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シンプルに、ものを書く

『最終版 大学教授になる方法』を読んで、大学教授もありかなって思った話!

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『知の権威』、大学教授のはなし。

 

「少子高齢化だ〜〜〜。大学なくなるぞ〜〜」

「受験市場もめちゃめちゃ縮小しとるぞ〜〜」

 

 

そんな声が甲高に叫ばれる中、もちろん僕自身もそう思ってます。

けれど、「大学教授って誰でもなれんだぜ??」って主張の本をみつけました。

 

 

最終盤 大学教授になる方法

 

●内容紹介●

 

今こそチャンス! 団塊世代の引退で、大量のポストが発生! ★

 

注目! 大学は過去も現在も「冬の時代」ではない! 「定員割れ・廃校・限界大学」の意味は誤解されている。それどころか大学教授のポストが大量発生する流れがある。

 

これらをすべて数字で実証しつつ、どうすれば大学教授になれるかを具体的に解説。

 

実例も多数。 ★努力すれば偏差値50でも大学教授になれる。これは25年前から変わっていない! ★三重短大・札大・中大・東大生諸君! 君は、大学教授にならないか!

 

社会人も! ! ベストセラーから25年 正確な情報と実用性 シリーズの決定版。【もちろん本書は書き下ろし】

 

こんな本!

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まずびっくりなのが、大学の「大量倒産」「冬の時代」は虚語だ!という。

 

 「大学の教授ってどうやってなれるんだろう?」と素朴な疑問を持ってる人から、「大学院を出たけれども、将来アカデミックポストに就けるかどうか不安だ!」って悩みを抱える人も読める1冊でしたね。

 

数字で示してるのがいいところ!

今から30、40年前から進学率が高くなって、大学志願者が大量に生まれましたね!それは「大学バブル」って表現されてます。

 

このバブルが崩壊したのが、2009年から2016年の頃。

ず〜っと18歳以下の人口が減ってきてるのでそりゃそうです。

 

 

でもでも、大学教員(教授から助教まで)の数は、17万2千から18万5千まで増えてったんですね。進学率自体はずっと上がり続けているのが、この数値を裏付けているのだそう!

 

 

今では進学率は80%ですもんね。

だからこそこんな主張が予測が生まれる!

 

 

少子化という人口動態を考えて、大学教授の雇用という点に絞れば、簡単に「大学教授になれ」と声をかけることはできない。しかし今、大学バブル期に就職した大量の教授が、どんどん退職している。 

ポストが空き、特需と呼ぶべき流れが生まれている。大学教授のポストは、よほどのことがない限り、このままの定員枠でも、30〜40年間は需要が続く安定期だと予測できる。

 

と言う。人口動態をみれば長期の需要とは言えないけれども、

今、大学生くらいの世代が教授になるつもりなら、申し分ない需要である!

ということだ! 

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大学教授になる方法について!

本書にも大学教授になる方法が書いてあったけれども、

 

  • 大学院の修士課程と博士課程でること

 

これが大学教員として採用される鉄板の最短コースなんですね。

 

「教授の質」を保つためにも、根気強く長い長い大学院生活(修行)が必要なんです。

 

詳しくはここでは書きませんが、大学院は誰にでもひらけてるんです!

興味・関心が固まったら誰でも目指すことができます。

 

 

 

 教授になるためには資格も学歴も必要ない

そこでなかなか大胆なことを言っておる!!

 

大学教授になる唯一無二の方法は、他に何がなくても、良き研究をし、それを論文にすることだ。失敗論文を書いたとしても、何度でも改良可能だ。研究を深め、見識を広め、改良に改良を重ねることで、良き論文は生まれる。

日本の大学教授になるために資格は必要ない。学歴も不要で、偏差値45〜50程度でもなれる。問われるのは、研究教育能力があることを証明する実績だ。特に重視されるのは学術論文である。

 

大学受験でやったような点取りゲームの勝者が、アカデミックではなく、

ひとつの学問と興味・関心を他の追随を許さないくらい極めること。

 

 

んで、それを学術論文で披露することができれば、

過去の背景とか経歴は一切関係ない!っていうこと。

 

 

せめて、学術論文を書くためのスキルを磨くことでしょう。

でもこれって大学では教えられることはあまりないんですね。

 

 

なので大学院に進学する時には、権威のある教授のラボに入ること。

論文指導を丁寧にしてくれる人柄なのかも大事になってきますね。

 

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大学教員のスタートはどこでもいい 

 

大学教員のキャリアパスについて、「まずは選ぶな!」ということ。

アカデミックポストに就くことがが火急の問題だからである!

 

大学教授(教員)のスタートするためには、チャンスさえあれば、どこへでも行くという心つもりが必要だ。過疎地の大学でもいい。

 

重要なのは、待遇や教育・研究条件ではない。重要なのは定職を得ることであり、実績(講義の充実、研究、著書を出す)をあげることだ。



大学教員は、本人に大きな欠陥や失敗がない限り、多少の遅延はあっても、エスカレーター式に昇級する。そして、着実に実績を上げると、多少とも自分の好みにかなう大学に移籍のチャンスが増える。

 

と理由も述べているんですねー。

 

日本全体でみたら、地方の大学ではポストがどんどん空いていくそう。

そこに入ってから研究者として力をつけていくことがいいみたい。

 

教授になるために手段は選ばない

 

「絶対大学教授になんとしてもなる!!!」

そんなモチベーションの人が読むと燃え上がる本でしょう。

 

一方で「好きな研究を続けたい。その先にアカデミックポストが見つかればいいや」くらいの人が読むと、若干ひいちゃうかもしれません笑

 

あくまでも「大学教授になること」が最優先として書かれてるからです。

 

 

でもそれじゃあ研究のモチベーションは続かないですよね〜

研究者になるまでの道はほんとうに長いです。

 

 

非常勤講師として働きはじめるのも35歳くらいでしょうか。

そこがやっと、スタートの兆しがみえてきたかな?くらいです。

 

 

他の社会人は早くから働いて自立しますが、

研究者の卵はそうゆうわけにはいきません。

 

アカデミックポストは人生が後ろ倒し

 

最終的に教授になれるのは、早くても40代後半くらいです。

ある意味で人生が遅れるのを留意しておく必要があるでしょう。

 

でも、学術研究者は年を重ねるごとに「知」が熟成されるものです。

なので40、50、60歳からが研究者として活躍する年齢になってきますね。

 

 

人生設計を考慮してもなお「教授になりたいぜ!!」って覚悟と情熱があるのかどうかを確かめるために、この本を読んでみるのもありでしょう!

 

おしまいっ