アクティブラーニングってあるじゃないですか😌
覚えるだけの勉強って時代遅れじゃね?!と言う潮流からくる次世代教育のそれです
現行の大学受験システムで、唯一それをはかるのが「小論文試験」です
ちょっと素敵な問題を見つけたので、小論文の対策と合わせて紹介!そんなテーマでまとめます
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前提:まだまだ「小論文」は少ない!
大学入試ではまだまだ少ないのが現状です
国公立大の2次試験やそれぞれの大学の推薦入試くらいですね
なんで??その理由は・・・
- 採点者に対して、多すぎる「小論文用紙」
- 採点の基準が、受験者には不透明
大まかにこの2つでしょう
そりゃあ色々クレームもくるだろうし、大学側も人件費でコスパ悪いし、小論文試験を課すってぶっちゃけ短期的なメリットは少ないんです
実際、「この単語が使われてたらいくつ加点」みたいなルールにのっとって機械的な採点をしている大学もあるとかないとか
また、論文の独創性(オリジナリティ)を高評価するとかしないとか。そんなんで採点基準は大学ごとにばらっばらなんですね
ですので、きちんと解答が存在して、マルかバツで点数が可視化できる方がが滞りなく受験イベントを処理できるわけです。合理的といえば合理的です笑
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慶應経済2015年の小論文がおしゃれな件
私立大学の中で「国語」がないことで有名な慶應義塾大学
代わりにその「小論文」が課されるんですね
国語の試験ではかる「読解力」をみる以上に、
- 表現力
- 構成力
- 発想力
上記3点から「国語力」そのものをみてやろう!!!って魂胆です
実は「国語」以上に、「国語」能力をはかる選抜試験という実態です
具体的な対策は割愛しますが、例えばこんな問題がでます
まず課題文がA42枚分くらいで、『知識と知恵の違いについて』の新書からの抜粋があります
時代を追いながら、知恵というものと知識の違い、そして現代の消費される情報の中で知恵と知識はどんな立ち位置にあるかを述べた抽象的で難解な文章です
試験時間は60分です。20分弱で読了し、2つ問いにあたることになります
通常、経済学部では社会学や経済学部の基礎知識が求められるのですが、この年度は、ちょっと違う角度からの問いかけでした
問1はこちら
「大学での教育の目的は、知識を授けることである」という見解についてどのように考えますか。
知識の特徴を知恵および情報と比較した上で、300字以内で書きなさい。
問2はこちら
知識は人間だけによって創られていくのであろうか。あなたの考えを、それに至った理由を付して300字で書きなさい。
おシャレーーーーーー!!!!
じゃあないですか?!?!
いやもうフィーリングで感じてください
こざしい小論文テクニックとかテンプレートで武装する受験生なんておさらばじゃ!と言わんばかりの、『知識とは?』『学問とは?』と根本から受験生にうったえかけるこの問い
大学教育の存在意義が揺ぐ中『真に学問の扉を開けられるやつ、出てこいやああ!』と、この問いの奥の教授陣は叫んでいる、そんな気がします。
大学が知りたいことはシンプルかも
「大学ってそもそもどんなとこか知ってるか?」って問いかけです
大学はサークルうぇーするとこでもなく、就活準備するところでもなく、
「学術研究するところやで?なあ?お前わかっちょるん?」と。
学術研究とは・・・
知られていることに上書きすること
ざっくりいうとこれに尽きますね
すでに知られていること(先行研究)をしらべて、その不足点を見抜くこと!その不足点を補って、新しい知見を見出す全体の作業です
人文系・社会科学・自然科学問わず共通の営みです
「学術研究できるやつが欲しいんじゃ!」ってわけだから小論文試験では・・
- 読解力(論文を読み進めて、解釈する力)
- 問題発見・解決力(論文たちの不足点を見つけられる力)
- 表現力(新しい発見を世の中にわかりやすく提示する力)
- 発想力(オリジナリティーあるおもしろいアイディア力)
をみてるだけなんすよねーすっごいシンプル
「大学ってところ知ってるよね?その力は君にあるかな??」という大学教授たちからのメッセージなのです
アクティブラーニングはコスパ悪いけど良い
現行の大学受験において小論文の採点はまだまだコスパ悪く、採用校も多くはありません
しかし長期的にみるとどうでしょうか??
問題発見力から発想力については、暗記で解けるマークシート試験にはない柔らかいヒューマンスキルです。AI時代に必須なスキルですよね
学術機関の大学ですが、大半の人は巣立って社会に羽ばたきま
つま理長〜い目でみると、社会の問題を発見・解決できる人材を育てる仕組みが試験制度に組み込まれてるので、国の発展に貢献できる可能性は十分あることもわかります
欧州型の試験にシフトか?!
アクティブラーニングは特に欧米諸国では従来から実施されてます
例えばフランスのバカロレアはすごいです
日本でいうセンター試験に値しますが、マーク試験とは180度違います。
白紙の紙だけ用意
頭を使ってペンで書くだけ
これがフランス式大学入試、バカロレアです
「考える力」が求められるのはもちろん。学問とは何かの根本から問うてる試験として素敵ですよね
バカロレアの風物詩、哲学の問題では
労働の減少は、良い人生を意味するか?
こんな問いもあります。(深いですね〜実に深い。まずは労働を定義しなきゃですが)
白紙にひたすらごりごり「考えて」書くわけです。受験会場は知的緊張に満ちた空間で、まさに知のバトルフィールド・・・
いずれにせよ
- 読解力(論文を読み進めて、解釈する力)
- 問題発見・解決力(論文たちの不足点を見つけられる力)
- 表現力(新しい発見を世の中にわかりやすく提示する力)
- 発想力(オリジナリティーあるおもしろいアイディア力)
この4つの素養を大学側が知りたい事実は日本もフランス同じです。なぜなら学術研究は世界共通ですからね
入試制度も時代に最適化すべく変わり続けてる。というわけですね
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まとめ:「はてな」を大切にしよう
学術研究の素養は、一朝一夕に身に付けることは難しいです
小手先のテクニックなんかはあほらしい!!
ちっちゃいころの「はてな」こそ、アクティブラーニング時代に大切やなと思うわけです
「なんで?」「どうして?」など純粋無垢な知的好奇心の追求は、問題発見と問題解決につながったり、「あ!こうゆうことかあ!!」「あれ?こうしたらいいのかな?」などの試行錯誤は、発想力につながったり。
誰かに教えてもらったり、調べたりすることは読解力につながったり、またそれを誰かに教えることは表現力につながったり。
- 「なんで水はきれないの〜?」
- 「なんで遊戯王のパックで欲しいのがあたらないの〜?」
- 「なんで寿司っておいしいの〜?」
もはやなんでもありです
純粋に感じた「はてな」を追い続けること!
それだけ考えてのめり込めばいいと思います
アクティブラーニング導入後の大学入試なんて恐るに足らなくなるでしょう。
・・いやあ、小論試験はアクティブラーニングの本質ついてるなあっと、慶應経済の小論文問題でちょっと思ったって話!でした
ぜひ参考になれば幸いです