こんにちは、まこさん(@sHaRe_worlD_) です。山川の世界史教科書を溺愛して受験生の時はず〜っと持ち歩いてました
教科書の使い方について、質問がありました!
教科書にマーカー引くべき?!引かないべき?!
というもの
世界史選択者それぞれに勉強スタイルがあって「教科書の使い方」は一般的に確立されてないですよね
そこで僕が受験生の時や世界史講師の今の「教科書の使い方」についてまとめてみます!
世界史の偏差値は70以上も超えることができたので参考になるところがあるかなと思います
その要点は下記の3点です
- 通史は板書ノート+参考書で勉強
- 書き込み式教科書にマーカーする
- 通常の教科書に極力マーカーしない
「む?いきなり教科書使わないんじゃないの?」と思わせてすみません笑
具体的に順番に解説していきます
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①:通史は参考書+板書ノートで勉強
もともと僕は独学からスタートでした
教科書を初めて手に取った時「いやwwwちょっと何書いてあるかなんにもわからないんだけどーーー!」っていう状態でした
今振り返ると
- 簡潔にまとまりすぎてイメージが湧きづらい
- 国ごとの歴史がばらばら、地域ごとの歴史を整理しづらい
というのが初学者の独学の際に教科書を使う障壁でしたね
「これじゃあ中身が何も入ってこねえよ・・」ということでわかりやすい初心者向けの参考書から始めました
『世界一おもしろい 世界史の授業』
本書の優れてる点は「予備知識不要」なところ。教科書には当然のように【出来事】が連続して書かれてます
が
【出来事】が起こったのは「なぜか?」「そのあとはどうなるか?」の因果関係をはっきり理解しない限り、理解が浅くなってしまいます
「どうして起こったのか」と「その結果どうなったのか」について初心者にとって超丁寧に解説してありました
例えば
ローマ帝国拡大➡︎大土地所有制の発展➡︎安い小麦の大量生産➡︎地元土着の地方農民没落
この構図↓ ↓ ↓ ↓
- ローマ帝国が属州を広げて領土が増えた
- 土地が増えたぶん、耕せる畑が増えた
- 大量の穀物をつくることができた
- 奴隷(人件費なし)に大量に作らせ、穀物の価格が下がった
- 地元の中小農民の稼ぎが悪くなった。オワタ
すなわちこれが「歴史の流れ」ですね「こうだからこう」「だからこうなる」のストーリです
いつも「なぜ」と「その後」がひとつの歴史の出来事に絡みます。「これが流れというものか!」のように、理解を深められ、教科書を使わず世界史を始める最強の冊でした
*予備校授業の板書も使ってました
教科書の内容を滅茶苦茶分かりやすく、面白く予備校の先生は解説してくれましたね〜(代ゼミの佐藤先生)
教科書よりもわかやすい板書ノートを作るぞ〜〜〜、と意気込んでました笑
当時の僕のノートはこんなです
そこには「5色のマーカー」で区別をおつけ、ぱっと見で以下の5つの属性を把握できるようにしました
人(persons ):集団、民族、皇帝、組織
もの(items ):作品、建築、貨幣
こと(events ):戦争、遠征
考え(ideas ):思想、条約、制度、政策
場所(place):国、都、
具体的には
- アメンホテプ4世(人)=赤
- パルテノン神殿(建築)=青
- フレンチ=インディアン戦争(戦争)=紫
- ウンキャルスケレッシ条約(条約)=黄色
- ゴール朝(国)=緑
な感じです
山川の教科書にマーカーというより、自分オリジナルの教科書を作ってそこにマーカーを、という勉強スタイルでしたね
結果「世界史のストーリーの主体」を正確に把握でき、初心者の僕も流れをスムーズに追え、最終的に理解と暗記ができました
▼「5色」の色分け板書ノートは下記を参考にしてください
関連:世界史の「5色」の色分け勉強法はすごく捗るよ!【世界史嫌いは読もうな】
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②:書き込み式教科書にマーカーする
次にいよいよ教科書?と呼べるものに移りました。でも通常バージョンの教科書ではなく「書き込み式」です
通常の山川の教科書と内容は同じで【重要用語】が空欄で自分で教科書を作る、そんな使い用途の一冊です
参考書だけでなく『教科書』に触れる理由はもちろんあります
- 『教科書』をもとに、大学の入試問題が作成される!
- 『教科書』の記述が、論述問題の回答として最適!
上記、2つの理由です
通史のノートを読み直しつつ空欄を赤ペンで埋めます。そして赤シートを使って何度も何度も教科書の記述をインプット、これをず〜〜っと繰り返します
空欄以外の「覚えた方がいいなあ!」と思う用語には、ノートの「5色分け」にしたがってマーカーをすると整理もしやすいですよ
まとめると
書き込み式教科書には、普通に空欄に書き込みしまくるし、マーカーで5色分けもするし、授業で大事なところもメモをとる
という本題の通り「書き込み」全開で取り組みます!
③:通常の教科書に極力マーカーしない
じゃあ教科書はどうするのさ??
って思いますよね?
通常の「教科書」はできる限り真っ白な状態を保ちます。もちろん他の教材でしっかり勉強していることが条件です
この理由はシンプルで
- 「どのページに何が書いてあるのか」を完璧に頭にインプットするため
- 「何を覚えていて、何をまだ覚えられていないか」を正確に把握するため
です!
書き込み式教科書・授業の板書ノートでインプットを進めてるなら「どこに何が書いてあるのか」については把握できると思います
教科書に直接見出し(例:近世ヨーロッパ世界の形成)のカラフルな付箋を貼る必要もなくなります
たしかに大切な箇所へのマーカーはわかりやすくて素晴らしい!けども、受験直前に読み直した時にマーカーがたくさん引いてあると「どこを覚えてるのか」「どこを覚えられてないのか」の判断が難しくなります
・・ということもあって
インプットは他の教材を中心に行い、通常の教科書は「どこを覚えてるか」「どこを覚えてないのか」を探し当てる探知機のような役割でした。いわばチェック用です
ごちゃごちゃしましたが、まとめると
- インプットは他の教材(参考書・ノート)を中心に行う!
- 書き込み式教科書で、教科書の記述を覚えていく。マーカーを引いたり、必要な事項も付け足したりして、オリジナルの教科書を作る!
- 通常の教科書はほぼ真っ白。「どこに何が書いてあるか」を完全に把握した後、インプットチェックに使う!
です
このように僕は教科書には直接マーカーで線を引かずチェック用として使ってきました。最終的には「覚えるべき」ところは全て覚え、世界史が武器になりましたよ
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まとめ:良いことを取り入れてくれ!
人それぞれ「覚えやすい暗記法」があります
一概に教科書よりも書き込み式だーー!マーカーは必要ねーーー!とも言えないのが現状です
あくまで僕の受験期の「世界史の教科書の使い方」だと思って下さい
「ほーー使えそうだなあ」と共感したことを取り入れる
「これwwだめwwだろw」と共感できないところは捨てる
のように教科書の使い方をカスタマイズしましょうね
PS:ぶっちゃけ言うと、こんな教科書を作りたかったのが本音です(;_;)
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自分のデザインのセンスの無さが、受験期の「教科書の使い方」へ導いたのかもしれませんね笑 ぜひ参考にしてください!