こんにちは、まこさん(@sHaRe_worlD_) です。オンラインで世界史指導をしておりまして、最近では社会人の方にレッスンをさせて頂いてます
受験のように「これを覚える!」「このレベルに到達する!」の明確さはどちらかといえばありません
- 「今は海外にいて、現地の人のバックグラウンドを知らなきゃ、と痛感しました」
- 「最近のニュースが何言ってるかわからなさすぎて、歴史から学ばないといけないなと思いました」
といった世界史学習の動機を教えてもらいました。受験の暗記よりも「世界の中の関心事を学んで、生活に活かす!」というのが狙いだそうです😌
そこで本記事では大学を卒業後、大人が世界史を学び直すポジティブな理由(メリット)について僕の思うところをまとめます
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①:興味関心を深掘りするきっかけになる
大人になって「趣味で何か本を読みたいな〜でも何を読んだらいいか、わからないよ!!!」のように、何に興味を持って関心があるのか迷う時があります
そこで下記のツイートをしました
世界史には、文学、法学、経済学、歴史学、医学、神学、哲学、政治学など各学問のそうそうたるメンバーが集っていて、「知」のエッセンスを学ぶことができるので、もっと学びたい学問選択のきっかけとして最適なものだと思います😌🌎
— まこさん@世界史ブロガー (@sHaRe_worlD_) 2019年3月21日
やり直しの世界史で気づくことが沢山あると思います。世界史ではいろ〜〜んな学問の世界の著名人たちが登場します。人に加えて、建築物・建造物・世界の言語・世界の宗教など幅広い事柄を知ることができます
そこで
どこに面白いと感じるか??
にアンテナを張り巡らしてみて下さい。それがあなたの興味・関心を寄せてる分野です。(例:「この建物、荘厳できれいだなあ」→建築物、「この言語おもしろいな。日本語と全然違う」→外国語学習)
な感じです
最初はなんとな〜くでいいので、この分野を特定してみます。そして関連する「本」や「Youtube動画」を漁ってみてください
結果:どんどんはまります
世界史のやり直しを通して「なんとな〜くの興味関心」が強まります。あとは、好奇心に従って興味関心を深掘りしてみてください。テストの縛られない大人からの世界史は楽しいものですよ
これ、意外にもやってみなければわからないことが多いです。最初は「建築ww興味wないww」と思ってた僕でさえ変わりました笑
どんなものに「おもしろみ」を感じるかは自分でもわからないことが多いので、その「おもしろみ」の探りあてや深掘りに、大人になってからの世界史は一躍を担うのです
胡散臭いかもですが「人生が豊か」になります😌
関連:世界史を「趣味」として始める手順を解説!【世界史は贅沢な教養です】
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②:ニュースの背景を理解できる
とりわけ海外情勢や国際関係についてのニュースの背景です。地球単位で情報が共有される今、世界を対象とする情報に触れず過ごすことはできませんね
例えば2019年3月35日のニュース!(つい最近の超ビッグニュースです。)
人類史上「最大の発明」の一つとされる製鉄の歴史が変わるかもしれない――。
古代オリエント世界でエジプト新王国と勢力を二分したヒッタイト帝国。
その中心部だったトルコ・アナトリア地方の古代遺跡で、日本の調査団が製鉄関連の最古級の遺物を見つけた。
人類史上「最大の発明」の鉄に関するニュースです。高校の時に世界史を選択した人はなんとな〜〜く覚えているでしょうか?!
ヒッタイトという人たち
彼らは簡単に言うと鉄を生み出した人で、巨大な帝国を築きあげました。青銅器しか存在しない古代メソポタミアで「俺TUEEEE」した人です。ヒッタイト帝国は強大な力を持ちました
が・・それよりも1000年ほど前に「製鉄技術」をもつ何者かがいたかもしれない?!というニュースです
「ふーーんそうなん」で終わるのか、「ってことは、人類史が塗り替えられるかもしれない?鉄の発明者が別に存在したってこと既存の歴史が壊れる、ね?」と考えるのでは重みが違います
今は「鉄の発見」を取り上げましたかが、他にも海外のニュースをみた時に「どうして大切なのか?」を考えることもできます
固い表現を用いると「歴史の意義」を考えることができます。で、ニュースの出来事に意味付けができるようになります
また、経済や政治問題に関するニュースを見た時には、中東問題や欧州の移民問題は今では日常的にニュースに登場しますが
- 「これってどうして起きたの??」
- 「今後はどうなっていくの??」
のように、歴史を手がかりに考えることができます。ニュース(NEWS)は字のごとく最新情報です
これは昔から続く出来事の連鎖の一部です
つまり、世界史を学ぶことで出来事の連鎖(背景・理由・きっかけ)を知ることができ、今のニュースをそのバックグラウンドから捉えられるようになります
世界史を学べば学ぶほどニュースの深みも増してきます。ニュースも歴史の一部であると理解した上で「これからどうなっていくのか?」まで思考を張り巡らすのもおもしろいですよ
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おわりに:大人の学び直しにおすすめな書籍
受験も終えて大学も卒業して大人になった後、「もう一度世界史を復習したい」あるいは「0からだけど勉強したい」という人にベストな書籍を紹介します
▼具体的に下記の記事にて「通史」を中心とした社会人向け(大人向け)の本をまとめてあります
関連:社会人におすすめの世界史の通史本7選【社会人の世界史のやり直しはここから】
『新 もういちど読む 山川世界史』
▼内容紹介▼
高校の世界史教科書を一般読者のために書き改めた通史。
1冊で世界の歴史を明瞭・簡潔に叙述し、その全体像を示す。
多数のコラムを設け、現代世界の理解に役立つテーマを解説する。
日々変化する世界をとらえ、ニュースの背景がわかる社会人のための教科書。
世界史の入門の入門と呼べる本書。高校教科書の『山川世界史』の社会人バージョンです
「受験生の時に世界史を勉強してたけど、し受験後はもう触れてないなあ」という人向けの再学習教材に最適な本です
上述した「ニュースの背景を理解する」について、この本は一助となるでしょう。最近ではイギリスのEU離脱に関するニュースとかですかね。ぜひ一度読んでみてください
読んだら絶対に忘れない世界史の教科書
▼内容紹介▼
推理小説を読むように一気に読める! "新感覚"の教科書にあなたも必ずハマる!
現役公立高校教師としては初めて、Youtubeに世界史の授業動画を公開し、たちまち、大学受験生や社会人、教育関係者から「神授業! 」として話題沸騰の現役・公立高校教師が書いた“新感覚"の世界史の教科書!
大学受験、学び直しにも。高校生から、主婦、社会人まで必読の1冊!!
0から世界史の概要を知るなら『教科書』が最強と思われがちですが、教科書の弱点は「地域と年代が目まぐるしく変わる構成になっている」ところです
本書は一切年号が用いられず、すべての世界史上の出来事の「因果関係」が数珠つなぎで解説されてます
上述した「なぜ??」と「その後」のつなぎがしっくりイメージ湧くので単なる用語の丸暗記ではなく、「なるほど〜」と頷ける理解を深めることができます
そして、最新のニュースも歴史の連鎖の一部と考えて「なぜ??」や「その後は??」という因果関係を考える癖もつくので、おすすめです😌
なぜ?とその後という因果関係のストーリーで理解できると、単発の暗記ではなくなる。結果、「一度読んだら絶対に忘れない」が実現されるのですね
ぜひ興味関心を探るツールとして大人の世界史を、今のニュースを深く考えるきっかけとしての大人の世界史を、楽しんでみて下さいね