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【レビュー】『When 完璧なタイミングを科学する』を読んでみた!「いつやるか」のタイミングの大切さを教えてくれた1冊

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いつやるの?今でしょ

 

って言うじゃないですか

 

「これだ!」と思ったことや「やりたい!」ってことはうだうだ立ち止まって考え込まずに、「すぐに行動にうつした方が後悔しないよ!」ってみんな言う...

 

そんな『思い立ったが吉日』信仰は依然として強い中、「何をやる?」よりも「いつやる?」を重視する本を見つけたので、それについて話します

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 『When  完璧なタイミングを科学する』

【内容紹介】

「何をやる?」よりも「いつやるか?」が重要だった。


『モチベーション3.0』で21世紀型の動機づけ論を提示したダニエル・ピンクが次に注目したのは、「時間生物学」。
“HOW TO”ではない、新感覚の“WHEN TO”タイムハック

 「ハウツー」は定番のライフハックですが、「ウェンツー」の時間に重きをおいたライフハックは斬新なアイディアです

【訳者の言葉】
世の中の多くの指南本は「何をすればいいのか」ということについて、常に私たちに指摘をしてきましたが、「いつ」すればいいのかということについてはほとんどノウハウを提供してくれていません。

ある意味、私たちの行動に対する様々なアドバイスというのは、「何をすべき」という50%の要素しか補足していないことになります。しかしここで「いつすべき」という残る50%が入れば、ぐっと私たちの人生の決断は正確になるし、簡単になるのです。

これもざっくり言うと、「何すべきか」って情報で溢れかえりすぎてるんちゃう?!

 

もっと「いつすべき」が大切!って気づいた方がいいよ!ってことです

 

前置きはさておき、「いつすべき」の具体的な内容をみていきましょう

気分とパフォーマンスは日中揺れ動く

「こと」に着目しすぎると蔑ろになりがちな「気分」の揺れ動き

 

『注意力』と『エネルギー力』は、午前中(起きてからランチまで)に上昇して、正午頃にピークに達します

 

で、午後から急降下する傾向に、みんなあります

 

この下降に比例して『集中力』と『自己抑制力』も下がっていきます

 

  • 「昼過ぎはなんか眠いんだよな〜やる気でねえ〜」
  • 「朝はコーヒーのおかげでめちゃみなぎる!」

 

って『気分』の揺れ動きは精神論とか関係なく、人間としてあたりまえであることを忘れずに!

 

で、気分に伴ってパフォーマンスが2つのパターンが形成されまして...以下になります

 

  1. 午前中(ピーク時まで)は問題解決的仕事!
  2. それ以降から回復期には洞察的仕事!

 

ここで「問題解決的仕事」と「洞察的仕事」に2分類されたわけですが、軽く解説しますと..

「問題解決的仕事」は午前中に

注意深さとエネルギーレベルが高い時にパフォーマンスが最大になります

 

この問題解決にいたるまでに、脳は分析力を要し、タスクの達成までに最短たる方法を構築します

 

脳に負荷をかける高速な事務作業や情報処理の仕事や勉強は、午前中にやると良いとうことですね

「洞察的仕事」は午後からで

一方で、「洞察的仕事」は上の注意深さや自己抑制力はさほど関係がないとされてます

 

クリエイティビティと俗に表現されてまして、「ふと思いつく斬新・画期的なアイディア」は、注意力がないほうが降りてきやすいんですね

 

情報処理・短時間のタスク遂行とは全く異なるパフォーマンスが高まる時間なので、アイディアを出し合うミーティングはこの時間帯に行うとよさそうです

『朝型』と『夜型』どっち論争

で午前中か午後のどちらの時間に「やるべきか」を決定づける要因に、その人が『朝型』か『夜型』のどっちのタイプであるのかも関わってきます

 

この本の筆者は以下の3つのタイプに分類しました

  1. ヒバリ型(14%):朝型
  2. フクロウ型(21%):夜型
  3. 第3の鳥型(65%):朝と夜のミックス型

が分類ですが、まず「自分はどこの型」かを把握しましょう

 

わかりやすい目安は、朝に強いかそうでもないかでして、それによってヒバリ型かフクロウ型に分かれてきます

 

もしくは、朝型になったり夜型になったりローテーションの繰り返しだなあって人はミックスの型にあてはまるそうです

 

そんな僕は「朝型いいよ!」って言ってみたり、「夜型が最強じゃね?」って言ってみたりと、典型的なミックス型ですw

 

関連:受験生に告ぐ!今すぐ『朝型』人間になって勉強する3つの理由!

 

関連:『夜型』になって1ヶ月のメリットを挙げてみる!【夜型最強説】

年齢が「第3の鳥型」に影響を与える

「若い頃は早寝だったなあ!」「年取ると遅くまで起きてるし...」これに当てはまる人はけっこういそうです

 

幼い子供は基本的にヒバリ型

で、思春期を迎えるとフクロウ型へと変化します

 

さらに、フクロウ型のリズムは20歳頃にピークに到達して、30歳、40歳と人生がすすむにつれて、ヒバリ型に回帰します

 

おじいちゃんおばあちゃんが「夜型最高!」って言ってたら怖いですが、これも生活リズムの回帰の現れってことなんです

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ピークを見極め最強の効率を

それぞれ「朝型」か「夜型」のどちらかを把握できたら、やることのタイプ(問題解決or洞察)と時間の整合性がポイントに!

 

たとえば...

  • 注意力と明快な思考力が必要な仕事・勉強は、ピークの時間帯に!(Ex、数学、テスト勉強、提出締め切り間際の書類..)

 

  • クリエイティビィ(創造性)のひらめきを必要とする仕事・勉強は、回復の時間帯に!(Ex、記事の執筆、写真撮影、料理...)

 

こんな感じに『注意力』と『エネルギー力』のピークを基準にやるタイミングを調節すること!

 

おさらいすると...

  1. 午前中(ピーク時まで)は問題解決的仕事!
  2. それ以降から回復期には洞察的仕事!

 を自分にとってのベストな時間にあてると、最適なタイミングなので、やることがとても捗ります

生物として人間ってことを忘れてはならぬ

人間は生物として、時間に影響を受けるので、「何をやる」ってことと同じように「いつやる」の大切さをこの本は教えてくれました

 

タイミングを科学する

 

『時間生物学』とこの本ではこのタイムハック(when to)を定義づけており、生産性をMAXさせる上で、素晴らしい気づきを与えてくれるものでした

 

「人間の認知能力・感情・行動の全ては、時間で変わるよ!」って前提に描いた斬新なアイディアが詰まった一冊...ぜひ手にとってみてくださいね

 

いつ読むか、今でしょ