みんな大好き『午後ティー』
あっ、インスタグラマーに怒られますな
今回はアフタヌーン・ティーの起源についての話です
なんかいいですよね。たわいもない雑談を交わしながらサンドイッチをぱくり
そんな優雅で煌びやかな午後のひとときを欲する人々へ
「アフタヌーン・ティーの由来を知れば、もっと上流上品になれるのでは?」という提案です
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やっぱりはじまりはイギリス?
今から約400年くらい前の、16世紀の世界
大航海時代の次の時代。世界のもの・ことが移動しまくってました。
そこで、ものの運び屋として台頭したのが『イギリス東インド会社』
「お茶って香り良し集中力もみなぎるよな!」ってことでめっちゃ流行ります。流行るってこと=需要です。イギリス東インド会社は、東南アジアとか、中国からお茶のルートの確保に本気を出します。そして、大量の『お茶』がイギリスに到着です。
イギリスにお茶文化の定着はアン女王の時代。
アン(1665年ー1714年)
アンの朝ごはんは、いつも決まって紅茶から始まってました。(なんて優雅な…)
そんなキャラクターが、『お茶飲み習慣』として描かれて、イギリス市民に広がって行くんです。
この通り紅茶のカルチャーは16世紀、17世紀のイギリスにはもう定着してましたが、あのインスタグラマー御用達の『アフタヌーンティー』の習慣はまだまだだったようです。
時代は産業革命(Industrial Revolution)
たくさんの人が工場で働くようになりました。
工場で働く時間=労働時間、つまり作業シフトの誕生です。(えぐい)
それまでの晩御飯といえば夕方より前の時間。
しかし『工場縛り』のせいで、夕方よりもかなり遅い時間になったのです。
ランチとディナーの時間がめっちゃ空いた
ランチを食べて働けばそりゃあディナーの間までにお腹空きますよねぇ。
これが、『アフタヌーンティー革命』を呼び起こします。
アンナ・マリア・スタンホープ(1783年ー1857年)
彼女は貴族のひとりですっ。
この工場労働からくる『空腹問題』に助言を出すようになりました
空腹といえど、働く工場労働者たちはランチタイムのような時間を取れない。
この時最もポピュラーなファストフードを間食にどうかと提案したんです。
「サンドイッチがいいんじゃないんですの?!?!」と。
耳をとって、片手でつまんで、数秒で食べられるサンドイッチ。
これは満場一致、即採用です。
やがてまもなく『間食タイム』が誕生します
アンナ・マリアは、近所の友達を家に招待して、紅茶とサンドイッチで一服するように。
「あら、サンドイッチだけじゃ物足りないわね。スコーンもどうかしら?」
いつしか間食タイムはケーキと紅茶を嗜む優雅なひとときへと変貌したんです
産業革命の『間食タイム』は社交の場に
わいわいがやがや・・・・・しょうもない下ネタ話から政治の話まで。
紅茶とサンドイッチ、スコーン、ケーキ、ビスケットを囲いながら、19世紀のイギリスではアフタヌーンティーが絶頂をむかえました
上流階級のたしなみで、芸術的なものが追求されるとこだわりのカップや器などが生まれて『優雅さ』も比例していったんですね(いや〜うらやましいぃ!)
このようにイギリスのお茶文化のひとつに『アフタヌーンティー』が生まれました
これも産業革命をはやくから迎え、労働時間が生み出した新しい生活サイクルの産物であったことはいうまでもないでしょう
今となっては「インスタやインスタ!インスタ映えや!」と女子にちやほやされる『アフタヌーンティー』ですが、この歴史を知っておけば『アフタヌーンティー』以上にちやほやされることまちがいないでしょう・・
おしまいっ。
追記:アフタヌーンティー・エチケットを守ろう?!
番外編で、『アフタヌーンティー』のエチケットも紹介します
伝統の江戸前寿司には本当のエチケットがあるように、
アフタヌーンティーにも作法、いやエチケットが受け継がれています。
(寿司の最初は光り物アジイワシとかで、最後にトロとかそうゆうやつです)
①サンドイッチ
パンが薄く、耳がないのが、上流階級式!薄く切ったキュウリ、あるいは薄いハム+マスタード少々、ゆで卵のみじん切りのマヨネーズあえ、ローストビーフ、ツナ、薄いスモークサーモンなどなどなど! シンプルな軽食ですね。ファミマで揃うがな
②スコーン
クロテッド・クリームとジャムがついてる!ナイフで水平に2つに分け、口に入れる分のみにクロテッド・クリームとジャムをのせてぱくり
クロテッド・クリームとバターの両方がある時は、どっちかを使うこと!両方はNGのよう・・・!
③ケーキ
サンドイッチなど、甘くないものを先に食べ、スコーン、ケーキはその後で食べるのが正しいエチケット
今の時代では、温めたスコーンが冷めないようにスコーンから食べることを薦められたり、、好きなものから食べればいいやろ!!という意見もありますねー!どれだけ「気取って」食べたいか判断すれば良さそう!
④紅茶
銀のポットから、薄く繊細かつ美しい陶磁器のカップに注ぐのが理想です
ミルクを入れる習慣は17世紀後半ごろにフランスで始まって、それがイギリスに伝わったとされてます!
行儀作法を教える学校の中には、紅茶→砂糖(好みによる)→ミルクの順が正しいと断言するところもあるという。レモン・ティーを所望する場合、ミルクは入れないこと!