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「今いる場所で突き抜けろ」を読んだ感想【好きよりもできることを極める大切さ】

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こんにちは、まこさん(@sHaRe_worlD_) です。好きな世界史が仕事になってます!!

 

好きなこと・やりたいことを仕事に?!

 

 

とは反対の主張が盛り込まれた本を発見しました。本記事ではその話を中心に紹介します

 

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「 今いる場所で突き抜けろ」

著者:カル・ニューポート

ジョージタウン大学 コンピュータ・サイエンス 准教授 教鞭をとる傍ら、ブログ「Study Hacks」で学業や仕事をうまくこなして、充実した人生を送るためのアドバイスも行っている。

著書に「How to Win at College」をはじめとする学生向けのハウツー本シリーズがあり、これまでに売上12万部を超える。 Harvard, Princeton, MIT, Dartmouth, Dukeといった名門大学に招待されて講演を行っている。

教育のあり方、働くことのあり方が変わりつつある『今』に一石を投じる本!

 

学業と生活の橋渡し的な存在って大切だなって。

 

大学の存在意義が危うくなって来ると、なんの為に勉強するのかわからなくなって来る学生は多くでてきそう。

 

「自分の好きなことを見つけて、それに合った仕事を探しなさい」というアドバイスは間違っている。自分が世の中に与えられる価値を磨くことが大切である 

『好きなことで生きる』にかなり挑戦的なブック。これは面白い!に決まってますよね

 

 

「やりたいこと」を追い求めるのは正しいのか?

①「やりたいこと」など、めったにない
学生たちがやりたいと答えることと、職業の選択にはあまり関係がない。

追い求めるべき夢もないのに、どうやって「やりたいこと」を追い求められるのか。

 

いきなりぶった切り!

事実、「ウウゥン・・・。やりたいことありません・・・」と悩みを抱える学生は多い

 

著書ではそんな悩みなんて問題外である!って言ってて、そもそも「やりたいことなんて滅多に無いぞ」と主張します 

 

 

②「やりたいこと」に出会うには時間がかかる


研究によれば、自分の仕事を天職だと考える人の最大の特徴は、その仕事に費やした年数だった。

その仕事の経験が長ければ長いほど、自分の仕事を心から好きである傾向が強かった。

最も幸福で、最も熱心な人は「やりたいこと」を追い求めた結果として職に就いた人ではなく、自分の仕事のスキルが上達するまで長い時間をかけて頑張ってきた人であった。 

 

これは驚き〜!!

 

 

「やりたいこと」を仕事にしてる人って、さぞかし幸せなんだろなって妄想します

 

しかーし、それは結果論であるということ

 

好きなこと、やりたいことって、多くの時間をそこに投資してませんか?

 

昔バイトで、てきとーに応募した居酒屋で働いてました

 

その時は、別に料理なんて、食べることが専門やで。と豪語してた僕

 

しかし、鍋料理からイタリアンまで教わって、作るうちに料理が好きになってました

 

気がついたら、これを仕事にしてもいいかな!!と悟りはじめてたんです

 

「やりたいこと」をやるより「やりたいこと」にする! 

最初は思いつきでも、その場の感でもいいはず

 

まずは、その瞬間に「できる!」と思ったことに”踏み出すこと”が大切です

 

踏み出したことのレベルアップだけを考えて取り組むこと!

 

この時にまだ「好きかどうか」の判断を持ち込んではいけないのです

 

スキルアップ・レベルアップを重ねてかさねるとなんでもハマりますよね 

 

『好きこそ物の上手なれ』の言葉の逆も然りということ。

 

『物の上手こそ好きになる』的な。

 

あまりにも前者の言葉に慣れ親しんでいる僕たち

 

たくさんの年月をかけて仕事上のスキル・技術を熟成させると、この逆の論理が出来上がりますね

 

③「やりたいこと」は、スキルアップが生み出す


仕事であれ何であれ、モチベーションは、作業に対してやる気を本質的に感じさせるような、3つの心理的欲求(自律性、有能感、関係性)を満たさなければならない。

 

大半の仕事は、スキルアップすればするほど、そこから生じる達成感だけではなく、職責に対する自由(裁量)が報酬として得られる。

 

『できること』は、できるようになるというプロセスが入ってます

 

いつも達成感があって、『おっしゃ!』の喜びや満足が心に満ちますね

 

「できること」には他の人からの信頼も当然あります

 

任される幅も広がって枠に縛られない裁量もあたられます

 

充実感を感じるのはこのタイミングじゃあありませんか?!

 

達成感にはじまる心の満足は「できること」から生まれる

 

とっかかりの初期段階では決してそれは「好きなこと」ではありません

 

できて上手になってくると「ひょっとしてこれ好きかも?」とある意味では錯覚に陥ることに気づくでしょう

 

思うようにボールがコートに入らず、テニスやってらんねーーー!って憤慨した時期がありました。

テニスなんて嫌いや。ってラケットとおさらばしようとした時期もありました

 

が、もう少し頑張ってみようと、踏ん張って練習した結果、ボールが入るようになって、まだやり続けてもいいかな!

 

と、心が変わり始めたのが達成感と「ひょっとして好きかも」感情のいい例かもしれません

 

「できること」に焦点をあてる

どんなタイプの仕事にせよ、心から好きなキャリアを築くには「職人マインド」が不可欠である。

 

「職人マインド」とは「俺は、私は世界にどんな価値を与えることができるのか」というマインド

 

これは決して単なる好きとかやりたいこととは結びつきません

 

「世界に価値を提供」とは実に壮大なストーリーであるように見えますが、「あなたは、何ができるのか」に集約されます

 

たしかに、「好きなこと」と「できること」が同時的に重なればハイパー理想

 

しかし、大半の人は同時に特定することが困難だからこそまずは「できること」を仕事にした後、「好きになる」「やりたいこと」になるという話なのです

 

任されていることで突き抜けろ!

素晴らしい仕事を決定づける条件には「創造性」「影響力」「自由度」の3つがある。

 

これらは「キャリア資本(あなたの分野で希少で価値があるスキル)」によってもたらされる。

 

いい仕事を得るには、まず自分がいいスキルを身につけなければならない。 

 

スキルアップが最終的に行き着くところはその分野での頂点

 

和食でも英語でもプログラミングでもその一流を目指そう

 

スキルが熟成すると、自分のやりたいように(創造性)、思ったように(自由度)、結果(影響力)に結びつくんです

 

結果論ですが、仕事へのやりがいは十二分に得られます

 

このように「やりたいこと」論について締めています

 

自分の今の仕事が本当にやりたいことなのかは、ひとまず置いて、誰もが思わず注目してしまうくらいに、それをうまくやってみるべきである。

 

そうすれば、「やりたいこと」は後から必ずついてくる。

  

僕はもともと、「世界史(グローバルヒストリー)」については別に興味も無い科目で、どーーうせ大学受験でしか使わないものだろうとたかをくくってました

 

しかし、専攻として選んだ以上は、今を生きている誰かに価値を与えなければならず、予備校や塾で、大学受験の世界史指導にあたっています

 

「世界史が好きになった!」という生徒の言葉は僕にとって、勇気を与えてくれる応援歌に等しいものです

 

 

好きなこと」ではもともとなかったものが、「好きなもの」に変わりつつある転換期な予感もすることもしばしば

 

「好きなこと・やりたいこと」探しに固執し続けるのではなく「好きなこと・やりたいこと」であったと気づけるように、今を頑張ろう

 

『好きこそ物の上手なれ』の名言に洗脳されるばかりではなく、

『物の上手こそ好きになる』をいい感じに織り交ぜようぜ!って大切さを本書は教えてくれました