アルメニアって国聞いたことある?
「いやアルメニア?!シルバニアとか聞いたことあるけどな、それはファミリーだわ、あとはプルメリアくらいかな、あれは花だったわ」
って人沢山ではないでしょーか
実はアルメニアは、学校ではほとんど習わない世界史でも珍(?)国家です
本記事では美味しい美味しいアルメニアの料理についてみていきます
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- アルメニアの概要
- ハチャプリ(チーズ入りパイ)
- ジェンハローハーツ(ハーブのみじん切り入りの薄焼きパン)
- ガパマ(カボチャの詰め物)
- アルメニアンケバブ(羊+牛+鶏)
- イーチ(ひき割り小麦とハーブのサラダ)
- まとめ:アルメニアはなかなかおもしろい
アルメニアの概要
アルメニアってどこだぁああ?!??!?
正式名は、アルメニア共和国、リパブリック・オブ・アルメニア。1991年にソビエト連邦から独立した国で、首都はエレバン
地理的には、ジョージア、アゼルバイジャインとイランとトルコに挟まれてる国です
「先生、ジョージアって何ですか?」
「ジョージアは2015年までグルジアと呼ばれた国です。アメリカにもジョージア州がありますが関係ないです。またジョージア缶コーヒーもまた違います」
いや
話題はジョージアではない
で、アルメニアの言葉はアルメニア語
これ ↓ ↓ ↓
այաստանի Հանրապետություն
タイ語を男前に書いた感じ
สวัสดี(タイ語)→
այաստանի Հանրապետություն(アルメニア語)
いや
本題はそこで育まれた料理文化です。まず、詳し〜〜い情報を見つけたので引用させてもらいます
- かつてアルメニアは広大な高原・高地にまたがる大きな国で、そこに共通する伝統的な料理は、アルメニア、トルコ、イラン、アゼルバイジャンなどの共通の基盤である。そのため今もアルメニア料理は周辺国の料理と共通点が多い。
- トルコ、ペルシャ、ソ連による侵略を受け続け、支配者層が変わり政治が変わる背景で、料理が導入され、料理が持ち帰られ、互いに影響し合った。
- 国家がたびたび消滅し、アルメニア人は他国へ離散した。彼ら(あるいは子孫)が再びアルメニアに戻るときに周辺国家の料理が持ち込まれた。
- 世界で最も早くキリスト教国家となり、2000年近く続く、宗教に根付く食文化がある。
ほうほうほう
要は、高地・高原の場所のアルメニアは他の周辺の国と料理が似たり寄ったりするところが大きい
でも侵略・支配・消滅の歴史の中で、料理文化が新しく持ち込まれたり、アルメニア人が取り返したりした
そして長〜く続くキリスト教的な価値観が料理に映し出されてる!ってことです
奥が深いいいいね
日本と国家形成の背景が違いすぎる分、面白さは桁違いです。それでは「どんな料理があるのか」をみてみます
ハチャプリ(チーズ入りパイ)
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ねえ、美味しそうなんだけど
ハチャプリはアルメニアのチーズ入りパイ、いやパイのような(?)さくさくしたパンです
- 稲作には不適な気候
- 高地と高原で遊牧生活
なもんで完全に小麦(ブルグル)が主食かつ、しかも高地・高原での家畜の乳製品をたくさん使う
つまり
小麦+乳製品=ハチャプリ
アルメニア料理の最大特徴を合わせたのがハチャプリ(チーズ入りパイのようなパン)なんですね
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ジェンハローハーツ(ハーブのみじん切り入りの薄焼きパン)
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ナゴルノ=カラバフ(アゼルバイジャンの中にあるアルメニアの飛び地)の名物パンです
ラバシュ(一番シンプルな薄焼きパン)にハーブ類のみじん切りを練りこんで+包み込んで、それを伸ばして薄焼きしたパンのことです
ちな、ガチ勢の模様↓
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巨大なパンを巨大な釜で焼くアルメニアのパン屋の日課です。一方でふつ〜うの家庭では家族分を買って帰り、これと地元のワインと一緒に食べるそうです
ガパマ(カボチャの詰め物)
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映えるカボチャーー
ガパマはアルメニアのお祝いの日(クリスマスや祝日)に食べる郷土料理です
カボチャをくり抜いて、蒸した米・素焼きのアーモンド・ドライフルーツ(りんご、アンズ、ブドウ、デーツ、スモモ)を中に詰めこんで、ハーブや生のザクロをアクセントに振りかけて完成のゴージャスな料理
甘いようなしょっぱいような、果物のようなカボチャのような、ご飯なのかデザートなのか、カオティックな世界を感じます
「ワイは白米+レーズンの食べ合わせで全然いけるぞ」という人こそ食べて欲しい料理です
アルメニアンケバブ(羊+牛+鶏)
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はいきたよケバブだよー!
遊牧国家の代表格ケバブだよー!
ひき肉団子のバーベキューのケバブは、中東アラブの地域やモンゴル高原の地域でたーーくさん見かけます
とりわけアルメニアのケバブは、ビーフとチキンのミックス肉を使うことが多いようです。
友達のアゼルバイジャン人曰く、ケバブ屋によって「ビーフが多いよ!」と言ってるわりにチキンが多かったりするそう
そりゃね、チキン多めの方がビーフが多いよりも安く済むし儲け分も多いよななるほどなるほど
見た目じゃわからねーよ。口に入れてどっちが多いかなんてわからんからいいけどでもそれって食品の偽りじゃなねーのかよ??ケバブ屋さんよ
結論:美味しければいい。しっかり火が通ってればいい。
です。灼熱のバーベキューで肉をコンガリ焼いて、ガーリックペッパーとソースをかけてしまえばね、美味しい。生命を頂く感じがいい。焼肉とタレは世界共通言語です
オスマン帝国のケバブはこちら
関連:オスマン帝国(トルコ)宮廷料理が熱い!!【世界三大料理のひとつの話】
イランのケバブはこちら
関連:『イラン料理』はヘルシーで食べやすく美味しい!おすすめイラン料理(ペルシャ料理)を大紹介!
イーチ(ひき割り小麦とハーブのサラダ)
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イーチ! (音可愛い)
ブルグル(食用の挽き割り小麦)と、食用のハーブ(コリアンダー、バジル、ヨモギ、ミント、ワケギ、ラディッシュ)をどーーんと皿に置きます
次いでオリーブオイルをさらりとたらし、豪快にまぶしてイーチの完成
薬用効果のあるハーブと新鮮なオリーブオイルの食べ合わせなんて、ケバブの脂っこさとは真逆のヘルシーすぎる一皿ではないか
アルメニアの母「あんた!!!ケバブばかり食べてないで!!イーチも食べなさい!!!パンもしっかり食べるのよ!!」
アルメニアでも三角食べはあったのか????
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まとめ:アルメニアはなかなかおもしろい
アルメニア料理のでき方がおもしろい
アルメニアはオスマン帝国、ペルシャ帝国、ロシア(ソビエト)に支配されて、新しい料理が持ち込まれました
そしてアルメニアは支配された土地を奪い返し、自分たちの料理を復活させました
その過程で「このオスマン的な料理はそこそこ美味いから残そうず」という料理トークがあったはずですし
「いやー〜〜アゼルバイジャン的な料理はうちには合わないわー却下」という料理もあったかもしれません
美味いを取り入れ、不味いを外して今にいたる
っていう取捨選択は料理文化が形作られる前の意思決定のひとつです
もしかすると、日本の料理と合わせてヒットするアルメニア料理もあるかもしれません
アルメニア料理、機会があれば食べてみてくださいね