こんにちは、まこさん(@sHaRe_worlD_) です。昨年度、晴れて大学院修士課程ステージにおける「修士論文」のファイナルクエストをクリアしました!!🌟
ワイ、文系だけど大学院に進むメリットってなんかあんの?
本記事では、学部から大学院(特に文系の修士課程)に進学するメリットを残します
要点は3つです
- 「研究」にフルコミットできる
- 「孤独の時間」で自分探しできる
- 「就活」に再チャレンジできる
具体的に順番にみていきます
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①:「研究」にフルコミットできる
大学は研究機関。そして研究者を養成する役割を大学が担います
つまり、大学院に進学する本来の目的は「研究者になる修行」を積むことです
- 勉強:新しい知識や知恵を”獲得”すること。=学生=教科書を読む
- 研究:新しい知識や知恵を”発見”すること。=研究者=教科書を書く
「研究者」と「学生」はこのように区別されます。学部生の勉強する立場から 全く異なる社会的なポジションチェンジに気づけますね
もっと具体的に踏み込むと
- 卒論は「論文を書く練習」
- 修士論文は「研究をする練習」
- 博士論文は「研究者になる練習」
のように大学院の修士課程から「研究をする練習」に切り替わります
まわりくどくなりましたが、「研究意欲」のある人にとっては最高の環境になるし、最高のキャリアスタートの場所にもなります
- 「何に興味・関心が強いのか?」
- 「その分野にとことんはまり込めるか?」
- 「その分野で突き抜けて、新しい解釈や発見ができそうか?」
をはじめとする「研究意欲」の再確認と「研究者的素質」に関わる質問事項をじぶんに投げかけてみましょう
大学院に行って研究したいことが明確+大学院での生活を描けるかで、このメリットの享受のレベルが変わってきます😌
▼ちなみに僕の研究内容は「フランス領アルジェリアの政教分離」についてでした。歴史学専攻での研究では史料の読み込みが中心です😂好きな人は好きですね〜〜
僕の大学院での研究では「仏領アルジェリアの政教分離(ライシテ)」がテーマでした🇩🇿🇫🇷アルジェリアはもちろんイスラーム国家。「政教一致」です。イブン・バーディースというアルジェリア・ウラマー協会の盟主が立ち上がり、輸入概念の「政教分離」に対して彼がどう動いたか?という研究でした😌
— まこさん / 世界史ブロガー (@sHaRe_worlD_) 2019年6月21日
▼文系の院試の攻略方法と対策について、すでにまとめてあります。「 研究したーーい!!」という熱きモチベーションの方はぜひ読んでみてくださいね
関連:「文系大学院入試」の対策でやるべきことのまとめ!勉強方法とおすすめ参考書を紹介!
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②:「孤独の時間」で自分探しできる
大学の学部でも「孤独の時間」ってあるじゃん?「自分探しの時間」ってあるじゃん?と思うかもですが、大学院(特に文系の修士課程)では桁違いに増えます
- サークルも無い
- 授業もほとんど無い
- 修論執筆が最大目的(個人プレイ)
という状況下にほとんどの大学院生(特に文系)は置かれます
学部時代にコミュニティ(サークル・ゼミ)で大半を過ごしてた場合、物凄くギャップを感じやすくなります
例えば、僕のある1日のスケジュールはこんな感じでした
ピンク色はわりとガチで授業・研究・バイトしてる時間(ほぼ孤独です)
一方、水色は食事・睡眠・風呂の時間です(一人暮らしなのでほぼ孤独です)
- 6時半:起床
- 7時:朝ごはん
- 8時〜12時:大学院の研究室(研究+予習)
- 12時〜13時:昼休憩
- 13時〜14時半:授業
- 14時半〜17時:大学院の研究室(研究+予習)
- 17時〜18時:移動
- 18時〜19時:バイト(個別指導)
- 19時半〜21時:フランス語の学校
- 22時頃:帰宅
- 24時:就寝
1日の大半の時間をほとんど1人で文献・論文・史料と睨めっこの院生(文系)
まるで呼吸するかのように研究に没頭できればいいですが、必ずしも無限にそのような時間は続きません笑
孤独の時間=院生の研究活動の時間が増えてくると、自分自身との対話が増えてきます
- 一体研究は本当にやりたいことなのか?
- 研究者の道に進む覚悟あるのか?
- もし院生ではなかったら研究以外に何をするのか?
といった感じですね
ある意味、社会の外(=外野)から自身の立場を客観できる時間が増えます
「孤独の時間」で自己との対話を重ねるにつれ、研究に関する考え事から人生の意義まで、深く広い思考が熟成されますよ
*注意*「孤独」は時には牙を剥きます
孤独の時間の多さは文系院生ならば避けては通れない道です
しかし現状「孤独の時間」に参ってしまう、そんな院生も少なくないんですね
- 大学院の修士課程中退率は5.13%
- 大学院の博士課程中退率は8.79%
引用:文部科学省先導的大学改革委託推進事業
のデータがあるほど(怖い〜〜)
一概に孤独と中退率に相関性がある!とは断言できませんが、「孤独の時間」が多いほど不安・心配・ネガティブな考えを持ってしまうのが人間
そして「大学院の生活合わないなあ」と結論づけてしまい、中退に繋がってしまうパターンはよくある話です
「孤独の時間」への耐性のあるorなしは、大学院生(特に文系)の資質に関わること
学の前に「孤独の時間」に対処できるかどうかまで考え、シミュレーションしておくといいですね
関連記事:大学院生を辞めたい時に考えたい3つのこと【大学院中退の決断前に試してみてください】
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③:「就活」に再チャレンジできる
学部の時、就活失敗しちゃった・・・
「モラトリアムの延長かつ就活再チャレンジしたい!」という院生(文系)は少なからずいます
大学院では「研究者としての力をつける」が本来の目的。
とはいえ修士課程で「よリ深い教養」を身につけた後、社会人になる選択肢も日本ではある話です
ただ、院生(文系)とはいえ就活に有利になるかどうか・不利になるかどうかはこれも一概には言えないですね(;_;)理由について、ここら辺は長くなるので別記事にて執筆します
有利or不利の話は置いておいて...
結局ね
就活の機会は平等
です
学部の時に行きたかった会社に、もう一度『新卒カード』を使って就活が可能です
現状の日本社会において『新卒』と『既卒』では大きく待遇が異なる傾向にあります。(依然として新卒一括採用+0からの育成文化があるからですね)
2年のモラトリアム延長目的の院生とはいえ、就活のエントリーシート・面接も新卒限定の枠で参戦可能です
特に大人数採用の大手企業に再挑戦したいのなら、大学院進学の大きなメリットです!!
まさに僕の友達は就活目的で大学院に進学、そして就活大成功をおさめ、有終の美を飾りましたww 修論の完成度は...うん(°▽°)
再度、学部卒と院進学に生じる「差」を考えよう
約95%の文系学部の大学を卒業(学士)する人は社会へ羽ばたきます
こうした学部卒の社会人と院生(修士課程)を比較すると、およそ2年間の300万×2年間の前者の収入と、学費100万前後×2年間の後者の支出の差が生まれます
- 学部卒:2年間600万円(+)
- 院進学:2年間200万円(ー)
2年間で600万(+)と200万(-)で約800万円もの差額が生じるんですね
たしかに院卒の高給取りになって2年分の差額を取り返す、人生75歳まで働き続けるから大したことない!って論も理解できなくないです
ただ、800万円はシンプルに大金!
この2年間の経済的・人生経験的な「差」をよ〜〜く考え、大学院進学を検討してくださいね
各大学院の情報収集に関しては以下をご利用ください😌