*本記事は、すでにセンター世界史90点以上レベルの早慶世界史受験生向けです
大学受験世界史の究極の境地を目指し、早慶合格をもぎ取る。これが本記事の目的です
早慶はとてもハイレベルで癖の強い問題傾向ですが、きちんと対策できれば十分合格点に届きます
早速みていきます!
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スタート地点。センター模試で90点以上取ろう!
「センター試験の出題スタイルと私大の出題スタイルは違うでしょーー?!」
勘違いするでないよ!センター試験こそ、基礎体力中の基礎体力!
世界史Bの教科書全範囲が広く登場するからこそ『通史』の完成度がわかります
『通史』=『大学受験世界史』と言っても過言ではなく、受験世界史の土台になります
センター試験90点以上を獲得して初めて、無駄に(?)細く深堀りされる早慶世界史に挑める下準備が完了と言えるでしょう
まずは2018年度のセンター試験の過去問を解いてみてください
そして「90点以上取れた!!」そんな人は以下を読み進めてください
*60点未満の結果ならば基礎・基本をもう一度おさらいしましょう!
焦る必要は全くないです。淡々と本番まで正しいルートでやり続けることが大切です。
▼初心者(センター試験〜60)の記事も参照してください!
関連記事:世界史の初学者にオススメな勉強方法と参考書!【世界史初心者はコレ!】
▼世界史全範囲の攻略方法はこちら!
関連記事:大学受験『世界史』の独学勉強方法とおすすめの参考書決定版【偏差値30から東大早慶レベルへ】
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早慶レベルの通史を解きまくろう!
なんといっても受験世界史は『通史』です
早慶では独特な切り口でテーマ史が問われることもありますが、オーソドックスな通史をカバーしているなら、きちんと対応できます
そこで早慶レベルの『通史』の習熟度をはかるには、早稲田文学部・文化構想学部の過去問がおすすめです
なぜなら・・・
- 古代から現代まで1〜9の大問に分かれている。
- アジアからヨーロッパ、アメリカ大陸まで、1〜9の大問に分かれている。
- 文化史やテーマ史も大問に1か2つ存在する。
これらが特徴だからですね。高校世界史の時代と地域が満遍なく出題に現れます
↓ ↓ ↓ ↓
文学部・文化構想学部の世界史はそこまで傾向に大差はありません
い最上級レベルの『通史』ともいえるでしょう
80%の得点率であれば自信を持って受験に挑めます
2019年度から遡ってできるだけ多くの年度数をこなすことが理想です(やる人は20年分くら過去問を解いて、苦手箇所を補強してます)
目安は、1日3年度分を解いて、ミスした箇所を通史の参考書で確認!センター終了後の1月にやれるといいですね
早慶の受験生であれば必ず取り組んでほしい学部の過去問です
あやふやな範囲の確認も怠らずに
『通史』の過去問を解くと、”抜け”があることに気づきます
また、センター試験90%を超えているならば、勉強方法は確立してるはず
具体的にどのように”抜け”を補強するのかですが
過去問でミスした時代・地域の『通史』熟読が最強
です
例えば、2017年度の早稲田大学文化構想の問題をかりてみましょう
大問3はイスラーム史の問題で、下線は商人に引いてありました
下線部A(商人)に関して述べたア〜エのうち、謝っているものを一つ選びなさい。
ア:ウマイヤ朝では、ディーナール銀貨が広く流通した
イ: マムルーク朝は、香辛料や砂糖の取引を統制下において、利潤を得た
ウ:キャラヴァンサライと呼ばれる隊商宿が、整備された。
エ:ムスリム商人はダウ船を使用し、インド洋交易を行った。
む????これは、超オーソドックスな早慶での問題です
実は、それぞれ異なる4つの選択肢の◯か✖️が答えられて初めて得点できる、偏差値を上げる問題のトリックが隠されてます
イ・ウ・エは、それぞれイスラーム史の通史の教科書に記載されてます。
しかし、アの文章において、ディーナール銀貨が間違いなのですね
正しくは、ディーナール金貨とディルハム銀貨、です
できましたか???
間違えてしまった人!ここで補強すべき箇所がわかりました!
もう一度イスラーム史(特にウマイヤ朝とアッバース朝)に戻って参考書を熟読しましょう
そして忘れることがないように、用語集にもメモ書きや傾向ペンで印を残しておきましょう
出題頻度がめちゃくちゃ低いものは?
早慶受験ならば一度は目を通しておきたいです
例えば過去の慶應の記述問題で
最古のお茶の経典は何か。書きなさい。
こんな珍問題が出ました
正解は『茶経』です
知っているか知っていないかのみ問われる問題ですね
出題頻度はかなり低く、知っていたら思わぬ得点ゲットといったところでしょう
こうした出題頻度が低い用語については山川出版社の『世界史用語集』一択です
これ以上世界史の用語をカバーしている参考書は存在しないからですね
また大学入試もこの山川出版社のものに準拠して作成されると聞きました
↓ ↓ ↓ ↓
早慶の過去問を解く時に、出題頻度1か2の用語もすかさずチェックします
いつどのタイミング、どの学部で問題に関わってくるかわからないからですね
*この「奇問」と呼ばれる問題ができなくても他の受験生との差は大きくは生まれません
教科書レベルの問題をきちんとこぼさずに確保することが最も大切です
とはいえ、目を通しておくことで選択肢を絞れるきっかけにもなりますね
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各志望学部の過去問対策をしよう!
早慶レベルの『通史』で力をつけたら、学部別の対策をしましょう
以下のサイトで、慶應と早稲田それぞれの学部別対策の大枠を知ることができます
参考記事:慶應義塾大学 学部別対策 | 私大専門家庭教師メガスタディ
参考記事:早稲田大学 学部別対策 | 私大専門家庭教師メガスタディ
ざっくり僕が早慶全体的な傾向をまとめると、下記の通りです
慶應の世界史出題傾向
慶應義塾大学は、とにかく近現代史以降の出題頻度が高いことで有名ですね
近現代とは主に産業革命や帝国主義の時代以降のことをさしますが、実際には、あの設立者、福沢諭吉の誕生日(1835年1月10日)以降にこだわりがあるとかないとか
また、学部によって注力するべきテーマ史も存在します
経済学部ならば経済史や労働史、商学部ならば商業史や人類の交流史、文学部ならば文学史や芸術史などです
第一志望の学部に合わせて特化した勉強を心がけましょう
早稲田の世界史出題傾向
早稲田は、文学部や文化構想をはじめとして、『通史』を最大に極めることが求められます
商学部も「1970年代の世界的な恐慌」についてなどをはじめとする商業史の論述問題がありますが、依然として『通史』ベースなのです
慶應の学部ごとの色の濃さと比較して、模試などの一般的な『通史』の成績が高ければ高いほど、早稲田でも高得点を取りやすいのが大きな特徴です
もちろん上で書いた文化構想の過去問のようにハイレベルな『通史』の理解が求められますね
まとめ:まずはセンター試験が基本
あくまでもセンター試験90%を超えることが早慶世界史挑戦への最低条件と捉えてください
(そのくらいの覚悟でやろう!!という意味合いもありますが事実です)
実はセンター90%取れるレベルに達すると、早慶レベルの問題をチラ見して「ワイでもいけそうかも?!」と根拠なき自信が湧いてきます
その強気なモチベーションが受験では本当に大切なのです。早慶合格を目指して奮闘していきましょう!!
*追記*
適宜新年度の最新版を更新致します。また、本記事では早慶対策の大枠になります。センター90%超えて、早慶それぞれの学部の世界史対策に取り組みたい方は遠慮なく相談してくださいね。