結局どの問題集がいいんだい?
世界史は覚えること無限だし、「何を覚えたのかチェックしていかなきゃあかんなあ!」ってことで問題集を探しますよね
でも...難しすぎる問題集での桁違いな背伸びや、簡単すぎる問題集のヌルゲー演習は、実力を引き上げるのにビミョーです
実力相応(ちょっと難しく感じる)問題をやってこそ初めて世界史では成長できるので問題集の見極めが大事!
そこで今回は、初心者(センター試験5割レベルまで)から上級者(東大早慶レベル)までをレベル別に分けて、それぞれにおすすめできる問題集を紹介します
初心者:0から偏差値45まで(センター試験5割レベル)
まず、「うっしゃ、世界史0からはじめるぜ!何したらいいん?」って人は、世界史初心者の学習方法について詳しく書いた以下の記事を参照してください
関連:世界史の初学者にオススメな勉強方法と参考書!【世界史初心者はコレ!】
ざっくり初見の通史を勉強した時におさらいとしておすすめなのがコレ!
ナビゲーター世界史Bの『別冊問題集』
1〜4巻の世界史で最も重厚な参考書!
受験範囲をフルカバーしてるので、早慶・東大を目指すなら絶対コレです
その後ろについてる別冊の穴埋め問題集が神がかっていて、『通史』の理解のチェックにかな〜〜り有用なんです
やり方として..
- 1週目:暗記しようとせず、授業を聞くつもりで丁寧に読み進める
- 2週目:よくわからない箇所を重点的に!資料集・用語集をフル活用
- 3週目以降:因果関係をパーフェクトに!無限に繰り返して用語の暗記へ
- 別冊の問題集を完全攻略!
4の別冊の問題集をいつでもパーフェクトに埋められること!これを目標に『ナビゲーター』をすすめられたら、一気に初心者レベルを脱却できます
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覚えても忘れるから辛い??
世界史は範囲が鬼のように広いので、「勉強して覚えても忘れるよ!助けて!」って人が後を絶ちません
でも、忘れること無しに覚えられないんです。なので「忘れてしまうから辛い!」ってヘイトを吐き捨てるんじゃなくて、それは覚えることに十分向かってる証拠だと安心しましょう
こうした問題集で一回勉強したものを引っ張りだす「アウトプット」が記憶を定着させます
貪欲に、「うっわ忘れたー」「あーこれだったたかあorz」の忘れて思い出すを繰り返しやりましょう
中級者:偏差値45〜60まで (MARCHレベル)
何も見ずに『ナビゲーター』の4巻まで穴埋めをできる状態であればこのレベルに到達します
で、余力があれば以下の穴埋めの書き込み教科書もできるとさらにGOOD!
『書き込み教科書 詳説世界史』
『ナビゲーター』のような分かりやすい参考書だけでなく、どうして『教科書』に触れないといけないのか?
それは..
- 『教科書』をもとに、大学の入試問題が作成される!
- 『教科書』の記述が、論述問題の回答として最適!
の2つの理由でして、ナビゲーターをやりつつ、通史の勉強では『書き込み式の教科書』がおすすめです
教科書と内容は全く同じですが、【重要用語】が空欄で自分で教科書を作りましょう。【重要用語】を覚えらるとパーフェクト!
『スピードマスター世界史問題集』
通史の各項目の要点をサクッとチェックできる「薄くて、軽く、コンパクト」な問題集!
定期試験対策ではこの通用『スピマス』は超便利で、サクッと大事なところだけを覚えれば赤点回避は余裕ですw
『世界史一問一答』(東進)
『ナビゲーター』の空欄補充ができずして『一問一答』に手をつけることをおすすめしません!
- 流れ(出来事が起こったのはナゼ・その後どうなったか)がつかめてない
- 用語の丸暗記作業に偏りすぎてしまう
この2つの理由からですね〜
偏差値50オーバーは一通りの『通史』が頭に入ってることを意味します
で、もっと「知識武装」すべき単元を示してくれるのが、一問一答の役割!
- 1週目:何も見ず単元ごとに解き、間違えた箇所にサイン!
- 2週目:間違えたサインのみの問題を解く!
- ➡︎2週目の時に、間違えた箇所を『ナビゲーター』で再確認
- 3週目以降:間違えたサインを全て消せるように無限に繰り返す!
1〜4でミスがなくなれば完成!
これで通史の知識はほぼすべて揃います!
私立難関大(MARCH・早慶)以外なら、基本的にここまでやった内容でカバーできます
ただ、通史の知識をおさえただけでは、なかなか90%以上の高得点に結びつかないもの
そこで、実践タイプの問題集にガンガンいこうぜ!って感じで取り組みましょう
『センター試験過去問(30回分)』
まず、センター試験本番の過去問!(25年30回分収載)
世界史のセンター試験の大きな特徴は、満遍なく全体の通史が絡むところ
一問一答の単発的な知識問題だけ練習してると、かな〜〜り苦戦するはずです
センター試験過去問のやり方はこう!
- なにも見ずに1年分を自力で解く!
- あやふやな箇所を紹介した参考書で確認、脇に正解をメモ!
- 全体を通して答え合わせと解説の読み込み!
- 間違えた問題の時代・地域を『ナビゲーター』で再確認!
- 翌日、もう一度同じ年度を解き、パーフェクトを目指す!
そして、センター試験の過去問と同時並行に私大対策の実践問題にチャレンジ!
『高校世界史基本用語問題集 ツインズマスター』
『教科書』と『一問一答』が合わさっているのが大きな特徴です
大学の過去問の抜粋などの問題集よりもハードルが低く、要点の整理が目的!
山川の『詳説世界史』の教科書に準拠してるので、章立ても同じです
- 左ページは教科書の本文の要約と語句の空欄補充の問題!
- 右ページは同じ語句でも、 一問一答形式の問題!
センター試験の過去問で気づいた「苦手の時代・地域」をこれで補強です
間違えた問題の範囲をか・な・ら・ず『ナビゲーター』に戻って復習しましょう
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『ビジュアル世界史問題集』
『通史』の中で国・地名・都市名を地図上で答えられるようにします
視覚からのアプローチで、ビジュアル重視の問題集!
世界がフィールドなので、世界地図の中で覚えるべきことがたくさん!
特に私大では地図問題としてまるまる出題される場合もあるので
首都名・国名・山脈・海峡などを出来事と絡めて答えられるようこの問題集で徹底すること!
上級者:偏差値60〜80まで(東大・早慶レベル)
上記の勉強を半年間続けると、偏差値は60突破するようになります
さらに細かい知識が問われるようになり、難関大受験するなら対策必須です!
偏差値60からは“そこそこ難しい”問題集をやっていくわけですが・・・
「そこそこ難しい問題集ってどーゆーの?」と疑問を持って人へ!
- 世界史用語集の頻度1〜5レベルが絡む問題
- 世界史の用語を記述で説明させる問題
- 『誤っているものを選べ』問題
- 論述で歴史の流れを問う問題
が偏差値60以上の大学で対策すべき問題であり、そこそこ難しくなる要因です
以下の問題集をパーフェクトにすると、偏差値60からさらにパワーアップできます
『実力をつける世界史100題』
世界史の総仕上げと呼ばれる問題集。
通史も一問一答もイケるって人こそ挑戦してほしい一冊
- 1題ごとに何も見ずに解いてみる
- 間違えた問題にサイン、解説を読み込む
- 同時に、解説と合わせて他の参考書も利用する!
- 翌日、間違えた問題を、 翌週、もう一度同じ1題を解く!
- 解説がめちゃくちゃ詳しい!
- 過去問に近いオリジナルの優良問題!
が特徴で、何度も何度も繰り返し解説を読み込むこと!
MARCHの過去問を解く中で、該当する時代・地域があればその都度、ここに戻りましょう
で、難関大学が求めるハイレベルの境地まで達することができます
『世界史B標準問題精講』
早慶レベルを目指すなら1度は解いておきたい実践問題集!
「アイルランドの歴史」や「東南アジア史」のテーマに沿った問題も多くあるので、通史だけではカバーしきれない問題にも対応できます
使い方は『実力をつける100題』と同じです!早慶合格ならば、5周以上は繰り返して完璧に答えられるようにしたいですね
『佐藤の世界文化史一問一答』
MARCH以上の突破には『文化史』も大切!世界史の全体の約10パーセントを占め、実は疎かにしがちなのが『文化史』です
代ゼミの佐藤幸夫先生の『文化史一問一答』をマスターすれば怖いものなし!
この一問一答のやり方も、東進の一問一答と同じです
問題を解けなくても挫折しないで!
世界史は無限に覚えることがあります
問題を解く中で「わからんよーもう無理だよー」と自暴自棄になってしまうと、挫折してしまいかねません
受験世界史は、「暗記してしまえばすぐに点数取れる!」って甘く見られがちですが、実はなが〜〜〜い期間の試行錯誤が大切な科目なのです
問題を解いてはもう一度思い出し、思い出してはまた忘れて、問題を解く...
この繰り返しを根気強く続けることで初めて、「世界史ができるようになった!」って成功に繋がります
膨大で広大な世界史の範囲、地道にコツコツ積み上げ最後に大成させ、『合格』の二字を掴みましょう!