ヘルシーの極み?!
地中海の恵がたっぷりのギリシャは長寿の国で有名!しかも、単なる寿命じゃなく体が健康で十分活動できる健康寿命が長いのがギリシャの特徴です
古代ギリシャの文学・哲学、そして民主制は今の時代まで受け継がれてますが、「食べ物」ってどーでしょーか?!
本記事では、そんな健康長寿国ギリシャのルーツを探るべく、「古代ギリシャの食べ物」を全体的にまとめます
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古代ギリシャの朝ごはん
*朝食という名詞では無く、アクラティスモスと呼ばれる「寝て起きて食べるもの」という呼び方が普通でした
古代ギリシャのアクラティスモス(朝ごはん)は、いつも決まりきって同じ食べ物が食べられてました(日本人が毎日納豆ご飯を食べる的な)
アクラティスモスは、大麦から作られたパンをホームメイドのワインに浸して食べる、すご〜〜〜くシンプルなもの
しかも当時のパンはイーストで発酵もなかったので、ガッチガチに固いもので、ワインに浸して柔らかくするのも理にかなってましたね
また、古代のパンケーキ・パンケーキの原型と呼ばれるものも古代ギリシャでは食べられてました
- 小麦粉
- オリーブオイル
- ハチミツ
このように材料がすごく素朴なパンケーキです。でもそのシンプルさは多くの人を虜にしまして、今ではインスタグラマをも魅了する映え映えフードにもなりましたね笑
関連:パンケーキに歴史が!?古代ギリシャ風のパンケーキを紹介!
古代ギリシャの昼食
「さあ!ランチタイム!!がっつり食うぜ!」.....と思いきや、古代ギリシャのランチは、またもや軽く済ませるものでした
ワンコインランチでがっつり大盛り!的な風習はなかったんですね...
アクラティスモス(朝食)と似てますが、ワインを少し飲んで、またパンを浸して食べてました
それでも少しお腹が空くようなら、イチジク、魚の塩漬け、ヤギのチーズ、オリーブオイル、そしておかわりのパンを食べます笑
依然として「粗食」で質素...
原材料の栄養素そのままそっくり摂れますね
古代ギリシャの晩御飯
さあ、古代ギリシャでは晩御飯がもっともボリューミーかつ大切な食事
ウズラの卵や鶏の卵、地中海産の魚や野菜(ルッコラ、アスパラ、キャベツ、人参、きゅうり、)、オリーブ、チーズ、イチジク、パンで、晩御飯ができあがります
*こんな感じで「古代ギリシャ」の献立を再現する人がいたので、紹介します!(いやまてすごい)
さあ、「古代アテナイ風キャベツの前菜」「浮きオリーブ」「秘儀おかゆ」「悪魔のクソ風味お肉&魚」「女性器型の神聖ケーキ」…その他フルコースが完成したので、始めようじゃないか!シュンポシオン<饗宴>を! #古代ギリシャ料理 pic.twitter.com/RQXGBjHjoO
— 藤村シシン 12/9西宮NHK (@s_i_s_i_n) 2015年3月14日
普通にヘルシーすぎ
アテナイ風のキャベツの前菜、浮きオリーブなど、なんと体と健康に良い献立でしょうか
で、友達・その他関係なく多くの人が集まって「饗宴」が開かれます。男・女が別々に食事をとりますが、奴隷を所有する人は、奴隷に食事を持ってこさせ、その順番は男→女→奴隷自身というものでした
今の時代とはまるで違う価値観
そこに集まる人たちでその日に起こったプライベートのくだらない事から哲学まで、幅広〜〜い雑談(?!)、よく言えばディスカッションが行われます
この「饗宴」のディスカッションタイムのおかげで今にも残るギリシャ哲学が芽生えたと考える感慨深いですねぇ
*ただこの「饗宴」は2つに分かれてるんです。第1部は食事がメイン、第2部はワインがメインの酒宴。酒宴の時に、みんなが語りあって議論をする集いです
食べながら飲むことはしなかったことがポイントで、「食べなが口を開くのは行儀が悪い!」と日本の躾の価値観がそこにはあったのかもしれません
今にも繋がる古代ギリシャの「食事」
以上、「古代ギリシャの食べ物」を紹介しました
小麦ベースのパン、オリーブ、魚、卵料理など、素材をそのまま摂る食文化は、脈々と今のギリシャ世界に受け継がれてます
特にオリーブ・魚・サラダを中心とする「食生活」はギリシャの人を長寿にさせ、長生き健康生活の模範ですよね〜
「古代」の食べ物、これからも追究していきますよー!また、以下古代ギリシャ文化(受験世界史対応)をまとめたので参考にどぞ!
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