先日下記のツイートをしました
文系大学院生の死亡例
— まこさん@オンライン世界史講師 (@sHaRe_worlD_) 2018年12月25日
1「研究するぜえー!」
2 先行研究リサーチでおわる1年
3「修論の題目を決めるお!」
4 と言いいながら修士2年の夏
5 「あれよな、出せばいいんだよな?出せばいいんだよな?」の修士2年の冬
6 教授「きみ、先行研究との違いは?無くない?」
無事死亡ww
図書館に隠れながら文献と睨めっこ、授業も学部と比べたらかなり少ない....など学部とは全くちが〜〜うライフスタイルが待ってます
そう、「個人プレイの研究とライフスタイル」になりやすいのが大学院の特徴です
個人プレイになりがちな文系の大学院生は、同期の友達と研究の進み具合をチェックするのが難しいもの
修士2年の終わりには、修士論文を完成させ、それにもとづく口頭試問を突破しなければなりません
関連:大学院の口頭試問(面接)って?!修論後にまち受ける試練の対策を残そう!
そこで、1年目(M1)に以下の項目をクリアしておくとスムーズに2年目(M2)にうつれます。無事に大学院修士過程を修了するための経験上の必須クエストです
- 先行研究のリサーチを完了させる
- 研究を続けるかどうかを決断
- 思った以上に修論を早く書く
本記事では、この1〜3を中心にみていきます
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①:先行研究のリサーチを完了させる
- 教科書を読むことが「勉強」
- 教科書を書くことが「研究」
と定義付けされてるほどです
つまり
- 勉強は「すでに知られていること」を「知ること」
- 研究は「未だ知られていないこと」を「知れる状態にする」
とでもいえますでしょうか
そんな大学院は「研究する場所」の性質上、今まで知られてることをアップデートできる新規性(オリジナリティ)が強く求められます
ツイートにもありますが「それって先行研究とおんなじじゃん??」とぶった切られたらせっかくの論文が台無しになってしまうかもしれません
先行研究(すでに知られてること)をおさえること
これは1年目で大事なのはおわかりいただけたでしょう!「2年目で先行研究がー!!!! 」の状態では一杯一杯なのです...
ちなみに、 文系の修士論文・口頭試問では
(1)研究に対する問題意識と研究仮説、基礎知識に関する内容
(2)研究テーマのテーマ設定と先行研究との関係
(3)新規性そして創造性
(4)実験や調査の信頼性と信憑性、データ処理の妥当性
(5)結果・結論を導いた過程
(6)研究の問題点、今後の課題
主にこれらに対する答えが求められます
天才的な発明論文でない限り、従来の説や研究をひっくり返すことはできません....
しかし、既存の論文への「上書き」が求められるのが大学院の研究なのですね
これはめちゃクチャ大切で、修士論文を仕上げる時にはいつも意識しましょう
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②:研究を続けるかどうかを決断
大学院には修士課程・博士課程それぞれがありますが、研究の道に進みたいのであれば、迷わず博士課程に進むべきです
その判断を修士1年のうちにできるといいですね
というのも、仮に研究の道を選ばなかった場合には仕事を見つけて自立して行かなきゃで、就活を進めなければかな〜りやばい状況になりますorz
基本的に就活は早く始めるほど、うまく運べます。1年目で研究を継続するかどうかを決断できるように、「本気」で研究にあたってください!!
③:思った以上に早く修論書く
修論の字数は約4万字〜8万字
これまで「本」を書いた人をのぞいて、自分史上で最長の文章を書くことになりますww(経験がなければ本当想像を超える辛さです)
ある意味での「大作」を仕上げるにあたって、序論・本論・結論の構成をつくりあげてから書かなければいけません
このような構想を練る時間、担当教授からの助言をもとに修正する時間など、執筆以外にも時間がとてつもなくかかります
僕の同期の友達も口揃えて「もっと早く書いておけばよかった・・・orz」と言うくらいですし、担当の教授も「毎年そうなんだよなあ^^;」とボヤくほどです
「先行研究のまとめ」はワードに落とし込んでおくと、修士論文での「序論」にうまく反映させることができます!ので、早めに取り組んで越したことはないのです!
時間制限のなかで仕上げるのも研究力!
修士論文を2年で書き上げるのは時間的な制約でなかなか難しいもので、「もっとこだわりたいわー!」って人はあえて3年をかけて完成させます
文系ならば、修士で研究を終える人が大半だと思うので、時間制限の中でまとめて仕上げる力が一番大切だったりします。すなわちこれも研究力です
晴れて大学院生になれたタイミングで...
- 先行研究のリサーチを完了させる
- 研究を続けるかどうかを決断
- 思った以上に修論を早く書く
の1年間のスケジュールを計画しつつ、文献・論文の山と格闘しましょうね!