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『名著で読む世界史120』が贅沢過ぎて凄いんだがww【名著の概略と著者の背景がつまった本】

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こんにちは、まこさん(@sHaRe_worlD_) です。元々は大学院にて中東・アラブ地域を一点集中で研究してましたが、本格的に世界史を指導するようになって、幅広〜〜い範囲の総ざらいにコミットしてます

 

無限で終わりなく途方に暮れますがそれもまた一興です😂笑

 

先日は下記のツイートをしました

 

 

今読んでる本の紹介ですね!

 

「世界史の中で好きな人・本はありますか?」とよく質問を受け、確かに個人的に好みの本はあるけども・・

 

有名な名著を把握してその人の嗜好に合う本を紹介したい!という気持ちが今強いです

 

本記事では「今読みたい世界史の名著を知れるガイダンス本」の紹介をします。本題は上記ツイートにある通りです。これ!!!

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『名著で読む世界史120』 

▼内容紹介 ▼

『ギルガメシュ叙事詩』『旧約聖書』『イリアス』『マハーバーラタ』『論語』『コーラン』『西遊記』『ハムレット』『ファウスト』『資本論』『毛沢東語録』など、古代から現代まで、世界の名著120作品をセレクト。

歴史的な視点から解説し,新しい知の発見へと導く読書ガイド。

引用:Amazon

 

古今東西全ての「名著」と呼ばれる本たちの結集作品!!!『コーラン』知ってるよね!?!?『資本論』も知ってるよね?!

 

知ってる!という人(特に世界史既習者)はほとんどですが、「簡単にどんなことが書かれてた??」「筆者はどんな人??」のように具体的につっこまれたら言葉がでてこない・・という人も多いはず

 

本書は「どんなことが書かれてた(エッセンス)」と「筆者はどんな人だったのか」についてコンパクトにまとまった本です

 

*目次はこの通り!!!『山川世界史』の教科書の目次に準拠しており、対応させて勉強もしやすい!!

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▼特に「学び直しの世界史」では『もう一度読む山川世界史』がおすすめです。世界史受験を終えたけどまた学習した大学生や社会人の人にぴったりでしょう!詳しくは下記の記事にまとめてあります

関連:社会人におすすめの世界史の通史本7選【社会人の世界史のやり直しはここから】

 

とりわけ読んでみて本書のストロングポイントは2つだと思います(今日の朝読んだばかりですが!)

 

  1. 各名著の概略を学べる
  2.  著名人の背景等の解説を読める

 

順番にみていきます 

 

①:各名著の概略を学べる

 「名著をじ〜〜〜っくり読みたいけど、そんな時間ないわ!!!」という人にとってこれほど美味しいものはありません

 

山川世界史の教科書に載る「名著」のエッセンスを学べるのが本書の最大の特徴です

 

*例えばルターの『九十五ケ条の論題』も下記のように概略がまとまってます。本記事では著作権の関係上モザイクです😭

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ここを一読すると『九十五ケ条の論題』ってつまりなんなの?!と理解でき、誰に聞かれても答えられるようになります

 

受験世界史の文化史では著書の内容まで踏み込んだ学習はそこまで重要視されませんが、本書ではしっかり入ります

 

通常の世界史の通史では『九十五ケ条の論題』の詳しい内容には触れないので、ハッとする内容も実際に多いです。(ルター自身もまさかバズるなんてwwwという感じでした)

 

原典にあたらずとも要旨・要点をサクッと学べ、ルター氏には失礼ですが、忙しい人にとって本書はとても有用な構成です😌

 

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②:各名著の背景等の解説を読める

 著書の概略は上記の通り。それに加え、著者の生い立ちから著書を執筆するに至るまでの背景についても詳しく書かれてます

 

世界の歴史に残る書物は、当然人によって書かれますね。その人の「考え」が具現化された姿でもあるわけです。そして「考え」は育ちや経験、人脈形成によって醸成されますね

 

そこで

  • この人はどうしてこの考えをもつようになったのか??
  • この人はどうして本を書くに至ったのか??

 

も同時に知ることができます。大抵の場合は書かれた内容の理解に重きは置かれますがこれも大切です

 

最近の僕は、人が書くに至るまでの思考の醸成プロセスが結果的に書物の形になるだけだと思い、書物の内容理解よりも思考が生まれるその過程を追うことにはまってます

 

ドイツの哲学者はやけに悲観的だな??という印象を受けつつ「寒くて暗いドイツで引きこもるしかない環境がその思考の発達に少なからず影響を与えたのかな?」と推測するのも楽しいです

 

著者の「背景」を知る→著者の「思考の発達プロセス」を知る→著者の「作品」を知る

 

この手順で世界史の名著に触れ、世界最高峰の「知」を取り入れて学び、そのエッセンスを普段の生活に取り入れる工夫をしてみてもいいですね😌

 

世界史のエッセンスがここにあり

名著の概略だけを知るなんて贅沢!!本書をきっかけに「これ、面白いなあ!!」と思える名著を見つけたら、ぜひ本物を手にとって読んでみましょう

 

著者の主張や要点を大凡把握した上で読むと、そこまでハードルは高くないと思います。本書を通じて知れた概略に引き寄せて読み解いてみて下さい

 

事実、紹介されてる名著はとても重厚なものばかりです。僕自身も今セルバンテスの『ドン・キホーテ』を読み進めてるところで、と〜〜〜っても長い・・でも頑張るか。という印象です笑

 

時間をじっくりかけて読み、少しでも途中で疑問が浮かんだら調べてる。調べてはまた読み進める、を淡々を継続します。知的好奇心赴くままに名著に触れていきたいですね

 

おまけに、こんなツイートもしてましたね

 

このように世界史はあらゆる学問の巨人とその「知」と繋ぐハブの機能を持ってると思います

本記事で紹介した『名著で読む世界史120』を手始めとし、あなたが『名著』に出会い、人生が変わるきっかけとなれれば幸いです。ぜひ参考にしてみて下さいね😌