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【バカロレア】フランスの大学入学試験、『哲学』の科目がおもしろい!

 日本の大学入試試験のセンター試験の廃止が決まりました。

 

大学入試試験だったり、官吏登用試験だったり、

世界の国々で、違うから面白いものです。

 

その国、その時代、その場所に求められている人物像が映し出されるかのよう。

日本は、明治維新後の教育の改革によって、今の教育の在り方が確立されましたね。

 

しかしこれらは、先生という名の、”教壇に立つ賢者”の文字言葉を

真似て、頭に叩き込む。いわゆる、暗記型の教育と巷では言われてますね。

 

この日本式の教育について、良いところもあるし、なおしたほがいいところ、

もちろんあります。正解と不正解がはっきりしているため、試験の時になんか、効率よく、平等に、選抜することができますねっ。センター試験なんかは、まさに典型!

 

今回は、そんな日本の大学入試試験とはまっっったく違う、

フランスのバカロレア(baccalauréat)を見てみましょう!おもろいです!

 

バカロレア(baccalauréat)ってそもそも?!

ややこしい説明を無しにして、

このバカロレアとは、日本のセンター試験、大学入試のそれと同じです。

 

ただ、違うところは、1週間を通して、1日1科目の試験であること。

そして、マークシートではなく、”白い紙”が渡されてそれに、書くということ!

 

ぜんっぜん違うやんけー!って思うのは普通です。

 

科挙の影響を受けて、今に至る、暗記型(覚えたら覚えただけ良い)の日本のテストとはまた違った角度から、生徒の学力が計られるのです。

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1番の目玉?!?バカロレアの『哲学』試験

フランスは、『哲学』の国の一面をもっています。

 

モンテスキュー・・・デカルト・・・ルソー・・・パスカル・・・ヴォルテール・・フーコー・・・サルトル・・・・などなど、哲学界の巨人たちのオンパレードです。

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フランス革命などを経験し、『自由・平等・博愛』、言論そして、表現の自由を勝ち取ってきたフランス国民にとっては、思考を貫くこと、議論を重ねて真理に近づくこと、そして豊かな表現を提示することは、とてもとても大切なものだのです。

 

これは偏見ではなく、『フランス人は、議論が好きだ』という情報をどこかで見聞きしませんでしたか?もちろん、人によって口数や、積極性などなど変わって来るかもしれません。

 

でも、自分の考えを相手に伝え、相手の考えを取り入れて、また自分の考えを表現することは、フランスの教育の根幹的な部分であるのです。だからこそ、その場面が、生活に現れているのかもしれません。

 

そんな、フランス人のこころをかたち作ると言っても過言ではない、『哲学』は、

バカロレアの”初日”科目として、定番なのです。

 

フランスの主に高校生が受けるこの『哲学』試験の概要はこんな感じです。

 

ペラペラ〜〜〜の大きな白い紙が渡され、大問3つに対して、回答することになります。

(大問1、2→哲学の設問に対して、記述)

(大問3→著名な哲学者の著書の抜粋部分の解釈)

 

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どんな哲学の質問?!?!

 

かなり、オープンかつ深い思考が求められる、そんな気がします。

最近の『哲学』の過去問を、一部紹介とちょっと思うことを添えますっ。 

 

(*高校生がこの設問に答えます)

 

設問;生まれつきの欲望は存在するのか?

 

みなさんも考えてみてください。

素晴らしい、哲学の問いです。

何のために、僕たち、私たちは生きているのか?

人生の目的とは何か?など、哲学という学問の根本から問われる設問です

 

まず、『欲望』とはなんぞや!という自分なりの定義付けがあることが前提です。 

普段から、どうして、なんで生きるのか?死んだらどうなるのか?

と考えて、自分なりの答えを持っていなければ、答えられないはずです。

 

設問;労働の減少は、良い人生を意味するか

 

あなたにとって、労働は苦痛なものですか?それともそれとは反対のものですか?

あなたにとって、良い人生ってどのようなものですか??

 

少し具体的となってきました。労働、すなわち、仕事に対する価値観が問われます。

これからの時代、今まで”労働”と呼ばれていたものが、機械や人工知能によって置き換わることさえありえます。工場での作業の単純な労働から、作家など知的労働と呼ばれていたもの、までです。

 

 

そんな時代に差し掛かっているまさに現代、労働の減少と生活、そして幸せについて、

思考の準備が必要となって来るでしょう。そんな意味で、超良問である、そんな気がします。

 

つまり、新たな生きがいの模索という意味で、哲学が問われているのでしょう。

 

設問;幸せを見つけ出すためには、それについて熟知しておく必要があるか?

 

究極の問いです。”幸せというものは、気づくもの?それとも、手に入れるもの?”

 

『幸せ』って、なんでしょうか?あなたがどんなとき、幸せを感じるのでしょうか?

その感じた幸せというものは、自ら手に入れたものですか?それとも、気づいたらあったものなのでしょうか?

 

たとえば、”家族”。

家族を手に入れてやる!!と思って手に入れた人なんて聞きませんよね。

でも、家族といる時間って幸せ。という人は多くいると思います。

その幸せを感じているものは、おそらく、気づいたものなのでしょう。

 

でも、反対に、”大好物”。

寿司食べたいいいい!!と思って、寿司を食べる人は多くいると思います。

そして、寿司を口にした瞬間、幸せ〜〜。と感じる人も多くいるはずです。

この幸せは、どちらかと言えば、手に入れた幸せでもあるはずです。

 

こうした無限に連なる思考の連鎖と連続で、『幸せ』について論ずるのです。

  

*個人的な、独断的な意見です。

おそらく幸せというものは、持続的なもの、非物質的なもの、そして気づくものかなと。

地位とか、名誉とか、財産とか、”かたち”があるものからの幸せって限界があるはず。

なぜなら、”かたち”あるものは、いつかなくなる運命にある。

 

かたちのないもの、”友情”、”愛情”、”思い出”などなどなど、

自分のこころの中で、半永久的に残り続けるもの。

そして幸せだなあ、幸せだったんだなあと、気づけるもの。この状態がやっぱり、『幸せ』と思ったり。

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おわりに、例題作って見ましたの企画!

これからの時代、より多くのもの・ごとを覚えらる人が優等生ではなくなります。

たしかに、近現代までは、たくさん知識がある人=知識人、エリートでした。

科挙なんかは典型的な良い例です。中国古典の丸暗記だったりしますのです。

 

もうすぐ、人間の知能をはるかに超えたテクノロジーの台頭により、暗記作業・単純作業はすぐに取って代わられます。

 

人間が人間同士と積極的、協調的に話し合い、答えの無いものに対して、

どれだけ答えに近づけられるか。それが大切になってくるはずですよね。

そして、生きることはどうゆうことか。揺るぎない自己を確立させておくことも大切です。

 

フランス・バカロレアの『哲学』とフランス的な教育からたくさん知り得るものがあるはずでしょう。そんなわけで、最後、バカロレアを応用して、僕が問題を作って見ました。散歩の時とか、隙間時間に、ちょっとでも考えてみてください〜!

 

 

なぜ、必要と不必要は存在するのか?

その違いとはいかなるものか?

 

 

それでは、ありがとうございました。

 

他の過去問:【バカロレア】

1:人々が労働で得たものとは何か。

2:全ての信仰は理性と矛盾するか

3:真理を追求する義務はあるか

4:国家がなければ、もっと自由になれるのか

5:生まれつきの欲望は存在するのか

6:仕事は必要だからするのか

7:認識するには、観察するだけで十分なのか

8:芸術作品は、必然的に、美しいのか

9:人は自らの文化から自由になることができるか

10:欲望は本来際限のないものか

11:人はなぜ、歴史の学習に興味を持つのか

12:労働の減少は、良い人生を意味するか

13:幸福に気づくためには、それを調べなければならないか

 

参考URL:

diplomeo.com

etudiant.aujourdhui.fr

chiik.jp

 

 

 

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