日本史は『インプット』(暗記)と『アウトプット』(問題演習)が合わさってはじめて記憶が定着し、成績アップ・偏差値向上に繋がります
*特に社会科目の日本史では、インプットに比重を置いたほうが蓄えも多くなり、成績アップのほぼすべてを握ります
本記事では、大学受験日本史の『インプット』にフォーカスして、独学勉強法から参考書まで詳細にまとめます
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初心者:0から偏差値45まで(センター試験5割レベル)
「さあ日本史の勉強始めよう!」って時、どの本から読むべきか迷ってしまいますが...
です。なぜなら・・・
- 簡潔にまとまりすぎてイメージが湧きづらい
- 国ごとの歴史がばらばら、地域ごとの歴史を整理しづらい
日本史・世界史どちらの教科書にも通じる、初心者にとって教科書をおすすめできない理由です
なので図、写真、挿絵があって、詳しい解説が載っている参考書が理想です!イメージが湧きやすい=覚えやすく、歴史(ストーリー)が整理がしやいからですね
そこでまずおすすめなのが『教科書よりやさしいシリーズ』を読了しましょう
『教科書よりやさしい日本史』
教科書をかな〜り簡潔にわかりやすく説明してくれる参考書です
初学者は教科書はNGと言いましたが、教科書の難解な点を対話形式と口語形式で補うようにさくさく読める本です
暗記というより、日本史の科目の全体のストーリーの流れを理解するホントしては群を抜けて素晴らしい・・
「日本史おもしろい!」と感じられれば、雪だるま式に知識が付いてきます
で、「覚えられてきたかな?ちょっと確認しようか!」となるので単元ごとでノート版でチェックしましょう
また参考書や漫画よりも「音声」が入ることで理解しやすい人も多いですね〜動画の授業を観ながら手元の参考書を活用する「二刀流」がおすすめです
関連記事:『動画授業』と『参考書』の組み合わせが最速最強の勉強方法説!効率重視に勉強しようか!
スタディサプリ(日本史)
動画授業の鉄板といえば【スタディサプリ】ですね。月額980円で、「わかりやすく、おもしろい」授業が受け放題は革命的です
『点の知識を線の知識に』がモットーの伊藤先生
点とは用語・語句にしかすぎませんが、先生の華麗な説明とストーリー解説で、点と点が繋がって線になります
ストーリーで結びついた日本史は、よく理解できると同時に、それがしっくりと定着して忘れにくいものになります
オーソドックスな教授法ですが、『点』に結びつく最強の授業を破格で受けられるので超おすすめですね
14日間も無料体験を実施中。ただで勉強して、板書内容・勉強方法など美味しいところ取りしてもいいかもしれませんよ?!
たま先生の日本史
独特の話口調で、観ていて飽きない授業!
基本の世界史からセンター試験80%を狙った授業です
サクサクテンポよくみれ、2倍速で2回みることで、他の人より倍速で日本史のレベルアップも夢ではありません
『金谷の日本史シリーズ(古代から現代)』
日本史で大切なのは「なぜ」と「その後」がひとつの歴史の出来事に絡んできてることを知ること!
日本史において知識を「納得して覚える」とは、日本史の因果関係、つまり「なぜ」と「流れ」を理解するということです。
細かい知識は後回しにして、まずは日本史の「なぜ」と「流れ」をつかむ。
そうすると、日本史の大きな流れを納得して覚えることができ、その周辺にある細かい知識(人物名など)は自然と頭の中に入っていきます。
この「なぜ」と「流れ」に焦点を絞り、今後の日本史学習の土台を固めることを目標とした講義本です
本の紹介にもあることから、「これが流れというものか!」と、ストーリーで日本史の理解を深められるので、取っ掛かりとして最強の1冊です(古代から現代まで完結します)
じ〜〜〜っくり熟読して、丁寧なノートまとめや音読などで着実なインプットをはかりましょう
『日本史用語集』
山川の『日本史用語集』で受験日本史の境地にまで達することが可能です
- 無理に暗記しようとしない
- よくわからない「言葉」「単語」をその都度調べる
この2点を意識して『用語集』を使い倒す覚悟で、いつでも机の脇に置き、通史の参考書や問題のときに参照しましょう
『詳説日本史図録(資料集)』
実際の入試でも、ビジュアル問題がた〜くさんでてきます(仏像から地図までいろいろ)
いくつかある資料集の中でも、図説のレイアウトが最も見やすいです
イメージで記憶を強固にするのが1番の目的で、コレも、勉強する時には常に机に置いておきましょう
一方、机に座り続けるかた〜〜〜い勉強が嫌なら「漫画」がいいですね
『まんが日本の歴史全シリーズ』
「絵=イメージ」を頭に入れると理解が深まります
教科書や参考書の活字だけではどうしても理解に苦しみやすいですね
パラパラーッとストーリーをめくり、漫画の「ワンピース」を読む感じが理想で、机に座る苦しい勉強のイメージを払拭することで前向きにブーストがかかります
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中級者:偏差値45〜60まで (MARCHレベル)
偏差値45〜50に届いたら、ようやくより分厚く抽象的な記述の多い参考書や教科書に取り組めます
そこで、日本史の全てを網羅してる究極の参考書、『実況中継シリーズ』をゴリゴリ読んでいきます
『日本史B 講義の実況中継①(原始〜古代)』
『日本史B 講義の実況中継②(中世〜近世)』
『日本史B 講義の実況中継③(近世〜近代)』
『日本史B 講義の実況中継④(近現代)』
1〜4巻まであり日本史参考書で最もボリューミー!
受験範囲をもろともカバーしてるので、早慶・東大を目指すなら必須の本です
- 1周目:暗記しようとせず、授業を聞くつもりで丁寧に読み進める
- 2周目:よくわからない箇所を重点的に!資料集・用語集をフル活用!
- 3周目以降:因果関係をパーフェクトに!無限に繰り返し用語の暗記へ!
後述しますが、この『実況中継』の該当範囲を『一問一答(東進)』でいつでもパーフェクトに答えられる状態を目指すと確実に点数の飛躍に直結します
も・ち・ろ・ん『忘れたら思い出す』勉強を入試本番まで繰り返すことになるので、根気強くバイブルとして肌身離さず持ち歩くことです
『書き込み教科書 詳説世界史』
- 『教科書』をもとに、大学の入試問題が作成される!
- 『教科書』の記述が、論述問題の回答として最適!
上記、2つの理由がありますが、『”書き込み式”の教科書』がおすすめです
通常の教科書と内容は全く同じですが、【重要用語】が空欄になって自分で教科書を作る、そんなイメージ!
『ナビゲーター』を読みながら、空欄を赤ペンで埋めて、赤シートを使って何度も教科書の記述をインプットしましょう
『日本史一問一答』(東進)
初心者を脱すると何ができるか、それは『一問一答』で鍛えられます
初学者はいきなり『一問一答』に手をつけることをおすすめしません!
- 流れ(出来事が起こったのはなぜ・その後どうなったか)がつかめてない・・
- 用語の丸暗記作業に偏りすぎてしまう・・
この2つの理由からです
偏差値50オーバーは、一通りの『通史』が頭に入ってることを意味しまして、もっと「知識武装」すべき単元を示してくれるのが、一問一答の役割!
- 1周目:何も見ず単元ごとに解き、間違えた箇所にサイン!
- 2周目:間違えたサインのみの問題を解く!
- ➡︎2周目の時に、間違えた箇所を『実況中継』で再確認
- 3周目以降:間違えたサインを全て消せるように無限に繰り返す!
ミスがなくなり、長期記憶となれば『一問一答』は完成です
一問一答の進め方について、以下の記事に詳しく書いたので適宜参照してください
関連:日本史のおすすめ『一問一答』とその使い方と勉強法について詳しく解説する!【慶應生推奨
『金谷の日本史(文化史)』
MARCHを突破するには『文化史』も大切です(受験問題の10~20%のウェイトです)
文化史対策ならこの1冊と『資料集』を合わせながらでパーフェクトに仕上げられます
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上級者:偏差値60〜80まで(東大・早慶レベル)
いよいよ最難関大学合格へ向けた至極のインプットに突入!
この偏差値60以上のレベルは、『通史』はほぼ習得したレベルで、難関大特有の細かい内容までの習得が目標です
『詳説日本史史料集』
難関大学・センター90%を目指すなら、日本史特有の「史料問題」対策をしなければなりません
史料問題のインプットはこの1冊と『実況中継』と資料集で大学受験のほぼ全てを網羅できます
史料問題のポイントは...
- 当時における重要語句を発見する
- 史料の全体像を把握する
- その時代背景をつかむ
です!通史の完成は大の前提なので偏差値60くらいからじっくりと史料問題にあたっていきましょう
『 日本史史料問題一問一答完全版』
『史料問題』のインプットを苦手とする人も多いので東進の一問一答の史料バージョンでみっっちり覚えましょう
この史料問題一問一答のレビューは..
見やすい、分かりやすい。
日本史の勉強で絶対に欠かせないのが史料。
しかしどう勉強したらいいのか分からない史料。
その史料問題を、非常に効率よく学習することができます。
史料の出典やその年、書いた人物、現代語訳等の記載はもちろん、
穴埋めや、下線部問題などの対策も可能。
また、各史料の背景知識も細かく書かれているので、理解が深まります。
史料ごとに、重要度のランクがついているので、
それを元に優先順位を決めるのも良いでしょう。
計画を立てて学習すれば、得点アップ間違いなしだと思います。引用:Amazon
一問一答で定評のある東進...さすがです
使い方は通常バージョンと同じで、
- 1周目:何も見ず単元ごとに解き、間違えた箇所にサイン!
- 2周目:間違えたサインのみの問題を解く!
- ➡︎2周目の時に、間違えた箇所を『詳説日本史史料集』で再確認
- 3周目以降:間違えたサインを全て消せるように無限に繰り返す!
を繰り返し行うと史料問題は一切怖くなくなります!
『詳説日本史研究』
最後の極み.....!!
東大京大一橋などの難関国立から早慶などの難関私立大学に通用するこまか〜〜〜な知識の習得をめざしましょう
真に日本史のインプットを極める者は、この超分厚い『詳説日本史』をローラー作戦で覚えていくという...
でもそれは常人にはおすすめできず、
正しい使い方は
- 用語集と同様に「わからないところ」だけを調べる
- 論述対策の時に、具体的な記述を調べる
で、基本的には辞書のように使うこと!
丸覚えは不可能なので、効率重視よく使いましょう
以上、日本史の『インプット』の全てをまとめました!
日本史史全体についての勉強法については以下の記事を参照してくださいね『アウトプット』も合わせた総集編です
関連:大学受験『日本史』の独学勉強方法とおすすめの参考書決定版【偏差値30から東大早慶レベルへ】
大学受験『日本史』を極め大学合格を果たしてください、応援しています!
*適宜更新いたします。また『日本史』に関する質問も受け付けております。