むかしのエリートと新しいエリートの違い。わかりますか?!
タイトルにある通り、新しいエリートについての本の感想を書きます。
『働き方』が変わる今、エリートと賞賛される人はどんな人物なのでしょうか。
さっそくみて行きましょー!
『ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち』
内容紹介:
「楽しんで仕事した者勝ち」の世界がやってくる。
今の生き方、いつまで続けますか?
今は、産業革命に匹敵する時代の転換点にある。世界的に起きている価値観の変化、AIの参入や市場の変化を先読みし
ゼロから1を生み出す人になる考え方、行動の仕方を説く。
著者はあのグーグルの元社員で人材・組織開発に携わってました。
本では、将来活躍する人の条件と成功の定義について語られています。
従来(今までの)の固定化されたキャリアじゃなく、『新しい価値』の生み出すにはどうするか、どのように自分を成長させるのか、鋭い意見が光っていました。
オールドエリートからニューエリートへ!?
著書では、『エリート』について焦点をまずあててます。
んで、社会構造が変わる今を起点に、昔と未来の『エリート』像に意見をいいます。
従来型のオールドエリートは、固定化された「地位」みたいなものだった。有名大学を卒業したら、学歴エリートとして「〇〇大学卒」という肩書きのもとに生き続ける。
正直、これが「オールド(旧型)なの?!」と思ってしまったほど。
まだまだ日本は学歴の社会ですし、「どこ大卒?!」「へ〜〇〇大学なんだ〜!」といったような会話だってあります。でも、この学歴のような肩書き=「地位」に寄りすがることはもう古い!!!らしい!
でも、なんで『オールド』になってしまうのか?!
今までの(今も)日本の大学の教育は、兵隊を育てる富国強兵をそもそも反映しますね。
『右ならえ!』『みんな同じように働け!』『出る杭を打て〜〜!』でしょう。
みんなで協力してつくって、みんなで協力して生活していこうって流れ。
教育を通じて、知らず知らず刷り込まれてるのがこの考えです。
オートメーション化・アウトソーシング化やAI(人工知能)の登場は大きく変えました。
右ならえ的な労働と呼ばれたものは、すでに現在進行形で消滅していってます。
例えば、レジは人がやらなくても完結してしまう時代はきましたね。
(セキュリティの問題など多々発生し、改善しながら最終確立するでしょう)
エリートな弁護士もオールド・エリート?!
弁護士といえば、ザ・エリート中のエリート!
憧れのあの弁護士!将来の夢の鉄板職業!的なイメージが強いでしょう。
しかし、著書では「オールド」に分類されるエリートという。
弁護士は、司法試験を突破するために、既存のありとあらゆる法律をひたすら学びます。で、多くの法律に精通して民事・刑事問題のために、過去の判例をひっぱってきて参照できる能力は、弁護士としてのマストスキルですね。
ただ、この仕事の一部はすでにAIによって自動化することができちゃった。
2日で57万件以上の文書を分析できるソフトウェアがすでに開発されてます。
すでに裁判前のリサーチをするために過去数千件の弁論趣意書だったり、判例がぶちこまれて、そこからひっぱりだす!といったかたちなのです。
ビッグデータの過去の蓄積にもとづいて、的確な情報をその場で引き出すことは、そもそもAIの得意分野だったともいわれてます。人間が太刀打ちは完全不可能と呼ばれています。おそるべし・・。
最難関国家試験のひとつの「司法試験」
これまでエリートと呼ばれた人は、将来に渡るエリートを保証されてるわけでないでのです。新任弁護士の仕事はどんどんAIに任せることも容易に予測できますよね、
で、パラリーガル(弁護士秘書・法律事務員)のやれるべきこと(仕事)がなくなる可能性はかなり濃厚でしょう。
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「ニューエリート」って結局なんなの?
著書では「オールド・エリート」=固定化された地位、と言いますね。
『難関資格』、『有名大学』、『一流企業の社員』、などなど。
持っておけば一生安泰じゃね?!?!って思ってしまう肩書きでしょう。
重要なのは「今どこにいるか」という地位よりも、元いた場所と今いる場所に差があるということ。つまり、成功の定義は「持続的に成長していること」である。 例えば、会社員だった人が努力の末に起業の夢を実現したら、それがどれだけ些細なものであっても、見上げるような成功である。こうした人を、ニューエリートと定義する。
まあ、想起させられる言葉はこれ!
『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。 唯一生き残るのは、変化できる者である。
なぜなら、働き方の新しいありかたは、『クリエイティブエコノミー』だから!
人や企業は、ゼロから新しい価値を生み出すのが大事で、情熱・創造性・率先が求められるのです。
著書で強調するのは、自分にしかできない仕事をつ作り出すこと!
新規授業や社内企起業で成功するのは、会社っていう枠組みを超えて活躍できる人だそう。で、新しい価値(必要とされるもの)を生み出すためには、「初心者のマインドセット」が大事ってさ!
その理由も、真っ白な状態の初心者は、固定化された業界のルールや慣習にとらわれない常識破りな発想をしてくれるからですね。
キャリアを考える時も、狭い業界内の観念や先入観にとらわれないで、
自分のスキルをどうやって最大に活かせるのか、ひろ~い視野でみるといいんです。
ニュー成功者の姿も変わる
『エリート=成功』ってだいたいの人は考えてますね
エリート像が変わる、すなわち成功者の像も変わるって話なんです
今の時代の成功とは、持続的に成長していることに加えて、「選択肢があるかどうか」である。
今のところ選択肢の多さは、時間とお金に比例しているが、この先ずっとこの状態が続くとは限らない。なぜなら、時間とお金の必要度が大きく変わり始めているからである。新しい事業を起こす時、ちゃんとしたビジョンやパッションがあれば、仲間も技術も、資源すら集まってくることが起きている。人の輪が選択肢を生み出してくれる。
今はお金と時間があれば、余程な夢物語じゃないかぎりなんでもできます
『大学生はお金はないけど、時間はある』
『社会人はお金はあるけど、時間がない』はよく言われた文句ですね。
満足を追求するために、お金と時間をものさしにしていることは明確です。
満足とは、やりたいことをやりたいと思った時にやれる選択肢の自由です。
でも今は、「お金があったら」「時間があったら」のハードルは限りなく低くなってきてますよね。SNSなど使って情報発信をすると、仲間もお金も集めることは簡単です。
クラウドファンディングなんかはそれでしょう!
人の輪が人の選択肢を生みだしてくれるわけで、
これに気づけさえすれば、「選択肢の無さ」に嘆くことはありえないですね。
時間とお金が「選択肢の拡大」をになっていた時代から、
誰でも「選択肢の拡大」の機会を得られる時代でしょう
だ・か・ら「やりたいことを仕事に!」「楽しんで仕事したもの勝ち!」の論理が成立するって流れ!
選択肢の多さを楽しめれば、ニュー成功者の仲間入りと言っても過言ではないのです!
チャールズ・ダーウィンの言葉の普遍性
『変化できる者こそ強い』の言葉は、時代的・地域的にも普遍なものでしょう。
古代ローマの小作人たちは、奴隷によって栽培された安価な作物の流入で没落。
イギリス産業革命期の手工業を営む人は、大規模大量生産技術によって没落。
でも、じぶんをとりまく情報に敏感にアンテナを張り巡らして、
「備え」をつくっている人たちはみんな生き残っているのです。
「変化しようあ」の話の前に、どんな社会が今の自分を取り巻くのか=環境について、いろんなツール(SNS、ニュースサイト)を使って情報収集できるかどうかって根本的に大事やな。って思わせられた本でした。
おしまい