう
②:社会を俯瞰して自分探しできる (何かを悟る)
浪人生の社会的立場とは??
浪人生は「高卒の無職」という扱いです
厳しいようですが、高校を卒業してるし、会社でも働いてない社会的には「無職」です
「無職」のステータスですが一般的には「勉強のためにあと1年間奮闘してる高校4年生」の理解があります
社会的に絶妙に浮いてる立場(=絶妙というのは働いてなくても批判されず、自分の時間をフルに使える立場です
そこで
- 「なんの為に勉強するんだろう?」
- 「大学に行って、将来は何をやりたいんだろう?」
- 「そもそも、人生ってなんだろう?」
のように、時間をたくさん持ちつつ社会的に絶妙に浮いた立場で「人生について考える時間」を圧倒的に確保できます
僕は
「社会的に絶妙に浮く立場で人生について考える」は大切な行い
だと思ってます
高校から専門学校・大学にストレートに進学した場合、学生という立場を認めつつ時間は進むので「人生について考える時間」はそこまで多くないでしょう
気づいた時には「こんなこと別にやりたくなかったお。どうしよう。人生詰んだンゴ」と行き詰まってしまうこともあります
浪人の社会的に絶妙な立場だからこそ
「自分の内面と向き合って、人生とは?を追求して自分なりの正解を探す」
という人の一生の中でのおもたい課題と本気で向き合うことができるのです
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③:セルフブラックで起業体験ができる(メンタル強化)
心技体と学力のマネジメント
特に「将来的に自分でビジネスをしたい!起業したい!」 という人にとっては、
1年間の時間をフルに使って結果を求める浪人はとても優れた環境かな、と思います
「時間(リソース)を全力投下して、課題を小分けにしつつクリアし、最終的に目指すゴールを達成する」というのは起業そのものだからです
「浪人生の自分」というベンチャー企業の経営を覚悟しましょう!と下記の記事では書きました 、本当にその通りです
関連:「成功する浪人生」の生活はどんななのか【大学受験浪人が心掛けたい3つのこと】
とりわけ、背水の陣の覚悟で受験再チャレンジをする浪人生は....
- 長時間労働
- 超絶理不尽
のブラック企業の2大特徴を覚悟すべし
しんどい以外のなにものでもないですが、ブラックさをセルフ(自身)に課すというものです
僕の浪人経験で、勉強時間は基本13時間以上は毎日やってましたし(長時間労働)、模試では想像の10倍以上に下がってしまった時もありました(超絶理不尽)
とはいえ「正しく生産効率」を求めて労働という勉強に従事してじわ〜りじわ〜りどかーん!!と結果に繋がり有終の美を飾ることができました
繰り返しですが、求める結果(ゴール)から逆算の手順をふみ、課題を細分化しつつクリアするプロセスは社会でもおんなじです
セルフ(自身)に「ブラックさ」を課すのはビジネスの立ち上げ初期の頃となんら変わらないため
- 圧倒的に孤独
- 圧倒的に理不尽
- 超長時間労働
の3つを兼ねそろえる浪人という人生経験は将来ビジネスを立ち上げたい人にとって大きな糧となります
辛くてしんどくて誘惑にも負けて逃避してしまいそうになった時には、「ビッグな夢を叶えるための武者修行」ととらえ苦難に打ち勝つメンタルをたもちましょう
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まとめ:浪人生が毎年増えている件
それ最後に言うのかよ?ばか???って感じですよね
2019年度以降さらに深刻化すると思うので一応!
以前、下記のツイートをしました
事実上の大学受験難化(定員制限)に伴って浪人生も増えてるようですね
— まこさん@世界史のブロガー (@sHaRe_worlD_) 2019年3月10日
大量に仕込んだ【浪人】がキーワードの記事群たちがヒットしてます
ブロガー視点:「時代の流れに乗れた!うま!」
大学受験講師の視点:「浪人。。辛いけど応援してる(;_;)」
ジレンマを抱えて今日も生きます😅
2013年は7万6千人だったのが、2018年では10万9千人。2019年度にはさらに増加する予測があります。怖い・・・
というのも
- 入学定員の厳格化!(特に首都圏の私立大学)
- 新設学部も少なく定員枠も増えない!
- 地方にもっと学生を!地方創生を!
の動きが背景にあるようです
「定員から漏れてしまって不合格」→「来年再チャレンジする人が増える」→「定員枠を争う競争率がえぐくなる」→「さらに定員から漏れた人も増える」→「さらに来年最チャレ・・・」
のサイクルが見えてきつつあります
ゆえに浪人生を取り巻く環境はより厳しくなってますよね・・
メリット・デメリットそれぞれ伝えましたが、このような社会環境の変化も合わせて「浪人すべきか??」の決断をしてもらえたらなと思います
それでは!
浪人生
氵(サンズイ)とったら
良い人生
の五七五とともに応援してます
【浪人】に関する記事たちをすでに沢山執筆してます。「浪人の作戦」などのイメージもつきやすいかなと思います