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「アップルパイ」の歴史と起源を辿ってみると面白い!【アップルパイ史を構築するために..】

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 アップルパイ好きに嫌な奴いない説

 

りんごのあまずっぱ〜さとちょっとしたシナモンの香りと、熱々パリパリしっとりのパイ.....

 

アップルパイってすごくオイシー!コーヒーとも合わせれば幸せのひとときの完成!個人的な最強のコンビネーションだと思ってます

 

歴史家として気になるのは、「アップルパイにも起源・歴史がやっぱり存在するんじゃないか」ということ

 

以前「食べ物」を中心とした歴史本たちを紹介しましたが、「アップルパイ」については情報がなかったので、調べた上で「アップルパイ史」を描いていきます

関連:「食べ物」を中心とした世界史を学べるおすすめ歴史本8選!  

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14世紀のアップルパイ 

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出典:A Tale of Two Tarts

 この頃に今の「アップルパイ」に通ずる原型が誕生!

 

「The Forme of Cury(1381年)」というレシピ本の中で紹介されたのですが、誰がどのようなきっかけで作ったのかに着いては未だ解明されていないようです

 

アップルパイはあま〜いスイーツを想像しますが、当時は砂糖は超希少だったため、甘くてシナモンの効いたものとは程遠い姿でした

 

他のスイーツの同様な例に「パンケーキ」が挙げられまして、当時もハチミツをたっぷりとかけて甘くするくらいの、超プレーンのパンケーキがイギリスではあたりまえだったようです

 

関連:パンケーキに歴史が!?古代ギリシャ風のパンケーキを紹介!

 

パイというよりタルトっぽい

今では「パイ」の名前が付いてますが、アップルパイの起源を辿ると、最初は「パイ」というよりも「タルト」のようなものでした

 

タルト(小麦粉を固めたケース)に、りんご、レーズン、イチジク、洋ナシ、サフランなど、ヨーロッパに沢山実る果実をふんだんに入れて、焼き上げるというもの!

 

そして16世紀の大航海時代以降、世界中で砂糖の栽培と小麦の栽培が展開されて、アップルパイの材料も多く生産されるようになります

 

すると、これまでのタルト型のアップルパイから一転....!

 

りんごのコンポートを生地に練りこんだり、 生地の作り方を根本から改良したりと、材料の調達がし易くなって以降新たな「アップルパイ」の姿へと変貌を遂げていきます...

イギリスからアメリカへ

f:id:makoto-endo:20181030234330p:plain出典:A Tale of Two Tarts

 

中世から近代にかけてイギリスは植民地帝国を築きあげていきますが、アメリカ大陸への進出は、歴史上の超ビッグな出来事です

 

アメリカにはクラブアップルという酸っぱくて小ぶりなリンゴで、生食にも料理にも向いていない種類しか自生してませんでした

 

そこで、イギリスからの入植者は「リンゴの木」を植林し、アメリカの気候にもマッチしたことから、クラブアップルとは全く違う美味しくてあま〜いリンゴが栽培されるようになりました

 

影の立役者、ジョニー・アップルシード

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出典:ジョニー・アップルシード - Wikipedia

 

ヨーロッパからの美味しいリンゴがアメリカ一帯で栽培されるようになった背景に、西部開拓者の伝説の男、ジョニー・アップルシードの活躍があります

 

名前にアップル・シード(リンゴの種)があることから推測は容易いですが、彼はリンゴの種をアメリカの東部から西部まで蒔いて植えてった人物です

 

リンゴの種を蒔くためにアメリカのあちこちを駆け巡った彼は、その先々で歓迎を受けたとされ、今でも多くの伝説が語り継がれてます

 

「謎の種を植えていくキチガイ!」

「でも美味しい木の実ができたぞサンクス!」

「これがリンゴってやつかあ!!」

 

と、アップルシードに対して散々意見が分かれましたが、当時18世紀頃のアメリカ人たちはリンゴフィーバー的な熱狂の渦に包まれたはずでしょう

 

アップルパイの繁栄も彼のリンゴの種まき無しには実現はなされなかったに違いありません

 

アップルパイのようにアメリカ的

この言葉が象徴するように、「アップルパイのように...」は今となってはアメリカを指し示す慣用句として使われてます

 

そのくらい、リンゴが沢山作られ、さらにアップルパイレシピもイギリスから導入され、アップルパイがアメリカ社会に浸透した状況を表します

 

原型はヨーロッパに歴史がある一方で、今ではすでにアメリカのスイーツとして「アップルパイ」の地位が確立されてるのは、アップルシード氏のおかげなのか、パティシエたちのおかげなのか..笑

 

このアップルパイ専門店の「グラニースミス」のアップルパイは典型的なアメリカン・アップルパイでして、もう文句言えないくらい超絶美味なご馳走です

 
 
 
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このアップルパイを食べるときに...

 

「あぁ原型はイギリスにあるんだなあ」

「アップルシードよ、よくやった...」

「昔はこんなに甘くなかったんだよなあ」

 

とでも『アップルパイ史』を回顧できれば、また違う深みの増した楽しみができます

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追記:アップルパイのペアリングは〇〇一択!

ペアリングとして、アップルパイと合わせたい飲み物は、個人的に『ブラックコーヒー』一択!!

 

あま〜いあま〜〜いアップルパイと、香りの強いシナモンは、ガツンとコクのあるコーヒーと超マッチします

 

甘みと苦味

 

これはペアリングする上での外せない相性で、アップルパイがクドくならず、コーヒーの旨味も引き立てられるグルメを堪能できます

 

以下の記事にておすすめコーヒーに書いてきたので、参考にしてみて下さい〜

 

アップルパイの最高の食べ方を極めていきたいですね〜

 

関連:俺的大好きなおすすめボトル缶ブラックコーヒー6選【ガツンと冷えた1本最強説】

 

関連:美味しい『クラフトコーヒー』の俺的おすすめ3つ!すっきり爽やか喉越し最高です