「むっ!ポストデジタル経済?!」「デジタルを卒業した後ってそのさきってなんだ?!経済史勉強してるけど想像難しいなー!」と、年末にAmazonを徘徊して、読んでみました
最近じっくり経済史・商業史・貨幣史の金融にかかわる歴史を勉強してるところです
お金・ビジネスにかかわることもあって、今の生活にも影響を与えそうです
関連:世界史の「経済史」をじっくり知れる本を3冊紹介!【人はお金で動く】
スポンサーリンク
アナログの逆襲:「ポストデジタル経済」へ
内容紹介:
なぜいまアナログなモノや発想が、世界中で再注目され、ヒットしているのか?
・新世代------「リアルなモノや体験」が好き
・GAFA(デジタル有力企業)------「アナログな発想や創造性」を重視
・仕事や教育------「人間的な共感・コミュニケーション」の再構築
「テクノロジーのイノベーション・プロセスは、よいものからよりよいもの、最高のものへと徐々に進化する過程ではない。
私たちが何者で、どのように生きるかを知るための試行錯誤の道のりなのだ」(本書より)
引用:Amazon
ふーーーーむ
どうやらアナログの「リアル的な」「人間的な」特性がいま求められてるってことでしょーーーか
アナログ→デジタル→アナログ?
コンピューターの外のアナログ世界を、テクノロジーのスラングで「IRL(インリアルライフ)」という。
スクリーンの外にある、思い通りにいかない、苦難に満ちた雨交じりの世界こそ、人間が生き生きと輝き、私たちの精神と肉体が形作られ、成長し、変化を遂げる場所なのだ
デジタル・テクノロジーがもたらす恩恵(スピード、広範な接続性、強力な処理能力)に一つ浴するたびに、アナログ的な何か(静けさ、個人的なつながり、黙想にふける時間)が失われている。
読書大好きな人に「電子書籍ど〜〜う??使わん?」と聞いた時
「いや〜〜あの本の手触りがいいんよなあ」と返答されるに近い!絶対経験あるよね!
「デジタルだとかさばらないし、傾向ぺんひけるし、しかも消せるよ!もう本いらんでしょう?」って言い張っても、あの手触り感を重視する本愛好家がいます
これがアナログの逆襲のひとつの側面
デジタルな本でもメモ帳を使う人の「なんかなあ」って気持ちを代弁すると
「アナログ的な何か(静けさ、個人的なつながり、黙想にふける時間)が心のどこかで足りないよ・・取り戻したい!」でしょうし、今のデジタル技術ではなかなか代替できないんですね
アナログに回帰するメリット
著者は「どうして人はアナログをもう一度選び直すのか?」を皮切りに、アナログの良きポイントを力説してます
1つは、喜びだ。フィジカルなモノと経験が消えつつある現代で、アナログは実在する形のあるモノを作り、所有する喜びをもたらす。
もう1つは利益だ。アナログの逆襲は、ポストデジタル経済が成長しつつあることを示している。
1つめは喜びデジタルで感じられない「ぬくもり」と「ダイレクトの体験」のこと
そもそものモノを持つという嬉しさの気持ちに働きかけます
付随するように「ぬくもりがあるほうがいいんじゃ!!」ってのは大きな需要になるので、その経済が発達している!ということです
アナログ→デジタル→脱・デジタル経済=ポストデジタル経済と本書では呼び、発展にむかってるというのです
スポンサーリンク
過去の理想化が人間の性
「ああ昔はよかったなああ!!」
何かしらに対して、みんな経験のある思いでしょう
便利さ・合理性・シンプルさが追求され、生まれ変わった新しさではなく、その前の「古き良き」を理想とするのが、なんだかんだ人間の性だったりします
「モンハンワールドでみんながオンラインで繋がれたけど、あれってみんな持ち寄って騒ぎながらできるからいいんだよなあ!!」
「電子マネーって便利っちゃ便利けど、財布がある方が、なーーーんか、お金を大切にできるから節約できるんだよなあ!!」
などね、思ってる人たーーくさんいますよね^^
デジタルがもたらすことができるのは、実生活とリアルの世界での豊かさの複製だけだ。そのコピーは絶えず進歩しているが、結局のところ、シュミレーションであることに変わりない。