2011年度にアメリカの小学校に入学した子供たちの65パーセントは、大学卒業後に今は存在しない職業につくだろう
アメリカのデューク大学の研究者、キャシー・デビットソンが、
2011年8月の有名新聞『ニューヨークタイムズ』のインタビューで
予言を残しています(これはすっっっごく有名)
2011年度で6歳、大学卒業時に22歳で、2027年において今ある職業の半数以上がこれまで想像もしてなかったものになるというのです
『Youtuber』、『ブロガー』、『インスタグラマー』、『ゲームストリーマー』、『アフィリエイター』、『奢らレイヤー』、『アプリ開発エンジニア』、『自動運転エンジニア』など、2011年の段階で存在しなかった職業は続々と台頭してきてます
技術革新に伴って人にとっての『必要』も変化し、職業の姿が変わります
本記事では歴史的な視点でこれまで存在してたけど消滅した職業について語ります
「これが歴史の普遍性だ!」となんとなく理解できればそれでよし的な内容でお送りします
では早速行きましょう!
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- エレベーター操縦士
- 蒸気機関車のかま焚き人
- フィルムプロジェクショニスト
- 工場作業員
- 火付け人(ランプライター)
- ボーリングのピンのセット担当
- パンの出来上がりを知らせる人(広告塔)
- 歴史の普遍性に学ぶが勝ち
エレベーター操縦士
今ではどこのビル・ショッピング施設にあたりまえに存在する『エレベーター』
昔に遡ってみれば階段を使うのがあたりまえ!『エレベーター』の発明は超画期的でした
「え?数字ボタン押すだけなのに、これが仕事なん?」って思ったあなた!
発明当時の『エレベーター』は、止まりたいところに止まるのが難しいものでした
そんな中、ベテランのエレベータ操縦士が活躍をみせました。それは大きなレバーで動く『エレベーター』の止まるべき場所に判断を下す職業でした
しかし、技術開発が進むと、上り下り全ての操作が完全オートメーション化され、この職業は消滅してしまったのです・・
蒸気機関車のかま焚き人
イギリス産業革命で誕生した蒸気機関車!
石炭で焚いた蒸気が動力なので、燃料を絶やさずに補給する役割が必要です
これ・・・相当な労力のいる重労働でした
なぜなら、想像以上に重たい石炭を何度も何度も出し入れするからです(えぐい)
しかも煤煙で咽喉・肺にダメージがいく労災も多発・・・・
そんなのリスクがあった一方で、それなりの報酬が貰えたのは想像するに容易いですね
スクリューを使用した自動給薪機が発明されると、この『かま焚き人』が必要とされなくなり、しかも蒸気機関車も電気機関車に取って代わったことで『かま焚き人』消滅しました・・
フィルムプロジェクショニスト
スライド映写機を用い、35mmのロールを手動で操作して映画が映し出されました
専門職としての『フィルムプロジェクショニスト』は当時の技術者として欠かせない存在でした。で、娯楽である映画が生まれると同時にこの職業の需要も合わせて高まりました
しかーし、今となってはデジタルプロジェクターが発明され、このようなマニュアルな操作を必要とせず、誰でも簡単に映画を映すことが可能となったのです
それ以降、アナログに映すフィルムの映画は細々と小さな映画館で生き残るものの、一般的な映画館では自動的に映す機械が使われるようになり、『フィルムプロジェクショニスト』は取って代わられました・・
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工場作業員
製造型の工場の労働者数は、イギリスの産業革命より爆発的に増えました
しかーし、周知のように工場で働く労働者を肩代わりするマシーンが活躍してます
ある中国の工場でも90%の人的な労働力をロボットが行うようになったそうです
しかもロボットによる作業の方が欠陥が少なく、生産の数も上がるそうです
合理的に考えれば、ロボットを使わないこと以外考えられませんよね
唯一ここで働ける人材は、ここで働くロボットを監視してメンテナンスのできるエンジニアくらいだそうです。これからますますこの現状があたりまえに近くでしょう!
火付け人(ランプライター)
電気を使った電灯が世の中に普及する前、ヨーロッパでも日本でも他の国でも、ガスライトが道を照らしていました。タイマー設定の機能はないので、夕暮れ時にこのガスライトを灯す人が必要とされてました
これが『ランプライター』と呼ばれる職業ですが、なかなかの専門職!
たくさんのガスライトをどれだけ効率よく灯せるかが、この職の極めるところだったのでしょう
『ランプライター』は長めのハシゴを登り、ガスライトをマッチで灯す役割を長〜い間担っていましたが、『電灯』が発明・普及して以降、時代遅れのものとなってしまいました・・・
ボーリングのピンのセット担当
今生きる人にとって、想像が難しい!
昔、ボーリングが娯楽として誕生した時、ピンのセッティング担当が手動でピンを直してました
セッティング担当の多くは男女問わず若い人たちで、常にピンの後ろにスタンバイしていたようです
でも今となっては後ろの方で機械がスタンバイしてますね
パンの出来上がりを知らせる人(広告塔)
今ではインスタグラムの写真が広告になって、パンの出来上がりを知らせることがあります
しかし古代ローマ時代から中世ヨーロッパまで、パンの出来上がりを知らせるのは、ひとりの少年が担当してました
関連記事:広告っていつからあるの?!古代ローマ帝国から『広告』の歴史を考えてみた
「パンが焼けたぞ〜!早い者勝ちだぞ〜!硬くならないうちに〜!」って広く告げる(広告)役割を担ってました
今となってはネット・チラシ・テレビが広告市場を占めるものとなって、かつてのアナログ式に叫ぶ広告塔はこの世から消えてしまいました・・
歴史の普遍性に学ぶが勝ち
不要なもの不便なものを克服すべく『技術革新』は進みます
付随して既存の仕事・職業は淘汰されるのは至極当然の事実だと理解できたはず
🌎世界史ぷち講座
— まこさん@世界史ブロガー🍣🌍 (@sHaRe_worlD_) 2019年1月29日
職業は新しいものにアップデートされ古い職業は消えていきます。中世ヨーロッパにおいて、排泄物は基本野外放出で衛生状況は最悪。臭い消しハーブを地面にまく専門職のストリューワーは大活躍でした。「ストリューワーになるで!」と言ってみてください。今では皆「?」です。
今後10〜20年で、雇用者の約47パーセントの仕事がオートメーション化される予測もあります
『レジの自動化』や、『タクシーの自動運転化』など、未来へ着々と歩んでいる現実があります
富国強兵政策のもと展開された明治期の教育制度は、今現在も残ってます
いわば『皆が足並みを揃えて文句を言わず働く兵隊さん』を育成する義務教育システム
仕事を取り巻く社会の変化に受け身で待ち構えるのでなく、『課題を発見し、他者と協力しながら解決方法を探り、新しい価値を生み出す力』こそ教育で養うべきAI時代の能力です
『アクティブ・ラーニング』で養おうぜ!ってのが国の政策としてでてますが、まずは明日から、『今やってることが、1〜3年後あるいは卒業後に職業として成り立つのか』を自問自答することからはじめてみましょう
少しでも「ん??やばいかも??」と不安がよぎるなら、情報収集をすること!
これは教育の場でなく、個人でできることなので、やらない他ありませんよね
AI時代に淘汰される心配のない、資本主義の中のポジションをみさだめていきましょう