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古代ギリシャ:アテネの民主政への歩み【大学受験解説】

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古代ギリシャには2つの巨大なポリス(アテネ・スパルタ)があり、市民と奴隷が中心の世界であると解説しました

 

 

「アテネ」で民主政が生まれる背景(おさらい)

古代ギリシャでは、少人数のお金持ちが大人数の平民・奴隷を牛耳って政治を行ってました

 

リッチなお金貴族たちは、じぶんたちのポリスを守るための武器を買え、騎兵として防衛戦に参加することができます

 

一方で、平民・奴隷たちはそんな余裕はなく、守ってもらう立場で、政治には口出しはできません

 

 

貴族:「ワイらが、ポリスを守ってあげてるんや。文句あるんかい^^」

 

平民・奴隷:「いえ・・あ、はい、ないです」

 

 

な感じでしたね

 

 植民活動は状況を変える

ギリシャ人は植民活動に乗り出すと、お金の流通が活発になり、経済も発達します

 

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出典:紀元前12-9世紀 フェニキア人とギリシア人の植民移動 地図 - 世界の歴史まっぷ

 

お金の流通が活発になる=商売が活発になると、商業・工業もどんどん流行り、市場も成長します

 

武器も市場に出回って、作り手もたくさん作るようになります。たくさん作るようになると、どうなるか?!

 

武器の値段は下がりま〜〜す

 

武器の値段が下がると、これまで貴族しか買えなかったけども平民でも買えるように!そしてアテネのポリスを守る防衛に参加できるようになります

 

*平民は武器を自前で調達し「重装歩兵」に変身します。また、この「重装歩兵」が密集した突撃する部隊=重装歩兵部隊をファランクスと呼びます!(受験ではすご〜く出てきますよー)

 

 出典:wikipedia

 

いよいよ...

 

平民:「おい、ワイらだって戦ってるんやで。アテネにバリュー発揮しとるのに、なんで政治に参加できないん?おかしいやろ^^」

 

貴族:「むぅぅ。平民のくせに生意気なぁ^^;」

 

こうしてアテネでは平民の発言力が強くなり、平民=民衆の意見を反映する民主政の確立へとむかっていきます

 

 

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アテネ民主政 - 世界の歴史まっぷ

 

では、アテネ民主政の確立する道のりを少しずつ辿っていきましょう

 

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ドラコンの立法(前621年)

low angle photography of beige building

 

ドラゴン!じゃなく、ドラ”コ”ン

 

アテネで貴族と平民の争いが絶え間ない時、ドラコンが立法家(ルールを決める代表者)に任命されます

 

これまでは慣習法といい、文章には残らず何か揉め事が発生した時に、その場その場の「解釈」で片付けられてました

 

つまり、貴族たちは身分の高さをいいことに、「ワイが法律やで!ワイの言うことが全てやで!」と、貴族は法律をずる賢く解釈して、平民にとっては不平等極まりない状態です

 

今の時代の出来事で例えるなら、

 

平民:「あのー、今信号無視してませんか?赤でしたけどねえ^^l;」

 

貴族:「なんや?このワイが赤信号のまま渡ったというのかい?君、出直した方がいいお。ワイは青のまま渡った。それだけ^^」

 

平民:「あのぅ・・え、あ、はい」

 

な感じ!^^;

 

ドラコンはこれまでの慣習法を成文化し、アテネで初めて文章に残る法律ができました

 

貴族による法の独占を防いだ意味で、民主政へ大きな一歩を踏みだせたわけですね

 

ソロンの改革(前594年)

farm truck lot on field

 

次に、ソロンは貴族政を完全に終わらせます。彼の業績は以下の2つです

 

  1. 債務奴隷の禁止
  2. 財産政治

 

植民地を各地に広げて、貨幣の経済が発達したギリシャでは、平民が武器を調達し、武装した重装歩兵になれました

 

ただ、この平民の中に、お金を借りて武器を買ったものの返せなくなる人が多くでたのです。そうなると、彼らは奴隷の身分になってお金を稼ぐ必要がありますね

 

この借りたお金を返せなくなり、平民から転落した奴隷を債務奴隷と呼びますが、これをソロンは廃止します

 

ソロン:「君ら奴隷は本当しんどくて大変だよなあ、わかるわかる。この際は、借金も無くすからよ、また頑張りたまえよ^^」

 

な感じで、「重荷おろし」とも呼ばれる負債の帳消しを行います(桃鉄の徳政令カードですな〜〜)

 

そしてソロンは、債務奴隷をなくして、市民の持ってる財産のストックに応じて4等級にわけ、重装歩兵として戦える財力がある人には参政権を認めます

 

これを財産政治と呼び、たとえ貴族のステータスでなくても、お金があれば政治に参加してもOKというものです

 

 

ペイシストラトスの僭主政治(前561年〜)

sun shining on plants

 

「お金があれば政治にOK!!」、これは民主政に向けた大きな一歩ですが、十分にお金を持てなかった平民があまりにも多くいました

 

お金を持ってる人とそうでない人の貧富の差がどんどん広がり、ある男が声をあげます。その名はペ★イ★シ★ス★ト★ラ★ト★ス!!

 

ペイシストラトス:「このままでは、金持ち貴族たちに命令されるがまま!絶対に、現状を打破せねばならぬ!救うぜよ。わしに付いてこーーい!!!」

 

な感じで、犠牲者を装い、自衛のためとして武装し、大量の貧民を味方につけて僭主に成り上がります

 

☑️僭主とは?

 Tyrant (ギリシア語のテュランノス。相続以外に権力を握ることは非合法だった時代に、力づくで手にした権力者を意味します)

 

現在では暴君の意味に使われ、その政治を僭主政(ティラニー Tyrany )と呼びます。

 

芸能人としてオフィシャルに世間に現れるのではなく、Youtuberとしてネット上の人気をとって、気づいたら芸能人よりも人気になって、エンタメ系を牛耳る的な。(ちょっと違うけど、アブノーマルな権力の奪取を意味します!笑)

 

ペイシストラトスは、貴族の土地を一旦没収して、平民たちに分け与える貧民救済を行います。弱者側に立ってなんとでも助けてやろうと精力を注いだのでした。いや〜〜〜これは勇者!!!

 

*しかし、彼の息子のヒッピアスは政治に関して無能で、役立たずでオワコンな独裁を行い、アテネを追放されます^^;

 

 

暴君さいならーー!!

 

クレイステネスの改革(前508年)

gray pillars

 

暴君の僭主政治でカオスな状況になったアテネでは民主政が危機に陥ってました。しかし、クレイステネスが登場し、改革を実施して、アテネの民主政はうまれます

 

ポイントは以下の2つです

  1. 4部族制の廃止→10部族制度の確立
  2. 陶片追放(オストラシズム)の確立

 

4部族制の廃止

有能なクレイステネスの息子ヒッピアスが無能な暴君だったことから学び、「血縁で権力をかためるのは微妙よね〜^^;」という考えが広がります

 

クレイステネスは、この血の繋がりを大事にする制度(=4部族制)を改めて、地域(=デモス)ごとの10部族制にします

 

10部族のうち1つの部族の代表者が集まって、合計10人の将軍職(=ストラテーゴス)を選ぶというものです

 

陶片追放(オストラシズム)の確立

 

クレイステネスは歴史から学び、「もう二度とあんな僭主は出したらあかんねん」と、陶片追放を実現させます

 

これはとてもシンプル!

 

陶片(オストラコン)に、僭主になる可能性のある危険人物を書き込んで投票し、6000票集まった人は、10年間アテネを追い出される、というもの

 

*陶片(オストラコン)

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市民全体が権力者を選ぶとまではいかないものの、独裁者を選ばないという意味で、政治の主体がいよいよ市民(貴族とちょいリッチ平民)になりました。ぱちぱちぱち!!

 

*地域(=デモス)を基盤とした民衆が中心の政治を民主政(=デモクラシー)と呼び、ここに起源があるのです

 

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ペルシャ戦争と民主政の完成へ

galleon ship on sea

 

アテネの民主政が成立したとはいえ、まだ貧乏な平民は政治に参加できないのが現状....

 

 

そんな中、前500年、東方の巨大帝国アケメネス朝ペルシャとの激突、ペルシャ戦争が勃発!!!!

 

 

50年間にわたるこの戦争では、武器を調達できるちょいリッチな平民から、まったく貧相な武器しか買えない貧しい平民も参加せざるをえなくなります

 

 

このペルシャ戦争をきっかけに、貧しい平民も政治に参加できる権利を獲得することに...

 

 

続く