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世界史は「一問一答」だけやっても点数が上がらない?【世界史の一問一答を正しくやろう】

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歴史科目は一問一答を極めればいいやー!!

 

って思うじゃないですか

 

 社会科目の世界史で一問一答を使うメリットはたくさんです。用語もたくさん覚えられるし、受験に必要な知識の量を十分たくわえられますからね

 

しかし、「一問一答だけやっておけばOK!!一問一答を極めたらOK!!」、と思いきや、「あれ・・なかなか点数があがらない、どうして?!><」

 

 

そんな状況にある受験生は多いのではないでしょうか ?

 

本記事では、一問一答だけをやるべきではない理由を書きつつ、一問一答の効果的な方法もまじえて伝えていきます

 

 

まず、一問一答だけをやるべきでない(一問一答に完全依存するべきでない)理由は...

 

  1. 流れを全くつかめなくなる!
  2. 本当のアウトプットができてない!

 

こんな状況に陥ってしまうからです

 

具体的に説明していきますね

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一問一答の弱点①:流れを全くつかめなくなる

 

一問一答は、「〜〜〜は誰か?」「〜〜〜は何か?」「〜〜〜はいつか?」のようなシンプルな質問と答えで成り立つ問題です

 

  

でも、入試は世界史の出来事に対して「なぜ??」と「そのあとは?」の流れを問う問題が多いのです

 

 

*確かに、シンプルに「〜〜の名前」を答えなさいのような、一問一答形式の問題もあります。でも、シンプルだけあって、点数の配点はかなり低いのです

 

 

実際の入試問題では...

オスマン朝とサファヴィー朝について、16世紀から17世紀前半にかけてのオスマン朝の拡大を、サファヴィー朝の台頭と関連づけて説明しなさい

北海道大学(2013年)

 

のように、世界史の流れ(ストーリー)を把握した上での問題がたくさん出てきます

 

そうなれば、「〜〜〜は何か?」「〜〜〜は誰か?」の一問一答形式の問題は、単なるひとつの知識の点にしか過ぎないことに気づくでしょう

 

 

入試問題では圧倒的にこうした流れ(ストーリー)の中から関連付けた問題が多いので、一問一答だけの点の知識では太刀打ちは難しいのです

 

  

一問一答の弱点②:アウトプットができてない

 

「一問一答ってアウトプットじゃね?!違うの?!だって、問題にたいして知識を照らし合わせてるし!^^;」 

 

と思うかもですが、それが落とし穴!!

 

一問一答はあくまでも、『用語集』での用語の見出しとその説明が分かれてるだけの役割であって、実際は『用語集』をガン見してるのとほぼ大差はないんです

 

 

『用語集』がアウトプットでないように、一問一答もまた本当のアウトプットではないんですね。でも、世界史の点数を上げるには、「アウトプットが必要やで〜〜!!」と強く言われます

 

 

ですので 一問一答の小さなアウトプット以外に役立つ本当の世界史アウトプットは以下の記事を参考にしてください

 

 

事実、一問一答は、用語の説明を覚えるための小さなアウトプットですが、入試本番や模試で応用のきく本当のアウトプットからは実は程遠い...

 

 

つまりは「一問一答だけやっておけば大丈夫だろう!!!」と、盲目に陥ってしまうと、いつまでたっても点数が上がらない...そんな落とし穴がここに潜んでるんです

 

 

脱・一問一答完全依存

 

といったとこですね

 

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でも一問一答は正しくやれば大丈夫!

【内容紹介】

全国の入試問題+予想問題をもとに3500問を超える問題数を掲載。

重要頻度を3段階で明示。人物の事件、事象のエピソードから他の地域や時代への影響まで、多くの事柄に言及。

年号の覚え方から出題傾向、学習の注意点まで、「入試直結型」のアドバイスも充実。

引用:Amazon

 

ここまで散々書いてきましたが、一問一答自体はとても優れた教材です。僕はなんだかんだ一問一答が好きですー!片手間の時間にサクッできるし!!

 

で、「一問一答だけやればいいや!!」の短絡的な考え方から脱却しつつ、正しく上手に使うことで、点数は上げられます

 

 

そこで数多くある中で「東進の一問一答を使ってるよ!」って人はほんと〜〜にたくさん。それが示すのは安定のレビュー(世は資本主義ですから...良き本には評価が積み重なります^^)

 

レビューのひとつを引用します

 

大学受験の際、何十周も読み込んでいました。そのおかげか、センター試験は98点、東大の2次試験世界史も7割超えました。

使い方としては、大まかなストーリーを教科書や他の参考書で補いつつ、これで細かい知識を詰めていくのがおすすめです。

 

1、2周読んでもすぐには頭に入らないと思いますが、めげずに繰り返し読んでいると受験で報われると思います。


これに書いていないことや自分なりの覚え方を書き込んでいって自分なりの参考書に変えていくと知識も定着し易いです。

引用:Amazon

 

このようにセンター満点レベルの人も「やっておいてよかった!」と推してる一冊なんです

 

2013年のセンター試験はカバー率100%で、本書の3段階(★の数)で★1つの用語まで覚えられると、確実に世界史偏差値70レベルまでの知識を手に入れることができます

 

一問一答の基本的な進め方(大事)

一問一答の完全依存はだめよ!!って主張から察してもらえたらなと思いますが、世界史の流れ(ストーリー)を知らずに、『一問一答』はおすすめしません

 

  • 流れ(出来事が起こったのはナゼ・その後どうなったか)がつかめてない
  • 用語の丸暗記作業に偏りすぎてしまう

 

という「点」だけの知識になってしまうからですね。これはす〜〜ぐに忘れちゃいますし、受験では使えるかっていえば微妙です

 

 

一問一答を始める時期の目安は、偏差値50オーバーした頃で、一通りの『通史』が頭に入ってる頃に当てはまります

 

もっと「知識武装」すべき単元を示してくれるのが、一問一答の役割で、あくまでもインプットの補助教材的なポジションです

 

こんな感じに進めよう...

 

  1. 1週目:何も見ず単元ごとに解き、間違えた箇所にサイン!
  2. 2週目:間違えたサインのみの問題を解く!
  3. ➡︎2週目の時に、間違えた箇所を『ナビゲーター』(通史)で再確認
  4. 3週目以降:間違えたサインを全て消せるように無限に繰り返す!

 

思い出せなかったサインがなくなるまでがポイントで、忘れては思い出すを泥くさく繰り返すこと

 

通史と同時並行させたい場合には...

 

  1. 一問一答でやりたい通史の単元を読む(ex古代ギリシャ)
  2. 通史を読んだ後、一問一答でチェック
  3. 間違えた箇所にサインし、通史に戻る
  4. もう一度間違えたサインを確認し、全て消せたら次の通史の単元へ進む

 

で完璧です!!単元ずつインプットできたかを丁寧に確認できるので、着実に一歩一歩、世界史の流れに合わせて知識も身につく感覚がわかってきます

 

 

以上!一問一答はすごーく良い教材だけど、「一問一答だけやればおk!!」な考えは脱却して、しっかり流れ(ストーリー)とアウトプットをしつつ、補助的にこなせばいいのだ!という話でした

 

 さらに詳しい一問一答のやり方については以下をどぞ!!