こんにちは、まこさん(@sHaRe_worlD_) です。世界史講師を5年ほどやってます。先ほど下記のようなツイートをしました
春の季節ですね。「0から世界史をやる!」時のコツ!
— まこさん@世界史ブロガー (@sHaRe_worlD_) 2019年3月18日
・「好きな国、知りたいなー」って国からはじめる
・「漢字?」「カタカナ?」のどちらに耐性があるか経験を遡る
・今の世界とほとんど同じでイメージの湧きやすい「現代史」からはじめる
最初の1週間だけ本気でトライしてみて下さい😌
4月になると「授業で新しく世界史が始まるんだけどー!」という人から
「浪人を決めたけど、独学でやる必要あるんだけどー!」という人まで続出します
そんな人へ向けて!本記事では「世界史を0から始めるときに心がけたいコツ」を3つまとめます
スポンサーリンク
①:好きな国の歴史から始める
世界史の教科書では古代文明(メソポタミアやギリシャなど)がはじまりです
▼あ、ちょうどメソポタミア文明は解説を書いてます!
関連:古代メソポタミア文明とシュメール人の都市国家【大学受験解説】
はい。でも・・・そもそも興味がなければ「いや世界史つまらないんだけどww」と挫折してしまいやすいのが現実です
そこで
「好きな国ってどこだろう」
と自問自答してみてください
なんでもいいんです
行ったことがなくても思いつく限りで興味を掘り下げてみましょう
- ピザが好き!
- 地中海の天気が好き!
- 中世の都市の景観が好き!
このくらい言えるなら、今のイタリアが好き!と言えるはずです
見えてきましたね。ここまでわかったら、世界史の『古代ローマ』から『中世ヨーロッパ史』をスタート地点にしましょう
興味がある(正確には興味が無いわけでは無い)ので、この分野の勉強への抵抗はずっと低いです
すると、イタリアを中心とした歴史ができるようになって自信がつきます
世界史のコツも次第にわかるので、他の地域の勉強にも容易に移れます。世界史の横展開ってやつです!!!
好きな国を勉強する『各国史』ですが、山川の『各国別・地域別世界史』は一番わかりやすくておすすめです
タイトルの通り、今の「国民国家」の過去から現在にの世界史についてまとまった本です。受験生はタテの歴史とも呼びますね
もちろん大学受験の範囲をカバーしているので、全ての受験生に推奨されます
加えて「横の地域の繋がりがわからない!」って時に踏みとどまって国ごとに分けて整理できるユニークなアプローチの本ですね
本書の『イタリア史』など、好きな国をスタート地点に世界史を始めると、スムーズなスタートダッシュがきれますよ〜〜!
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
スポンサーリンク
②:カタカナ派?漢字派?どっち?
世界史と日本史の違いを語る時、『カタカナ』or『漢字』論争がいつもあります
知らねーよ!!どっちもやれよ!
と思うかもですが
どちらも同じくらい完璧!というよりは「漢字の方がまだましかな?」「カタカナの方がまだましかな?」のように僅かでも偏りが誰にでも必ずあります
結構ざっくりすぎかもですが、漢字かカタカナの比率は下記の通りに分かれています
- 東アジア歴史(中国や朝鮮)→漢字
- それ以外→カタカナ
「世界史」の特に中国史の漢字の大群に逆らえないですねぇ。しかも中国史はおおよそ全範囲の30%も占める分野です
一方でヨーロッパ史、イスラーム史、アフリカ史は現地語(ラテン語やアラビア語など)を日本人にも読めるように転写した結果、カタカナとなりました
単純に西洋史=カタカナ、東洋史=漢字というわけではない、ということです!
さあ
どちらが覚えやすい?
を考えてみましょう
世界史を始めるにあたって。カタカナのエリアor漢字のエリアのどちらが自分が覚えやすいのか、経験を遡ってみて下さい
小説を読むことが好きで活字慣れしている場合には漢字に強い耐性があるはず
一方、ポケモンとかRPGのゲームにハマってた人は、カタカナに強い耐性があるはず
そしてどちらか抵抗が無い地域から勉強を始める
漢字なら中国、カタカナならばヨーロッパなどですね。やってみると、世界史を始める時のハードルがぐんと下がるはずです!
③:イメージしやすい現代史から始める
- 古代メソポタミアのアッシリア
- 東ローマ帝国=ビザンツ帝国
- プロイセン公国
- 神聖ローマ帝国
ファッなにそれ?????
世界史をはじめたとき「?」になる国名たちです
「シュメール人、アッカド人、アムル人なーーーにそれーーーw」」「ウル第3王朝なーーーにそれーーw」
これは世界史を勉強し始めた頃の僕です
なぜか??
簡単な話、今の世界には存在しないからです
実際には今も変化してますが、今の世界地図の「世界」ができあがったのは最近の話です
また、世界史で考えるとそもそも「国民国家」の概念が誕生したのもつい最近の話です
これが何を意味しているのかというと
現在との乖離=イメージしづらさ
なんですね
『歴史』を勉強する難しさはこれに収斂されるかもしれません
時代を遡れば遡るほど、現在のイメージから離れていくので無理は無いです
そこで
「まーったくイメージ湧かないわ」という人は今に近い時代の現代史(1945年〜)から勉強してみましょう
代ゼミの佐藤幸夫先生の現代史は神!!
複雑な国際関係を丁寧に紐解き+図付きの解説もしっかりあるので、0から現代史を勉強する場合ベストな本!
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
やってみると、現代史(戦後史)は、植民地の独立が相次いで、世界地図が徐々に変貌を遂げていくプロセスに気づきます
でも古代や中世と比べて今の世界地図の「原型」がそこにあります
巨大なイスラーム国家のオスマン帝国も消滅。巨大な北朝鮮とも例えられた共産主義国家ソ連も消滅。
1960年代にはアフリカ諸国も国家として独立。このようにして、今の世界地図に近づいていきます
繰り返すと『世界史』を勉強する時にイメージのしやすさは大切です
現代史をマスターして徐々に時代を遡りましょう。こうすることで世界史の挫折を抑えることができますよ
スポンサーリンク
最初の1週間目を本気でやろう
『世界史』に対するファーストインプレッションが決まる期間です
- 「うっわ、カタカナ地獄。最悪や」
- 「全くイメージわかんし、辛いわ」
- 「もうあきらめてしまおうかな」
ってなるのはもったいないです
続けて勉強すれば絶対伸びるのに!!!!
という僕の本音です
本記事ではこの事態を避けるために、初めの1週間で世界史が良い印象になる戦略を伝えました
好きなところからでもよし!
漢字かカタカナを選んでもよし!
現代史からやるもよし!
スタートダッシュを上手くきって「世界史が武器になった!」と言えるよう、応援してます!
スタート以降の勉強方法については別記事に書かせてもらいました!
▼こちらが一番まとまってます。ぜひ参考にしてみて下さいね