こんにちは、まこさん(@sHaRe_worlD_) です 。先日は以下のツイートをしました
歴史学を研究すると「栄枯盛衰」つまりは、イケテる時・イケテない時の必然性のもと生きる感覚が養われます。😌ブログ運営においても、流行るし廃れるしの無限の「栄枯盛衰」の流転の中にいることを必然と思えば、ちょっとのことで動じず、客観的かつ冷静な運営ができます😌🌎
— まこさん@世界史ブロガー (@sHaRe_worlD_) January 15, 2019
身近な生活で歴史を使えると、ますます歴史が楽しくなる!そんな僕は「歴史を学ぶ目的は、法則性の発見にある。」という、アラブのイブン・ハルドゥーンの言葉が大好きです
はい。僕が世界史講師として現在スタディサプリで総復習しているかつ、歴史検定(世界史)の1級を目指して勉強中です😌
本記事では忘れないように、歴史検定受験で「1級を目指すにあたってやってること・やろうと思ってること」をまとめます
今後、歴史検定(特に世界史)を受験予定の人の参考になればなと思います!
*現状1級未受験ですので、勉強の軌跡を残すという意味合いの濃い内容です。より信頼性のある体験を残せるよう、受験勉強・受験の頃合いを見計らって随時内容を更新していきます
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歴史能力検定とは?
【歴史検定の概略】
「歴史能力検定」では、学校で学ぶ歴史知識を中心に、国内外で起こっているさまざまな事柄の歴史的背景などについて幅広く出題します。
試験問題は1級から5級までのレベルごとに分かれています。3級からは「日本史」「世界史」に分かれていますので、ご自身の得意分野やレベルを選んで受験していただけます。
今「受けてみようかな〜〜〜」と考えてる人へ!
5級と4級は中学生レベル相応の社会科目の『歴史』ですが、3級からは「日本史」と「世界史」に分かれるところがポイントです
「日本史と世界史のどっちが好きなのか?」を見極めて3級以降は突き進むといいですよ
本音を言うと、これからの2022年に「歴史総合(近現代の日本史と世界史の融合史」が誕生することもあり、時代の潮流にのるのであればどちらも取得して損は無いはずです!!!(僕は今世界史にフルコミット中ですが・・笑)
歴史検定(世界史寄り)5〜4級の勉強法
ではここで今一度、歴史検定5〜3級までの高校受験レベルの『歴史』の勉強方法についておさらいします。(どっちかといえば2級以降は世界史の受験が前提です😌)
▼5〜3級にあたって、以前まとめた高校受験の歴史の勉強法を参考にしました
関連:高校受験【歴史】の独学勉強法とおすすめ参考書決定版!難関高校合格目指そうか
『くわしい歴史 中学1〜3年』
流れ(ストーリー)が大切なのと同時に、ヴィジュアル(写真、図説、地図)で覚えることも大切です。2級以降の本格的な世界史でとても痛感することです
こちらは高校受験の歴史科目で長らく定番のくわしいシリーズですね。カラー写真から図版、そして地図や人物画、年表など幅広〜いヴィジュアル資料がたくさんのってます
「どうしてヴィジュアルが大事なの??」って思うかもしれませんが、イメージ(視覚)の印象=覚えやすい!これに尽きます
「あの人の顔はわかるんだけどなあ、名前なんだっけ」
「ほらあれあれあれ!名前忘れたけど!!」
そんな時はありませんか?
これはイメージ(視覚)では覚えてるけど、情報(名前)が入っていない状態です
一度イメージを覚えてるだけで、情報(名前)を覚えるのが格段に楽に、そして早くなります
歴史勉強のやり方の基本の基本の叩き直しにもってこいの参考書です
『実力メキメキ合格ノート 中学歴史』
これは上記で紹介した講義系(インプット)と整理ノート系(アウトプット)が合体した参考書です
オーソドックス極めた本ですが、高校入試範囲をフルカバーしてるので本題通りメキメキ”実力をつけられます笑
- 「講義テキスト」では、流れをざ〜っくりおさえた上で具体的な重要語句をどんどん覚えていきます
- 「整理ノート」では講義でインプットしたものをアウトプットして、記憶の定着をはかれます
1冊でインプット・アウトプットの二刀流がいける本。高校受験の歴史のコスパ最強参考書として殿堂入りです笑「中学レベルの復習にはお金使ってられないよー」って人はおすすめです😌
この2冊で十分高校受験レベル(歴史検定3級)の実力が身につくと思います。忘れたら思い出すを繰り返して励みましょう
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歴史検定(世界史)3〜1級の勉強法
いよいよワンランク上の、大学受験の範囲の3〜1級。過去問をみてみると、大学受験に対応する偏差値レベルはこんな感じだと推測します
- 3級→偏差値40レベル
- 2級→偏差値60レベル
- 1級→偏差値75レベル
「世界史検定3級」この世界史初学者レベルからおさらいして、センター試験の過去問で70点をとれるようにします
▼世界史初学者からの勉強方法については以前まとめてあるので一応のっけておきますね
関連記事:世界史の初学者にオススメな勉強方法と参考書!【世界史初心者はコレ!】
「世界史検定2級」は基本的に大学受験で難関大学に合格するぞ!!という心意気で勉強します。僕は受験魂を取り戻して勉強します・・!
▼以下に偏差値70以上までもっていく方法をまとめたので、もう一度セルフで参照します笑
関連記事:大学受験『世界史』の独学勉強方法とおすすめの参考書決定版【偏差値30から東大早慶レベルへ】
そして・・・歴史検定1級(世界史)は大学受験の垣根を超えた内容が登場します。世界史講師であれ、率先して学習しなければ到底辿り着けない領域です。が、一先ずこれで受験世界史の「極み」を目指します
詳説世界史研究
超分厚い世界史の辞書級の解説書。これを覚えられたなら1級なんて屁でもないレベルでしょう・・・笑
それと合わせてひとつの用語に対して説明がぎっしりとある山川世界史用語集の超上位互換的な本はこれ
山川世界史小辞典
『詳説世界史研究』と『世界史小事典』を並行して進めつつノートにまとめるという王道の勉強は最強ですね!
試験が近づいたら過去問で最終確認の予定です。公式の問題集で、これに近い問題が出題されると予測されます
歴史検定1級過去問
実際に過去問のひとつをみると...
問2 15世紀には、ポルトガル人の海上への進出も始まる。15世紀のポルトガル人航海者について述べた文として正しいものを、次の1~4のうちから一つ選べ。
ポルトガル王ジョアン2世の子エンリケ航海王子は、モロッコのセウタ攻略後アフリカ大陸に興味を持ち、自ら船隊を率いてアフリカ大陸の西岸を探検し、ギニア湾のニジェール川河口に達した。
バルトロメウ=ディアスは、ポルトガル王の命令でインド航路開拓のためアフリカ大陸西岸を南下し、アフリカ大陸の南端に達してそこを嵐の岬と命名したが、帰国後、ポルトガル王が喜望峰と改名した。
カブラルが、ポルトガル王マヌエル1世の命令でアフリカ大陸西岸を航海中に海流に流されてブラジル漂着し、この地をポルトガル領と宣言したことは、トルデシリャス条約が結ばれる原因となった。
ヴァスコ=ダ=ガマは、喜望峰を回ってアフリカ大陸東岸の都市マリンディに寄り、その地でイスラーム教徒の水先案内人イブン=ハズムを得て、インド洋を横断してインド東南海岸のカリカットに到達した。
出典:歴史検定HP(1級世界史)
正解は、2番目の選択肢です
どうでしょうか???
いや〜〜...大学受験と比較するとかな〜〜り細かい知識に関して正誤を問う問題です。正確に理解・暗記しておかなければほいほいとひっかかってしまう選択肢ばかり・・
本格的な猛勉強からは少し距離を置いてしまったので、かな〜〜りハードモードな気がしますが、スタディサプリをやりつつ地道みこつこつ世界史の知識を取り戻します
あと数ヶ月後には過去問演習、そして復習できたら理想ですね
小手先の暗記テクニックではなく、王道の勉強は歴史勉強において強いと思ってるので、日々精進です。急がば回れの如く進めていきましょうか
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補足:出題形式を確認(特に論述対策を)
最後に「歴史検定を受けてみよかな!興味ある!」という人のために、出題形式をまとめてみました
以下参照してください
●3級(日本史、世界史/4肢択一:50問/50分)
高校で学ぶ基礎的な歴史知識を問う試験です。
●2級(日本史、世界史/4肢択一:45問、記述:5問/50分)
出題されるテーマは高校で学ぶ程度のものですが、比較的高度な歴史知識が要求されます。●1級(日本史、世界史/4肢択一、記述・論述:20問、記述:8問、論述:2問/50分)
学校での学習にとらわれない広い範囲から出題されます。
やはり論述のある1級のラスボス感は異常wといったところです
毎日の世界史の勉強と指導で感じたこと・学んだことをアウトプットしてわかりやすく伝える癖をつけましょうかねえ!
▼ 世界史の『論述問題』対策についてもまとめてあります。国公立受験生はアドバンテージですね。僕は私立出身なのでほぼ0から論述を勉強しました
関連記事:世界史の『論述問題』対策を徹底解剖!独学勉強法とおすすめ参考書を紹介!
論述対策の手始めとある程度の完成はこの2冊で十分でしょう
『世界史論述練習帳』
「論述対策って何から、どこからやったらいいか分からない!」って人はまずはこれでOKだと思います。僕もこれを使いました
- 例題集(解答と解説あり)
- 東大京大・一橋・筑波の過去問集(解答と解説なし、ヒントあり)
- 60字記述問題集(解答あり、解説なし)
が本書の内容です
レビューには「論述そもそもの構想の仕方とメモの取り方を勉強できる!」
「赤本を数冊買うよりも密度の濃い過去問があってコスパ最強!」と、定評のある一冊です
- まずは自力で解いてみる
- 教科書や資料集を見ながら、自力で解いてみる
- 模範回答をチェックし、自作との「違い」を明確にする
- その「違い」を修正して、もう一度何も見ずに自分で書き上げる
最悪なのは解答が全く書けないのに模範解答だけを見て満足して終わるパターンですね・・
通史の参考書を使ってでもいいので「自力」で「自作」の解答を作ることがポイントでしょう
『段階式 世界史論述のトレーニング』
定番Z会からの論述対策本です『世界史論述練習帳』で60字程度の典型的な短文論述で肩慣らしを終えたら、徐々にギアを上げていきます
100字未満の短い論述から100〜200、200〜250、そして300字以上の大論述まで少しずつ字数を増やしていけるので、一歩一歩力をつけることができます
レベル上げが不十分なのにラスボスに挑むのは無理ゲーのように、段階を踏んでレベルを上げなければ大論述は無理ゲーです
- 序章の論述の基礎を読み込む
- 自力で問題を解く
- 参考書を使って自力で訂正を加える
- 回答を参考に添削と採点をする
これを繰り返して自力で自作の解答を作れるように慣れていきます
この時に模範解答と自作の解答を比べて
- 「何が違うのか」
- 「どう勉強し直したら正解に近づくのか」
これらを意識して復習を徹底します。
以上!本記事では、僕が歴史検対策で「1級を目指すにあたってやってること・やろうと思ってること」をまとめました。
1級の条件に「学校での学習にとらわれない広い範囲」とあるように、単なる教科書上の歴史でないのは重々承知です
既存の知の領域の外郭を少しずつでも広げる姿勢が大事なのですね。コツコツ淡々と頑張って参りましょう!