こんにちは、まこさん(@sHaRe_worlD_) です
- キリスト教式の結婚式
- 仏教式のお葬式
- バレンタインデーのプレゼント儀式
- 新年祈願の神社参拝
日本は巧みに異文化を取り入れてますね。ハロウィーンも例外ではないのはみんなご存知ですか?
- アイルランド?スコットランドの文化だっけ?
- いや・・・そもそもって「ケルト人」のものでしょう?
- 「悪霊」を払ったり、秋の収穫をお祝いする、的な?
そう、ハロウィーンを考える上でのキーワードは「ケルト」と「悪魔」です
古代ケルトの文化=ハロウィンと言われてもパッと来ないですよね
そこで本記事では、そもそものケルトからハロウィーンの歴史・起源についてまとめます
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古代ヨーロッパの先住民のケルト族
ケルトは西ヨーロッパの先住民族
ヨーロッパの他の民族のゲルマン民族やラテン民族(ローマ帝国)よりもはるか以前に住んでた民族
ヨーロッパ大陸を支配したのがケルト民族。ローマ帝国との攻防の末、現在イギリスのブリテン島、アイルランド島へと追いやられ撤退を余儀なくされます
古代ローマ帝国の支配以前、こんな感じで、ケルト民族は分布してました
ケルト語を話すケルト人。しかし彼らは文字をもたない集団でした
彼らの豊かな文化、自然崇拝や神話などはすべて口伝えで後世に伝えられていったと言われています
なんとミスティカルな・・・
僕がケルト好きな理由です
現代にケルト人の想い描く世界観は独特な造形を描き出し、現代にも残されていると同時に、謎もたくさん残されてます
現在もケルト文化の研究や解明が続けられているのも事実です
ケルト人の特徴はというと、大胆で誇り高く、機知に富んだ陽気な性格。深く心に訴えかける音楽、詩、美術、文学を創り出す能力に富んでいたとされています
例えば、こんな紋章はどんなメッセージを伝えるか想像してみてください
文字で伝えることが無かった分、「ヴィジュアルでうったえる想い」で後世に伝えてました
森、岩、火、川、海、砂、などの自然を崇拝と輪廻転生の思想。奏でられる音楽はとてもユニークなものとなりました
ケルト音楽の代表的なリズムはこのようなものがあります
Celtic Moods: A Collection of Haunting Melodies Inspired by Celtic Legends
神秘的でどことなくRPGの冒険の世界に誘われたような世界観
ハロウィンはこのケルト文化にルーツがあるとされてまして、彼らの儀式のひとつに着目してみましょう
サムハイン(Samhein)祭り
サムハイン(Samhein)とは一説における古代ケルトの死神
2000年以上も昔には春夏秋冬やカレンダーなども存在しませんでした
ケルトは
- 『明るい夏』
- 『暗い冬』
の2つの季節サイクルをもってました
そこで彼らは、今の10月31日に当たる日を夏と冬の”ある世界”と”別の世界”の『狭間の世界』ととらえてました
暗い冬の世界に入る間際の『狭間の世界』では、死んだ者の幽霊がこの世界に舞い戻り、生きるケルト族の元に来るとされていました
そこで、ケルト族たちはこの死者の幽霊が、別の世界へと無事に旅立ってもらうように家畜・野菜・くだものを生贄に捧げて、儀式を行うのです
死者の幽霊たち豪勢な生贄の食べ物に喜び、この世界を満足して去っていきます
こんな薪を中心に置いて、火を囲み、行っていたそうです
ドルイドの存在
サムハイン(Samhein)の儀式でのキーパーソン
『ドルイド』と呼ばれる精霊との通信使。このジョブ(?)の特徴は、ケルト民族の中でもトップオブトップ!
森の妖精・悪魔とのコミュニケーションができ、自然崇拝のケルト人の間では
司祭と政治の権限を持つ、絶対的な人物で、食べ物の収穫のタイミングから、誰が誰と結婚するまで、指示できる
といったジョブ(?)でした
こんな感じ(ケルトのとある森にて)
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ケルトの伝統がローマ帝国へ
ローマ帝国の強大化。そしてケルト民族を一挙に圧迫します
ケルトの儀式はローマ帝国に吸収。ケルトとカトリックの融合が実現します
時代が進み、アメリカ大陸や他の地域での文化融合を経て、日本に運ばれました。そして日本に定着し、独特なハロウィーンが完成しました
日本人は風神・雷神・火の神など、自然の中に神様が宿っていると考えていましたね
森・山・川・海・火・風・雷の自然を祈り捧げていた、ケルト民族との民族的親和性を感じますね
神道もですが目に見えない霊的なな世界に神様が宿っている。そんな風に太古の日本人もケルトと同じ発想を持っていたのですね
もの・ごとが科学で説明できてしまう以前の世界です
人間が自然の中の現象(雷や火の発生)を精霊や神様と結びたのは今の僕たちへの何かしらのメッセージかもしれません
電気が誕生する前の世界では『昼』と『夜』に物語ありました
太陽の沈まりは、次なる世界、裏の世界への突入
太陽の昇りは、次なる世界、表の世界への突入
現在は真夜中を通してきらびやかな都市、半永久に灯る24時間営業の店々があります
『昼』と『夜』に関して「精霊が・・」と話せばキチガイのレッテルが貼られてしまうだけ
でも、こうした『昼』と『夜』の交互に訪れる現象をひっくり返すことは現在ではできません
ハロウィーンの起源もケルトの自然崇拝の儀式も、人間だけの力では叶わないものの対象に感謝の意をもつことは、古代からずーーーーっと受け継がれた「人間らしさ」のひとつかもしれませんね
ぜひ参考にしてみて下さいね
おまけ
サムハイン(Samhain)をイメージした音楽です
ケルトの神秘をじわ〜りじわ〜り感じますね